河村龍一の「月の癒し」~銀河鉄道の夜

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「相模原障害施設殺傷事件裁判~弁護士の良心を問う!」

2020-01-13 20:58:33 | 日記

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刑法第39条
・心神喪失者の行為は、罰しない。
・心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

「当時、被告人には精神障害があり、その影響で責任能力が失われていたか、弱くなっていたため、心神喪失者または耗弱者であったと主張します」

「客観的事実は争わない。事件が誠に痛ましい事案であることも否定しない。被告は大麻の乱用によって大麻精神病になり本来とは違う別の人になった結果、事件が起きた」
裁判長に意見を求められた弁護士は、このように被告人の無罪を主張しました。

本年1月8日、横浜地方裁判所で、戦後(太平洋戦争後)の日本で発生した大量殺人事件としては、もっとも被害死者数の多かった「相模原障害者施設殺傷事件」の初公判(裁判員裁判)が始まりました。

ちなみに同事件では当時、施設の元職員だった植松聖被告(29歳)が所持していた刃物で相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の入所者19人を刺殺し、入所者・職員計26人に重軽傷を負わせました。

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【犯行概要】
植松聖被告は当日の未明に大麻を使用した。
刃物5本、ガムテープ、結束バンドなどを持って車で園に向かい午前1時27分ごろに到着した。
民家の近くに車を止めて、その時、民家の住民と会話をしたが、そのとき会話はかみ合っていた。
その後、刃物が入ったバッグを持って園に侵入し、職員を脅して5人を拘束した。
入所者が意思疎通できるか職員に確認したうえで被告ができないと判断した入所者を刺した。
心臓を刺そうと思って、胸を刺したが、骨に当たり包丁が曲がったり、折れたりしたので、以降は首を刺すようにした。
6人目の職員の拘束に失敗したので、手当たりしだいに入所者を刺し、そのまま逃走した。その後、午前3時35分に出頭して逮捕された。

これまでの精神鑑定で植松聖被疑者は「自己愛性パーソナリティ障害」など複合的なパーソナリティ障害があったことが判明したが、「動機の了解可能性」「犯行の計画性」「行為の違法性の認識」「精神障害による免責の可能性」「犯行の人格異質性」「犯行の一貫性・合目的性」「犯行後の自己防衛行動」の面から犯行時には「完全な刑事責任能力を問える状態」であったため、横浜地検は勾留期限の2017年2月24日までに植松聖被疑者を起訴する方針を決めた。

横浜地検は2017年2月24日に被疑者植松聖を以下6つの罪状で横浜地方裁判所に起訴した。

・殺人罪 - 死亡した入所者男女19人を刃物で刺して殺害した。
・殺人未遂罪 - 負傷した入所者男女24人を刃物で刺して重軽傷を負わせた。
・逮捕・監禁罪 - 職員3人を逮捕・監禁した。
・逮捕・監禁致傷罪 - 別の職員3人を逮捕・監禁して怪我を負わせた。
・建造物侵入罪・銃刀法違反。

【犯行までの経緯と動機】
植松被告は平成24年に『やまゆり園』で働き始め、勤務するうちに意思疎通ができない障害者は不幸を生み出すのでいらないと考えるようになった。

そして被告は平成27年の夏に世界情勢に興味を持つようになり、障害者にかかる金をほかに回したほうがよいと考えるようになった。平成28年2月に衆議院議長に手紙を渡し、その後、措置入院となり1か月後に退院した。

被告は障害者施設の勤務経験や世界情勢から特異な考えを持ち、『意思疎通できない障害者は不幸を生み出す』『最終的に殺す』という考えに至った。

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この日の裁判では、植松被告が裁判中に突然、手を口のほうにやり、暴れ出したため、刑務官に制止されました。
この際、裁判長が休廷を告げて、傍聴していた人たちは法廷から出されてしまいました。

午後は、被告が不在のまま、また、検察官が起訴状の読み上げを始める際に検察官は被害者については氏名を出さず、漢字の「甲」「乙」「丙」という文字とアルファベットを組み合わせて「甲A」「乙A」などと読み上げるなど、異例な状況で審理されたのです。

