河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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「死刑は抑止力にならない」の大嘘~愛知碧南夫婦強殺事件が証明

2015-10-13 23:28:54 | 日記

ペルセウス流星群

今宵、「河村龍一の銀河鉄道の夜」に訪問していただき、ありがとうございます。

いよいよ、堀慶末の余罪裁判(初公判=冒頭陳述・罪状認否)が今月29日、名古屋地裁で始まるそうです。

 市井が反映される裁判員裁判では、今度こそ必ず鬼畜に極刑が言い渡されるでしょう。

 「死刑は凶悪殺人事件の抑止力にならない」

死刑制度廃止派の先生方の方便です。

 「無責任な発言はいい加減にしろ!」

と、私は頭から湯気を出して憤慨してしまいます。

 「愛知碧南夫婦強殺事件=1998年6月28日」で、仮に堀慶末たち3人の犯人が事件発生後、すぐに逮捕されて死刑になっていたとしたら、「闇サイト殺人事件=2007年8月」など発生することもなく、同事件被害者の故磯谷利恵さんは恋人と結婚して、今でもお母さんたちと幸せな日々を過ごしていたはずです。

 このことからも、『死刑は凶悪犯罪抑止力以上の効果があり、平和に暮らす市民の命を完全に保障する』社会正義防衛力だと、確実に証明できるのです。

 殺人犯が「無期懲役刑か有期刑懲役刑」という判決で裁かれても、必ず「仮釈放」という恩恵で、再び娑婆に戻ってきます。

そして、彼らのほとんどは出所後、再犯(殺人事件)を繰り返してしまうため、何の罪もない善良な一般市民がかけがえのない命を無慈悲に奪われてしまったという報道を知る都度、私は行き場のない怒りが込み上げて、この国の法の甘さに強い憤りを感じてきました。

 近年、無期懲役受刑者は30年経過すれば、仮釈放の恩恵を受けることができますが、その間、仮に「恩赦」が実施されてしまえば、「無期懲役刑者」は「有期刑懲役受刑者」に減刑されてしまうため、結果的に無期懲役受刑者は10年前後で仮釈放されることも想定されるのです。

 刑務官として30年以上も凶悪殺人犯たちと接してきた私は、彼らが真に矯正された、などという妄想など一切、抱いたことがありません。

 また、詳細は

に記載してありますが、彼らの莫大な収容費用について、毎年数千億単位の税金が投入されているという事実をご存じでしょうか。

お金のことを問題にしているのではありませんが、それだけ彼らのために税金を使っても(被害者や遺族の税金も含まれている)、必ず、新たな犯罪被害者が発生しているという事実を真剣に直視してほしいのです。

 

それと、これだけは言っておきたいのですが、「刑務官たちが無能だから、彼らの矯正ができない」と誤解しないでほしいのです。

受刑者の人権擁護に偏重した刑務所を管理運営する法律が悪いということを、どうか理解してください。

 

この法律については次回に詳述しますが、この悪法により「刑務所がビジネスホテル化」したのです。

その結果、再犯率の上昇に歯止めがかからないという、非常に深刻な状況になってしまったのですから。

 

それでも、「愛知碧南夫婦強殺事件」の裁判員の方で、「死刑は凶悪殺人事件の抑止力にならない……犯人を死刑で裁くのには抵抗がある」と思っている人は、彼らが仮釈放などで出所する際、必ず彼らの身元引受人となってやってください。

 それだけの責任を持って、彼らを裁いてください。

お願いします!

 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (愛知県より(35))
2015-10-28 19:12:18
お久しぶりです、以前に中京テレビ〈キャッチ〉を見て河村龍一さんのブログに辿りつきコメントしたものです。返信ありがとうございました。今日拝見しました。

    ◇

明日初公判を迎える碧南夫婦強殺事件を前に、弟さんを追う〈キャッチ〉で特集が組まれましたのでご報告します。
弟さんは以前とは違い、顔出しです。

掘は弟さんに宛てて弁護士へ手紙を送ってきていました。その現場にカメラが入っていましたが、弟さんは一読して、「何も伝わってこないですね」と言い残し、その場を後にしました。

    ◇

何も伝わってこなかったのは、「両親を殺した人間からのものだと感情を込めて読めないから」「そうしてしまうと崩れそうだから」「僕5歳だったけど薄っすら犯人を覚えてるんです」「兄と一緒に見てるんです」と説明してましたが、手紙は私にも本当に何の必然性もない唐突な出来事に映り、ポカーンでした。
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コメントへの御礼 (河村龍一)
2015-11-15 10:12:37
愛知県より(35))さんへ

返信遅くなり、大変申し訳ありませんでした。
再度、貴重なる情報提供をして頂きましてありがとうございます。

碧南夫婦強殺事件裁判について、私の見解は最新の記事に掲載したとおりです。

堀の性格からいって、被害者遺族である弟さんへの手紙は単なる命乞いのパフォーマンスであり、そんなものなど読む必要はないと思います。

当時は5歳の弟さんたちが突然、堀たち3人の鬼畜たちにより両親を殺されてしまったのですから、実に悲惨な事件であり、これまでのご遺族の心境を思うと、堀達は絶対許せません。

1審だけでも、3人の犯人たち全員に死刑判決が下ることを祈っております。

また、新たな情報を入手しましたら、再度、ご一報願います。
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Unknown (匿名)
2017-07-14 22:44:26
非道犯罪の抑止力なんて考えない方がいいよ。まず人口と一人一人の思考と環境を考えれば無理な事が分かるようになるよ。

