河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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「被災地で体験した〇霊現象2」~閲覧注意!

2019-03-16 21:26:14 | 日記

今宵、「銀河鉄道の夜」に訪問していただき、ありがとうございます。

現実世界に疲弊した皆さまを、夢とロマンの時空にご招待いたします。

 

 

以前、このブログで「とうとう見てしまいました。被災地の〇霊~初めて体験した心霊現象」を記載しましたが、実は、それ以前にも「ゾッとする〇霊現象」を体験していました。

その内容ですが、こちらのブログに軽く概要だけ記載しておいたため、ご存じの読者がいるかもしれません。

 

しかし、この話には後日談があったのです。ただ、あまりにも衝撃的な恐ろしい体験であり、また、在来科学ではどうしても説明できないことから「河村は頭がイカレタ人物」と誤解されたくなかったため、このブログに記載しませんでした。

 

ですが、どうしても気になってしまい、誰かに知ってもらいたいという思いに駆られまして今回、本ブログの読者の皆さまにお伝えしようと決心いたしました。

信じるか否かは皆さまのご判断に委ねます。

 

―≪それでは、ご紹介しましょう≫―

 

2016年当時、私は石巻市内の某タクシー会社で「無線配車係」として勤務していました。ちょうどその日は7月上旬の木曜日だったと記憶しています。

当日、午前7時30分から翌朝の8時まで無線配車の業務に就いていたときのことでした。

夜間は一人勤務体制のため、午前2時の深夜から朝の5時までは通常仮眠の時間帯だったのです。この日は夜間に電話が殆ど鳴らず暇だったことから午前2時ちょうどになったので、私はさっそく仮眠室の布団に入ろうと思っていたところ突然、事務所の電話が鳴りました。

(なんだよ、仮眠ができなくなったぞ。しょうがないなあ、午前2時ちょうどに電話とは……)

眠さをこらえて受話器を取ると、ザアー、と雨の降るような雑音が聞こえ、

「あのう、タクシーをお願いします。○○のセブンイレブンの前で待ってます」

震える若い女性の声でタクシーを配車してほしいと、ひどく慌てた様子で懇願してきました。

その日は朝から夜中まで晴天だったので、受話器から聞こえてきた雨の降る音に、私は何気なく不気味さを感じてしまったのです。

若い女性が深夜午前2時に何を急いでいるのかな、と首を傾げて、

「わかりました。すぐに配車しますよ」

私は返答し受話器を置きました。

さっそく私は無線配車し、Tさんというタクシードライバーが女性の待っている店まで迎車に向かうことになりました。

通常ならばその店まで5分くらいで到着する距離でしたが、なかなかTさんから実車の一報がきませんでした。

すると、15分くらい経過してから、

「さっきから待っていたけど、どこにも客はいないよ。キャンセルしとくからな。空車登録…」

Tさんから予期せぬ無線連絡が入りました。

「えっ! そうでしたか……かなりお客さんが慌てていた様子でしたので他のタクシーに乗ったのかも知れませんね。すいませんでした。登録は一番待機に戻しておきます」

首を傾げながらTさんに応答し、私は頭を抱えこんでしまいました。

(すぐに配車したのに、おかしいなあ。イタズラ電話か。それともほかのタクシーに乗ってしまったのかなあ。いや、この時間はあそこの店の前などタクシーが空車で通ることなどあり得ないし……)

次第に私は首筋に寒気がしてきたのです。

女性が電話で待っていると指定した店ですが、実は3・11で津波被害により、この店の周辺にも多くの被災死者が流れついたそうです。

でも当時は、唯物科学論者だった私は気にしないことにしました。たちの悪い「イタズラ電話」だったと、そう決め込むと仮眠に入りました。が……その日は一睡もできませんでした。

 

しかし、この話には後日談がありました。これから先の話は、本ブログで初めて公開する信じがたいゾッとする体験談です。心霊現象などは絶対信じない方や、逆に信じているが気の弱い方々は、ここから先は絶対読まないでください。あなた方の事がどうなるか、私には責任が持てないからです。(筆者:河村龍一)

 

「イタズラ電話」から3日後の日曜日、当時の無線配車係は3交代勤務(3日に1回の宿直日)のため、私は当直日でしたので朝から勤務に就いていました。

日曜日ということもあり、この日は特に暇な日でした。夜間などは数本の電話が入っただけであり、ほとんどのタクシードライバーも早い時間から仮眠に入りました。

私はといえば、例によって仮眠時間近くになると、前回の「イタズラ電話」が気になってきました。

そして、午前2時、単なる「イタズラ電話」だから気にしないぞ、と自ら言い聞かせ、仮眠室の布団に入りました。

しかしその瞬間、電話が鳴ったのです。

まさか、と思いながら受話器を取ったところ、ザァーと、また受話器の向こう側から雨の降る音がしてきました。ちなみに、この日も朝から夜中まで晴天だったことから次第に薄気味が悪くなりましたが、それでも用件を訊くと、

「あのう、タクシーをお願いします。○○のセブンイレブンの前で待ってます」

また前回と同様に若い女性の震えた声で、ひどく焦っていたようにタクシーの配車を懇願してきたのです。

ですが、前回の件もあったことから私は、

「申し訳ありません。今タクシーが全部実車していて、空車がないんですよ。戻ってくるまでは、しばらく時間がかかりますので今は無理です」

私がきっぱり断ると、

「え~、車無いんですか……わかりました」

女性はひどく困ったように震える声で嘆いている様子でした。

2~3分してから私はその女性が気の毒になり、また万が一本当にタクシーを待っていたら申し訳ないので何とか配車してやろうと思いまして、会社の電話機の通信履歴からその女性の電話番号を表示させて電話してみました。

(今でも、そんな余計な事は本当にやめておけばよかったと後悔しています)

すると、

お客様がおかけになった電話番号は現在……

といった、到底信じられないアナウンスが流れてきたのです。

 

先の東日本大震災では、石巻市内だけでも死者・関連死者・行方不明者数を合わせると、3.972人の尊い命が失われてしまいました(平成31年2月末現在)。

この誌上をお借りし、亡くなられた被災者のご冥福を心からお祈り申し上げます。

河村 龍一


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