"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“なでしこジャパンに見る「運とツキの法則」”

2011-09-14 03:11:22 | 日記

致知出版社の「人間力メルマガ」よりです。

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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/9/12】 致知出版社編集部 発行
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   このメールマガジンでは、
   人間学を学ぶ月刊誌『致知』より
   そのエッセンスの一部をご紹介しています。

       * *

   今年3月の発刊以来増刷を重ね、好評を博している
   クレディセゾン社長・林野宏氏の著書
   『誰も教えてくれなかった運とツキの法則』。
   
http://www.chichi.co.jp/book/6_feature/book918.html 

  『致知』10月号では、
   この本を読んで大きな感動を得たと語る
   書道家の武田双雲氏と林野社長に
   誌上にて特別対談をしていただきました。
   
   本日はそのお話の一部をご紹介いたします。


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       「なでしこジャパンに見る『運とツキの法則』」
       
              
          林野宏(クレディセゾン社長)&武田双雲(書道家)
        
            『致知』2011年10月号
             誌上特別対談「運とツキの法則」より
                  
http://ameblo.jp/otegami-fan/day-20110910.html



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【林野】 運やツキは、例えばサッカーの試合を見ていても
     よく分かります。

     あんな厳しい場面であんなふうにして点が入るものなのか。
     一体全体誰がこれを決めているんだろうか、って
     思うことはありませんか。
     
     
【武田】 でも偶然ではない気がしますね。
     先日のなでしこジャパンのW杯優勝の試合を見ても、
     彼女たちが運を引き寄せているとしか思えませんでした。


【林野】 そう。彼女たちが努力して努力して、
     最後まで諦めないで戦っていたから、
     最後に運が味方をして勝利に繋がったと思うんですね。
     
     相手の油断と、こちらの絶対に諦めないという思いが
     シナジーになって、まるでシーソーが傾くように
     一気にムードが変わりました。
     
     最後のPK戦になったら、もう完全にツキが
     こっちに来ちゃっているから、
     向こうは凡ミスを繰り返すわけですよね。
     
     
【武田】 誰が見ても心の勝負で日本は勝っていました。


【林野】 ああいうシーンを見て、皆さん、それぞれの立場で
     いろいろなことを言うんだけれども、
     僕は勝利の女神が最初からシナリオを描いていて、
     そのシナリオに基づいてあの試合が行われたなどとは考えません。


【武田】 なでしこの勝利には絶対に「ビジョン」が関係していると
     僕は思いました。日本では話題にならなかったけれども、
     海外のメディアが澤穂希選手にインタビューをしたんです。
     日本語訳がツイッターで流れたのを読んで
     僕は涙が止まりませんでした。

     感心したのは彼女の思いのすごさです。
     こう言っていました。
     
     
       日本は東日本大震災で被災した人、
      生活苦を強いられている人、
      生きるのが辛い人がたくさんいる。
     
      その人たちに勇気を与えることだけを考え、
      私が頑張って世界一を取れば、
      弱い人、苦しんでいる人たちに
      光を与えられるかもしれない、と。
     
     
     和訳ですけれども、その文章があまりに美しいんですよ。
 
     僕は彼女のそういうビジョンがなければ
     優勝していなかったと思います。
     ただ勝てばいいというのではなくて、
     苦しむ人たちに光を当てたいという
     素晴らしい志がそこにありました。
     
     じゃないと、あんな奇跡は起きないですよ。


【林野】 そうですね。チームが団結して勝利したと
     言っているんだけど、もちろんそれも大きかったでしょう。
     しかしあれは澤という一選手が他の選手たちを
     自分のビジョンに巻き込んで成し遂げた奇跡だと思います。


【武田】 僕は運とツキが本当に開くには、澤選手のように、
     波動がより一つ上のビジョンを描くということが
     とても大事だと考えています。
     
     成功している社長さんを見ていると、
     単に勝負に強いだけでは何十年も
     勝ち続けられないということが分かります。
     
     自分の会社だけが成功すればいいと思っている社長が
     成功するわけがない。社会に価値を提供し、
     よりよい社会をつくりたいと心から思っている人しか
     成功は手にできない気がします。


【林野】 一時的に成功は手にしても永続性はありませんしね。


【武田】 永続性というものは、大きな志がないと
     保てないと思うんです。
     
     第一、この荒波の社会を進むためには
     志なしにモチベーションは保てない。
     ただ勝ちたいというだけでは。


【林野】 私たちも一緒です。世界のクレジットカードを変えてやろう、
     より便利な世の中にしようという思いがあったから、
     ここまでやってこられたと思っています。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(転載終了)