死刑に値する(非冤罪事案)と思われる罪人は死刑にすればいい。仏法や神の教えに意外にかなってるんだよ。

それと死刑囚にかかる税金、分かってないね。そんなにお金はかかってないよ。塀の中は別世界、檻と設備があるから後は規定の監視だけでほっとける状態だ。刑務所を経験すれば分る事。

お金がかかっているのは死刑以外の囚人や微罪を繰り返す収監者、そして薬物犯罪者の人数とそれにかかる食費や水道費、刑務官たちなどの人件費。

刑務所に収監する必要がない者も意外に多い。騙されない方が良いよ。
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コメントの御礼 (河村龍一)
2017-07-15 23:52:11
Unknown (匿名)さんへ
おっ!珍しいですね。久々のコメントでした。
このブログへのコメントありがとうございます。
死刑囚を含めた被収容者にかかわる刑事施設収用費用については、「刑政」(現職の刑務官に毎月、法務省矯正局から配布される冊子)に記載されている最新の統計資料を引用したので、金額に間違いはありません。なお、被収容者に関する収容費用等の詳細は拙著「闇サイト殺人事件の遺言」(ごま書房新社発行)に記載してありますので、そちらで確認してください。
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Unknown (これはひどい)
2019-10-07 12:48:19
死刑廃止した国で犯罪率が下がっているんですがそれは・・・ つか、たった一件だけとって抑止力にならない(キリッ)って馬鹿ですか? まともな大学出てるか怪しい この程度の論文で結果出すとかナンセンス やり直した方がいい
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Unknown (河村龍一)
2019-10-10 22:58:10
コメントありがとうございます。

>死刑廃止した国で犯罪率が下がっているんですが 
それはどこの国の事でしょうか?
統計や事例などをきちんと調べて批判しているのでしたら、今後の参考にしたいと思いますので是非、教えてください。
ただし、単なる八つ当たり的に誹謗・中傷したのでしたら結構です。数日後、生産性のないあなたのコメントを削除します。

>この程度の論文で結果出すとかナンセンス やり直した方がいい
あのう、これはブログですので論文ではありませんが。

>たった一件だけとって抑止力にならない(キリッ)って馬鹿ですか?
はい、そのとおりです。

>それは・・・
バカな私が、優秀なあなたに教えるのも大変恐縮しますが、三点リーダーといいまして「・・・」ではなく、「……」と、二文字分のスペース内に表記するのが正しい。

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Unknown (一ノ瀬志希)
2020-07-09 08:30:22
私としては、死刑が抑止力になるかは、人それぞれだと思っていますよ。川岸健治はすぐに自首しましたが、一方で闇サイト事件よりも凶悪と思われる碧南事件を起こした堀慶末と佐藤浩は、おそらく、捕まったら死刑になると思って逃亡を続け、逃亡中に新たな犯罪に手を染めたと思われるので。
死刑によって新たな犯罪が防止されるケースもありますが、その一方で、堀慶末のケースのように死刑が新たな犯罪を扇動する場合もあるということを知っておいてください。ちなみに日本が犯罪者に甘いというのは、重度の事実誤認です。日本が犯罪者に甘いと言っている人たちにとっては、ぜひ、「日本の刑罰は重いか軽いか」という本を読んでもらいたいです。
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Unknown (河村龍一)
2020-07-11 22:49:22
一ノ瀬志希 様

コメントありがとうございます。

>死刑が抑止力になるかは、人それぞれだと思っていますよ。
>その一方で、堀慶末のケースのように死刑が新たな犯罪を扇動する場合もあるということを知っておいてください。

そうですか。
では逆に、日本で死刑制度が廃止になった場合を想定してみませんか。
この返信コメントでは長くなってしまうため、拙著「闇サイト殺人事件の遺言」には、仮に日本の死刑制度が廃止になった場合、どのような悪影響が発生してしまうか、その具体例について記述してあります(現職の刑務官の視点から想定しました)ので、中古本などもアマゾンで格安で販売していますから是非、購読してみてください。

>ちなみに日本が犯罪者に甘いというのは、重度の事実誤認です。

こちらについても、私の体験談などや各資料をもとに「日本の刑務所の現状」について拙著に具体的に記述しておきましたので、ご一読されてください。
ちなみに、日本の受刑者は「自由刑」という刑罰を果たされます。
彼らは、刑務所内では24時間、鉄格子の中で監視されながら自由を制限された生活を過ごさなければならないため、たしかに、初犯の受刑者たちなどが「辛い」と泣きをいれてきます。
しかし、半年も経ってしまうと受刑生活に慣れてしまい、顔に余裕が出てきます。
刑務所内で監視されているのは受刑者ではなくて、実は刑務官たちです。
彼らは絶えず、舎房や出役している工場などで刑務官の「スキ」や「泣き所」「ミス」などを徹底的に監視しており、それが原因で「職員の籠絡事件」なども時折り発生する始末です。
いったん、受刑者と刑務官の間でトラブルが発生すると、必ず、法務省当局は彼らの言い分が正しいと判断します。
それは刑務所を管理・運営する法律が、彼らの人権に偏重した法律ですので、最終的にはそのような帰結に至るのです。
詳細は拙著に記述しておきましたので、よろしかったら購読してみてください。
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