それにしても、これだけ残虐非道な大量殺人事件を犯した植松被告を弁護するにしても「無罪」はないだろう、という話です。

いったい、この弁護士に「良心」というものは存在するのでしょうか。
たとえ凶悪殺人犯を弁護するにしても、19人もの尊い命を無惨に奪ってしまい、入所者・職員計26人に重軽傷を負わせてしまった者に対して「無罪」などあり得ない。

この日、法廷内において、この弁護士の主張を聴いた被害者やご遺族の方々の心境を思うと、本当にお気の毒としか言いようがありません。
特に、植松被告の極刑を望んでいるご遺族の方々からすればあまりにも無慈悲な言葉であり、被害者が犯人に再度殺害されてしまったようなものでしょう。
それだけこの弁護士の主張は残酷でした。

せめて、弁護士ならば、
「被告は、今は反省していますか? 被害者やご遺族の皆さまに、ここでお詫びしてください」
と、最後はまともな人間として行動するよう、植松被告にアドバイスをすべきだったのではないでしょうか。
たとえ何をどう弁護したところで、植松被告自身が同施設で介護してきた入所者を、躊躇なく手あたりしだい殺害していったという残虐非道な事件は到底、許されるものではありません。

仮に、この弁護士の家族が障害者だったとして、この事件に巻きこまれて殺害されたとしたら、「被告は犯行当時、心身喪失だったから無罪」などと絶対、口にしないはずです。

そもそも先述したように、検察側では植松被告の精神鑑定をした結果、刑事責任能力があると判断したのです。

裁判では、検察官はそのことを次のように主張していました。
「被告には完全に責任能力があった。パーソナリティー障害と大麻使用による精神障害があったことは認めるが、パーソナリティー障害は、人格に偏りがあるにすぎないことで、大麻使用については、病的妄想を生じさせるものではない」
と。

私は現職時代、統合失調症などを患った精神疾患の受刑者や薬物中毒の受刑者たちを処遇してきた経験がありますから、植松被告は心身喪失者などではなく、人間性を喪失した「稀に見る異常性格者」だと、はっきりと断言できます。
したがって、異常性格者は精神病者ではありません。

彼らは、いたって冷静なほど日常生活を過ごしていました。自分の考えが100%正しいと思いこんだら、たとえそれが規則違反の行為(刑法犯も含まれる)でも、注意している刑務官の指示に従わず、理路整然と屁理屈を並び立てている処遇困難者たちでした。

異常性格者は、主に殺人犯が多かったようです。
彼らの犯行概要から言えることですが、他人と何らかのトラブルが発生したとしても、いったん自分が正しいと思いこんだら、たとえ尊い他人のいのちでも、躊躇せずに奪ってしまうような者たちでした。

まさに植松被告は、彼らと同様に典型的な「異常性格者」です。
そのことを証明するのが、篠田博之氏(月刊『創』編集長)の報じた「新聞、テレビが絶対に報じない『障害者殺人』植松被告の罪意識」です。

その記事の中から次に一部引用しますので、私の前記見解が正しかったかどうか是非、確認してみてください。

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【9月5日付、植松聖被告の手紙】
 本日も遠くまで面会に足を運んで頂きまして、誠にありがとうございました。
 この度の面会で、篠田先生の言われました最後の質問は、とても考えさせられました。そして、上手く言葉にしてお伝えするには難しい内容ですが「人間が幸せに生きる為に、心の無い者は必要ない」と、考えております。
 大変恐縮ですが、篠田先生は死刑囚の肩をもつ文章が見受けられますが、それは、長年つきあう中で産まれた哀れみや同情と思います。
 それこそ人間のもつべき心情ではありますが、心失者を擁護しては誰も幸せになりません。
「罪を償う」とは「人の役に立つ」と、考えることはできないでしょうか。
 しかし、人の役に立つことは容易ではございません。
 生きる為には常に与えられる必要がありますので、その対価を支払えないと判断され、死刑になるのは仕方が無い選択ではないでしょうか。
 なにとぞ、宜しく御願い申し上げます。