なでしこジャパンのことについては、この日記でも何度か触れさせて頂きました。

なにか、今、を象徴するような出来事だと思ったからです。

http://blog.goo.ne.jp/tera-3/e/e343f55c64ddd39515a762d692642d2b
http://blog.goo.ne.jp/tera-3/e/29970852f49b3fa60c6c67642265e508
http://blog.goo.ne.jp/tera-3/e/b80a030cf7c99fadf70193ca4db67058
http://blog.goo.ne.jp/tera-3/e/c5361bd39aacd59a6fdac24bc9a9c98e


書道家の武田双雲さんのこと、今、注目しています。

ここでも、武田さんの感動的な言葉がちりばめられています。


    “なでしこの勝利には絶対に「ビジョン」が関係していると
     僕は思いました。日本では話題にならなかったけれども、
     海外のメディアが澤穂希選手にインタビューをしたんです。
     日本語訳がツイッターで流れたのを読んで
     僕は涙が止まりませんでした。

     感心したのは彼女の思いのすごさです。
     こう言っていました。
     
     
       日本は東日本大震災で被災した人、
      生活苦を強いられている人、
      生きるのが辛い人がたくさんいる。
     
      その人たちに勇気を与えることだけを考え、
      私が頑張って世界一を取れば、
      弱い人、苦しんでいる人たちに
      光を与えられるかもしれない、と。”
     
 
人の心を揺さぶる澤キャプテンの言葉。

“澤という一選手が他の選手たちを自分のビジョンに巻き込んで成し遂げた奇跡”、確かにそうだと思えます。
 
     
    “僕は運とツキが本当に開くには、澤選手のように、
     波動がより一つ上のビジョンを描くということが
     とても大事だと考えています。”


武田さんは、確固たる「ビジョン」を持つこと、しかもその波動が、より一つ上のビジョンを描くことが大切だと説明します。


    “自分の会社だけが成功すればいいと思っている社長が
     成功するわけがない。社会に価値を提供し、
     よりよい社会をつくりたいと心から思っている人しか
     成功は手にできない気がします。”

    “永続性というものは、大きな志がないと
     保てないと思うんです。”


“社会に価値を提供し、よりよい社会をつくりたいと心から思うこと”、“大きな志”・・・ 

まさに、“波動がより一つ上のビジョン”のことですね。


“世のため人のためと地球の自転と公転”

2011-09-14 03:08:30 | 日記

致知一日一言よりです。

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■今日の言葉

もう少し
多くの人に喜んでもらえることに
一生懸命になろうじゃないか
地球だって
自転といっしょに
公転もやっている
…………………
東井義雄(教育者)



※期間限定で「教育界の国宝・東井義雄の名言特集」をお届けしています

☆おかげさまで『致知』は創刊33周年を迎えました!
東井義雄先生の感動実話はこちら
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人の役に立つ生き方を、地球の自転と公転に例えること、そのスケールの大きさに唖然とします。


私たちは、普段の生活の中で、地球の自転や公転のことは意識していないと思います。

でも、自転のお陰で、一日24時間、昼と夜があり、
公転のお陰で、一年365日、春、夏、秋、冬の四季を体験させて頂いているのですね。


ちなみに、

地球の自転速度(赤道付近)は、秒速473m(時速1,674km)
地球の公転速度は、秒速29.78km(時速10万7,280km)←この時点で全く想像のつかない早さです。
太陽系が銀河系を公転する速度は、秒速220km 

だそうです。

早い乗り物はな〜んだ、と言われると、新幹線「のぞみ」を思い浮かべますが、それは時速300km、秒速83mのことなのですね。


それよりも5.7倍の速さで自転し、360倍の早さで公転する地球は、太陽系の中にあり、その太陽系自体が、銀河系の中をとんでもない速さで移動している。


そして、その銀河系は・・・(笑)


そう考えると、地球が、更に巨大な宇宙の中で、実際どれだけの早さで移動しているのか、もう全く想像がつきません。




“井深大氏が語ったトイレの落書きとリーダー論”

2011-09-14 03:05:04 | 日記

致知出版社「人間力メルマガ」よりです。

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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/9/13】 致知出版社編集部 発行
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   人間力メルマガのベスト記事26本を編集長が選び抜き、
   いま大きな反響を呼んでいる書籍『一流たちの金言』。
   ⇒ 
http://www.chichi.co.jp/book/7_news/book934.html

   発売後、アマゾンランキングでたちまち総合2位になり、
  「ビジネスブックマラソン」などの人気書評メルマガでも
   紹介されるなど、おかげさまで好評を呼んでいます。
   
   本日は『一流たちの金言』に収録されている
   26の人間力を高めるエピソードの中から、
   ソニー創業者の井深大氏が語った貴重なリーダー論を
   ご紹介いたします。

 
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          「ソニー創業者・井深大氏が語ったリーダー論」

       
       
           宮端清次(はとバス元社長)
        
