"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“人を知る5つの基準について”

2011-09-24 04:22:22 | 日記

致知出版社よりお送り頂く「人間力メルマガ」からです。

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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/9/22】 致知出版社編集部 発行
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   このメールマガジンでは、
   人間学を学ぶ月刊誌『致知』より
   そのエッセンスの一部をご紹介しています。

       * *

   平成元年の初版以来、版を重ねて発行部数10万部を突破。
   各界のリーダーや多くのビジネスマンたちに読み継がれてきた
   森信三氏の『修身教授録』。
   
http://www.chichi.co.jp/book/6_feature/syu-shin.html

   本書は、全500頁を超える大著です。
   『修身教授録』の内容がどんなものかちょっと読んでみたい、
   という皆さまからのご要望にお応えして、
   本書の「第10講 尚友」から印象に残るお話を
   ひとつご紹介いたします。


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       「人物を知る5つの標準」
       
       
            森信三・著
        
            『修身教授録』より
          
http://www.chichi.co.jp/book/6_feature/syu-shin.html
 

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昔から、「その人を知らんと欲せば、まずその友を見よ」
と言われているのも、大なる真理があると思うのです。


ついでながら、人を知る標準としては、
第一には、それがいかなる人を師匠としているか、ということであり、
第二には、その人がいかなることをもって、
自分の一生の目標としているかということであり、
第三には、その人が今日までいかなる事をして来たかということ、
すなわちその人の今日までの経歴であります。


そして第四には、その人の愛読書が
いかなるものかということであり、
そして最後がその人の友人いかんということであります。


大よそ以上五つの点を調べたならば、
その人がいかなる人間であり、
将来いかなる方向に向かって進むかということも、
大体の見当はつくと言えましょう。


しかしながら、翻って考えるに、今申したようなもろもろの点は、
結局は一つの根本に帰するかと思うのです。


たとえば、自分の一生の目標を何と立てるかということも、
結局はその人が、師の人格に照らされて
初めて見出されるものであって、
人間は師をはなれては、
生涯の真の目標も立たないと言ってよいでしょう。


またいかなる書物を愛読するかということも、
結局は師の教えの光に照らされて、
おのずから見えて来ることでしょう。


またその人の過去の来歴というようなことも、
その人が自分の師を発見しない間は、
いろいろと彷徨して紆余曲折もありましょうが、
一たび心の師が定まった以上は、
迷いもおのずから少なくなり、
また自分一人では決し得ないような大問題については、
師の指図を仰いで身を処しますから、
結局大したつまずきもなくなるわけです。


かくして今友人関係において、
真に尊敬するに足る友人とは、
結局は道の上の友ということでしょう。


したがって道の上の友ということになると、
結局は師を共にする場合が多いと言えましょう。
つまり同門の友というわけです。



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   明日23日(金)は、森信三氏が
   お生まれになった日にあたります。

   現在発行中の『致知』10月号では、
   ビジネスの現場で本書を心の糧としてこられた
   小宮コンサルタンツ社長の小宮一慶氏と
   伊藤忠経済研究所長の三輪裕範氏がご対談。
   
http://www.chichi.co.jp/monthly/201110_pickup.html#pick2
   
   森氏の生誕日にちなみ、
   お二人の『修身教授録』との出逢いについて
   語られたエピソードをご紹介します。


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【小宮】 ところで三輪さんは昔から、
     人生論や生き方論といった類いの本がお好きだったんですか?


【三輪】 いえ、30代の頃までは
     いわゆるハウツー的なものが中心で、
     ビジネス書や経営に関する本の類いばかりを読んでいました。

     ところがだんだん年齢を重ねるに従って、
     そういう本は当座の役には立っても、
     人間としての自分の価値を
     高めてくれるものではないことに気がついて、
     遅まきながら人生論的なジャンルの本を
     読み漁るようになったんです。


     『修身教授録』に出合ったのは5、6年前です。
     ふらりと入った書店に『修身教授録』という
     古めかしい書名の本があった。

     何気なく惹かれて最初のページを開いてみると、
     森信三先生の非常に熱い思いのようなものが
     行間から迸り出てくるような感じを受けまして。

     これは家でじっくり読みたいという気持ちになり、
     即座に買ったのが『修身教授録』との出合いでした。


【小宮】 初めは書名もご存じなく、
     まったく偶然の出合いだったのですね。
     私はイエローハット創業者の鍵山秀三郎さんから


     「『修身教授録』というのはいい本だから、お読みなさい」


     と薦められて買ったんですが、奥付に平成5年の版とありますから、
     おそらく30代中頃のことでしょうね。
     私は人からいいと言われたことは
     だいたいやってみる性格なんですが(笑)、
     実際に読み始めてみて、凄くよかったなと感じた記憶があります。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(転載以上)


“「その人を知らんと欲せば、まずその友を見よ」”

確かに、本人と話すだけでは、なかなか本音がわかりづらいことがありますね。

でも、その方が親しくされている方々から、思いがけない本人の人柄が見えることがあります。

友人とは、人を映し出す鏡でもあるのでしょう。


ただ、最近は、本人と会ったり発言を聞いたりするだけでも、なんとなくその方の、人となりがわかることが多くなって来たような気もします。

そしてその傾向は加速しているように思えます。


その人を知る基準、面白いですね。

第一、いかなる人を師匠としているか
第二、いかなることをもって、自分の一生の目標としているか
第三、今日までいかなる事をして来たか
第四、愛読書がいかなるものか
第五、友人いかん

かつ森さんは、全ての要素は、結局一つの根本に帰するとおっしゃっています。

それは、「師」であって、人は、その師の光に照らされるのだということですね。

友人も、師を共にする“道の上の友”であり、“同門の友”であると。


今は、具体的な「師」のイメージが浮かびにくい時かも知れません。

ただ、逆に「師」を“共通の理想や志”として考えると、そこから、共通の理想や志を持つ人々が集まって事を成し遂げていく、というイメージが浮かんできます。

私は、これから、共通の考え方を持った人々によるコミュニティを作っていくことも大切なのではないかと思っています。