【9月21日付、植松聖被告の手紙】
 この度も『創』10月号を差し入れて貰いまして誠にありがとうございます。
 篠田先生がほとんど頭のメモだけで鮮明に記した対談を拝読させて頂きました。優れた脳ミソは、創りがどう違うのか、とても気になります。
 そこで、訂正ではないのですが、私は謙遜して「半分の同意」と答えています。
「意思疎通がとれない者を安楽死させる」考えを本心で否定するのは「バカ」と「ブサイク」です。
 バカは自分で考えることができずに、常識を丸呑みし、ブサイクは風当たりが厳しい為に、周囲の意見に同調します。更に言うと「自分より下の存在」が欲しいだけかもしれません。
 希望の無い者は人の足を引っぱることしかできませんし、山程ある問題を何も解決せずに否定をすることが博識と勘違いしています。
「私は考えています」それを主張する為に「障がい者」「障碍者」と述べる識者を、本当はバカなんだろう。と、疑っています。
 もし、手足がなければ面倒で不便な障害ですが、それを克服して強くなる姿に感動を覚えるはずです。
 人を想う心があれば、障害者も健常者も関係ありません。人生は、大麻を吸って楽しくお喋りすれば、それで充分です。
 
 日本人は「大麻」に対する無知の知を認め、学ぶ必要があります。
 大麻が「薬」になる理由は、楽しい心が身体を「超回復」させる為です。
 大麻は生産性が落ちると指摘されますが、それは完全な誤解であり、その原因は“気温”です。
 大麻を認めない本当の理由は「タバコ・精神薬」を売り捌く為です。
 大麻を吸うと「生きている喜び」を改めて実感します。生きることが当たり前の社会では、命に対して無自覚になります。
 皆様は、首輪でしばられた番犬の気持ちを考えたことがあるでしょうか。
 津久井警察署の前の家では番犬を飼っていましたが、その鳴き声は「人間死ね‼」と、憎しみに満ちていました。
 私は、大麻を吸って障害者支援の夜勤をしたことがあります。それは、より心を開き会話を試みる為ですが、それでも、心失者とは会話ができませんでした。
 話を戻しますと、年金・生活保護受給者などの自立できないヒマ人ばかりが声を挙げる日本で、私の考えに賛同できるはずがありませんし、空気を読めばそれが異質な思想であると分かります。
 ですが、その集団から離れて個人に問いかけた時に、心失者を擁護するわけがございません。彼らを安楽死させることは仕方が無いことです。
 このような文章では反感を買うだけかもしれませんが、私に人心掌握する技術はございませんので、自分の信じる正論を述べることしかできません。

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以上ですが、いかがだったでしょうか。
植松被告は事件後でも、このように自分の犯した残虐非道な殺人という行為を正当化していることが、はっきりとわかりますね。

この者に、何度社会復帰のチャンスを与えたとしても必ず、同じような事件を繰り返してしまうだけです。

したがって、植松被告のような異常性格者が矯正不可能なのは言うまでもありません。

社会正義防衛上の観点から、一刻も早く植松被告に死刑判決を下し、早期執行すべきです。

ただ、植松被告を死刑執行したとしても、問題の本質は変わらないと思います。
障害者に対する社会の偏見と冷遇が続く限り、また、いつか同様な事件が繰り返されてしまうような恐れがあるのではないでしょうか。

れいわ新選組の木村英子参院議員(54)が8日、植松聖被告(29)の裁判員裁判の初公判を受け、障害者施設環境の不備・不条理について次のとおりコメントしていました。

「れいわ木村議員、植松被告生み出した施設環境を指摘」(クリック!)

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【上記事抹消後、こちらを閲覧してください】

「このような残虐な事件がいつか起こると私は思っていました」

「職員は少ない人数で何人もの障がい者の介助をベルトコンベアーのように時間内にこなし、過重労働を強いられます。もちろん良い施設もあると思いますし、優しい職員もいると思います。やまゆり園がどのような施設かは、私にはわかりませんが、少なくとも私がいたいくつかの施設経験では、絶対に戻りたくないと感じるほどひどい場所でしかありません」

「このような環境では、何もできないで人間として生きている価値があるんだろうかと思ってしまう植松被告のような職員が出てきてもおかしくないと思います」

「私の家族は障がいをもった私をどうやって育てたらいいかわからず、施設にあずけ、幼い私は社会とは切り離された世界の中で虐待が横行する日常を余儀なくされていたからです」