           『一流たちの金言』より
           〜第1章 名経営者の逸話が教えてくれること〜
           
http://www.chichi.co.jp/book/7_news/book934.html


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リーダーシップの勉強を始めようと私が思ったのは、
30年以上前のことです。

都庁で管理職になった頃、
現役を退いたソニーの井深大(いぶか・まさる)さんの講演を
聴きに行ったんです。

そこで井深さんは1時間ほどリーダーシップの話をされましたが、
私にはよく分からなかった。


すると終了後に、ある女性が手を挙げて


「失礼ですが、いまのお話はよく分かりませんでした。
 私のような主婦にでも分かるように話をしてくれませんか」


と言ったんです。
司会者は大慌てでしたが、さすがは井深さんですね。
ニコッと笑って、こんなお話をされました。


「ソニーの社長時代、最新鋭の設備を備えた厚木工場ができ、
 世界中から大勢の見学者が来られました。
 
 しかし一番の問題だったのが便所の落書きです。

 会社の恥だからと工場長にやめさせるよう指示を出し、
 工場長も徹底して通知を出した。
 それでも一向になくならない。

 そのうちに『落書きをするな』という落書きまで出て、
 私もしょうがないかなと諦めていた。

 するとしばらくして工場長から電話があり
『落書きがなくなりました』と言うんです。

『どうしたんだ?』と尋ねると、

『実はパートで来てもらっている便所掃除のおばさんが、
 蒲鉾(かまぼこ)の板2、3枚に、




 “落書きをしないでください
  ここは私の神聖な職場です”




 と書いて便所に張ったんです。
 それでピタッとなくなりました』



 と言いました」


井深さんは続けて


「この落書きの件について、
 私も工場長もリーダーシップをとれなかった。
 パートのおばさんに負けました。

 その時に、リーダーシップとは上から下への
 指導力、統率力だと考えていましたが、
 誤りだと分かったんです。

 以来私はリーダーシップを
 “影響力”と言うようにしました」


と言われたんです。


リーダーシップとは上から下への指導力、統率力が基本にある、
それは否定しません。

けれども自分を中心として、
上司、部下、同僚、関係団体……
その矢印の向きは常に上下左右なんです。

だから上司を動かせない人に
部下を動かすことはできません。

上司を動かせる人であって、
初めて部下を動かすことができ、
同僚や関係団体を動かせる人であって、
初めて物事を動かすことができるんです。

よきリーダーとはよきコミュニケーターであり、
人を動かす影響力を持った人を言うのではないでしょうか。


リーダーシップとは時と場合によって様々に変化していく。
固定的なものではありません。
戦場においては時に中隊長よりも、
下士官のほうが力を持つことがある。
ヘッドシップとリーダーシップは別ものです。

あの便所においては
パートのおばさんこそがリーダーだった。
そうやって自分が望む方向へ、相手の態度なり行動なりが
変容することによって初めてリーダーシップが成り立つのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(転載終了)


“司会者は大慌てでしたが、さすがは井深さんですね。
ニコッと笑って、こんなお話をされました。”


怒らず、騒がず、動揺せず、“ニコッと笑って・・・”

井深さんの人柄、懐の深さを知ることが出来るエピソードだと思います。



トイレの落書きの一件。

会社において社長さんが何かを指示したら、それは実現するのが普通です。
工場長さんも必死だったでしょう。

でも、どうしても落書きはなくなりませんでした。


トイレは、プライベートな空間でもあり、人の本音が出やすい場所なのかも知れません。
なので、落書きを止めることは難しかったのかも知れません。



しかし、掃除のおばさんが、かまぼこ板に、


“落書きをしないでください
 ここは私の神聖な職場です”


と書いて貼ったら落書きがなくなってしまいました。


一体、なぜ落書きがピタッと止まったのでしょう。



本音には、本音で向っていくということが必要だったのかも知れない、と思います。

それまで、だれも、そのトイレを“私の神聖な職場”だと考えている方がいるとは思わなかったのでしょう。


そして、その言葉を見て、あっ!と気がついた、ということなのかも知れません。


「この落書きの件について、
 私も工場長もリーダーシップをとれなかった。
 パートのおばさんに負けました。

 その時に、リーダーシップとは上から下への
 指導力、統率力だと考えていましたが、
 誤りだと分かったんです。

 以来私はリーダーシップを
 “影響力”と言うようにしました」


いい言葉ですね。


それにしても・・・

トイレの落書きについて社長に随時電話報告する工場長さん、

そしてこの一件から、リーダーシップについての考えを深めていかれた社長さん、


その様子を思い浮かべると、なんだかこちらの頬も緩んで来ます。

素晴らしい会社ですね。


ある会社がこれから伸びる会社かどうかを判断するには、トイレの清潔さを見るのが一番いい、というジンクスがあります。

井深さんは、そうしたこともきっと感覚的に理解していらっしゃったのでしょうね。