「トイレや食事など時間で決められており、機嫌が悪そうな職員にはトイレに連れて行って欲しいと言えず、機嫌の良い職員が通りかかるのを、我慢しながらじっと待ったりすることが何度もありました。(中略)夜中に、トイレが我慢できず、職員を呼ぶと怒られることが怖くて、一人で廊下をはってトイレまで行こうとしましたが、結局間に合わず、おもらしをしてしまい、職員に折檻された上、『お仕置き』として狭い場所に閉じ込められたことがあります。職員の言うことを聞かなければ、常にお仕置きが待っていました」

「そのような環境の中で、障がい者は、絶望し、希望を失い、顔つきも変わっていく。その障がい者を介助をしている職員自体も希望を失い、人間性を失っていき、目の前にいる障がい者を、人として見なくなり、虐待の連鎖を繰り返してしまう構造になっていきます」

「障がいのある子どもが普通学校に行きやすいような受け入れ体制が整っていたり、通学や通勤に家族以外の介助者をつけられる制度が充実していたり、さまざまな社会参加が、家族だけではなく、他人の介助者によって可能になれば、障がい者の生活の幅も広がるし、家族だけが面倒を見なければいけないという重圧から家族も解放されるはずです」

「障がい者を抱える家族の介助を地域に解放するために、国が率先して支援することによって、施設ではない選択肢を家族が持てる。そんな社会構造の変化が必要です」

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以上です。
またのご来訪をお待ちしています。

 


「今起こっている世界の異変」

2020-01-13 01:47:35 | 日記

今宵、「銀河鉄道の夜」に訪問していただき、ありがとうございます。
現実世界に疲弊した皆さまを、夢とロマンの時空にご招待いたします。

不気味です。
現在、地球の至る所で、様々な異変が発生しています。
いったい、私たち人類はどうなってしまうのでしょうか……。

オーストラリアでは、昨年の9月ごろから南東部を中心とした大規模な森林火災が発生し、壊滅的な被害をもたらしています。
今年1月5日時点では、犠牲者の数が23人に上っているほか、1500棟を超える住宅が全焼しています。

【画像:2019年12月9日に撮影された衛星写真】

 


NASAの衛星観測データによると、ニューサウスウェールズ州における森林火災は、2019年12月12日までに2万7000平方キロメートル(宮城県の面積=7.282㎢の約3・7倍)もの地域を襲っています。

【森林火災はユーカリの森を焼き、コアラ数万匹が焼死するなどコアラやカンガルーなどの動物や土壌の生態系を破壊】

【森林火災が起きている周辺地域では一酸化炭素や有毒ガスの濃度が上昇しているため、シドニーを含む多くの都市に住む人々にも悪影響】

「2010年代最後の日は、まるで黙示録のように感じられました」
シドニーに拠点を置くジャーナリストのマシュー・アボット氏は12月31日、Twitterで、コメントと共に火災の写真を投稿。

オーストラリアにおいて森林火災の被害が拡大する主な要因は、オーストラリアを襲う熱波と干ばつ。昨年、オーストラリアは観測史上最も暑く、最も乾燥した年であったため、非常に火災が起きやすい気候だったからだそうです。
(オーストラリア気象局)
どうやら、地球温暖化はもはや人類の手に負えない状況になってきたようです。
前回のブログでも触れましたが、地球温暖化現象は人間活動だけが要因ではありません。
拙著「緊急提案!ノアの方舟を建造せよ!」で詳述してありますが、現在は太陽系全体が原因不明の温暖化現象になっているのです。
しかも、同著に記したとおり、アメリカの科学系ニュースサイト『サイエンス・デイリー』やAFP通信などによると、現在の地球温暖化現象は、今から2億100万年前の「生物の大量絶滅」(三畳紀)の状況に酷似しているそうです。
ちなみに、当時の絶滅率は80%でした。
そして三畳紀の終わりには、大気中の二酸化炭素濃度は4倍に上昇し、平均温度は3~6℃上昇したのです。
原因としては、中央大西洋マグマ分布域から大量の温室効果ガスが放出されたからではないかと推測されていますが、原因は、はっきりとわかっていません。
 
一方で、1月7日未明、カリブ海に浮かぶ米自治領プエルトリコでは、マグニチュード6.4の地震が発生しました。
プエルトリコでは、この日の1週間以上も前から原因不明の地震が頻発していました。
(プエルトリコの南西沖では、6日にもM5.8の地震が発生。2019年12月28日以降、一帯ではM2以上の地震が400回以上も起きている)
今回の地震はそのなかで最も規模が大きく、今後も余震が続くと予想されるそうです。
「プエルトリコの人々は多くの困難に直面しています」
「建物は壊れ、当然ながら、人々は恐れています。今も地震が続いているためです。彼らは来る日も来る日も地震を感じています」
米国大学間地震学研究連合(IRIS)の地震地質学者ウェンディー・ボーハン氏のコメントです。

さらに、ポルトガルのリスボン大学ドン・ルイス研究所海洋地質学者のドゥアルテ氏によると、大西洋沖のプレートが現在、剥離中だというのです。
そして将来的に大西洋が縮小し、欧州がカナダに接近することになるかもしれないとのこと。これは、「2億年後に大西洋消滅」の始まりでは、と推測されているようです。

事の発端は1969年、大西洋のポルトガル沖で大きな地震が起こり、津波が発生したことでした。
震源地の周辺は、何の変哲もない平らな海底が続いているだけであり、こんなところでなぜ地震が起こったのか、同ドゥアルテ氏は海洋地質学者として、この謎の現象を突き止めようとしてきました。 

そして地震発生から50年後の今年、ようやくその解答にたどり着いたそうです。
それは、ポルトガル沖のプレートの下層が剥離し始めているようであり、さらにここは、あるプレートが別のプレートの下に潜り込む、いわゆる沈み込み帯が新たに形成される場所になるかもしれないとのこと。

しかし、2億年後という遠い未来の時代になってから、大西洋が消滅するのでしょうか。もっと早い時期のように思えるのです。
拙著に記載してありますが、現在の地球上では、説明のつかない地球規模の地殻変動(大陸変動)や「大地の地割れ現象」が頻発しているからです。

例えば2018年4月6日、ケニア、ナイロビ西部で巨大な地割れが発生し道路と家が崩壊しました。
同地区のマイ・マヒウ=ナロク・ロードはごく普通の道路でしたが、 この一帯に大雨が降ったあと、巨大な地割れができて道路を分断したのです。
しかも、ロイター通信によると、地割れは一気に進み、住民のエリウド・ニョロジ・ムバグアさんの家では、数日前に床に亀裂ができてから、家が倒壊するまでにできたことは、家財の一部を運び出すことぐらいだったと報じていました。

地元メディア紙デイリー・ネーションによれば、地割れは深さ15メートル、幅19メートルに達するところもあるというのです。

この地割れは*アフリカ大地溝帯の一部をなしており、ケニア、ナイロビ西部で巨大な地割れが発生した原因は、これらの地溝帯が少しずつ広がっているからであり、東側のソマリアプレートと西側のヌビアプレートが、互いに離れるように移動しているためだからそうです。

最終的には、ソマリアプレートとヌビアプレートが完全に分裂し、間が海になって、アフリカ大陸の東側にマダガスカルやニュージーランドに匹敵するような陸地を形成する可能性があるとのこと。これは5000万年ほど先の時代の話だそうですが、しかし、今回現れた地割れのように、分裂にともなう物理的な影響はずっと起こりつづけるようです。
それを証明するかのように現在、世界各地では、これを遥かに上回る規模の「村一つを完全に消滅させてしまった大地の地割れ現象」も発生しています。(米国の地球物理学者らが指摘している根本的な要因に関する記事の詳細は拙著に記載)

どうもここ最近、地球に何らかの異変が生じていることは確かのようです。
何かとてつもなく大きな破局的災害が発生するような気がして、正直いって不安です。
「大活断層地帯が複数存在し、いくつもプレートが重なり合っている日本」でも、決して同様な現象が起こらないとは断言できないでしょう。
万が一、そのような異変が起きてしまった場合、想定するだけでも恐ろしいですね。

*アフリカ大地溝帯は、中東からモザンビークにかけてつながっているように語られることが多いが、溝はひとつではない。同じ系統の地溝帯が複数集まった場所だ。地溝帯とは、プレートが裂けたり離れたりしてできた低地帯を指す。