「天空の里 いもい農場」通信

長野市芋井広瀬の里山で、自然を身近に感じ、環境・農業・食べ物を大切に思う気持ちが育まれる事を目指した活動です。

第9回活動報告「野菜が主役!夏野菜バーベキュー!&子どもの縁日!」

2017年08月29日 | 活動報告

8月26日(土)天気:晴れ 参加人数:大人24人・子ども19人(合計43人)
活動テーマ:「野菜が主役!夏野菜バーベキュー!&子どもの縁日!」スタッフ特製シロップ選び放題!豪華な特製カキ氷、味わえます。
活動内容:白菜・大根作付け、夏野菜などの収穫、夏野菜バーべーキュー



長野市芋井広瀬にある芋井社会会館を拠点に活動している「天空の里 いもい農場」は26日、「野菜が主役!夏野菜バーベキュー!&子どもの縁日!」と題して、ハクサイ植付けやダイコンの種まきの後、自分たちで栽培した野菜を使ってバーベキュー大会を開きました。夏休みシーズンということで、海外からの観光客も加わり、国内外の43人が参加。炭火でやいたお肉を前に、子どもたちの行列ができました。


(ダイコンの種まき、播き穴に3粒づつ種を入れて土をかぶせていきました。)


(ハクサイ120ポットの植付け(左端)、ダイコン(中)・聖護院ダイコン(右端)の種まきを行いました。)


(みんなで焼き肉を味わいました)

海外からは、ロシア極東のウラジオストクから信州へ観光でやってきていたジェニア・マズロフさん(25)とジェニアさんの恋人が参加。ジェニアさんは普段は、ウラジオストクの造船会社の社員で、主に鋼板を切断する仕事を担当。軍艦や漁船を造っているそうです。

今回は、母親が長野市内で暮らしていることから、8月9日から31日までの21日間、日本に滞在しているそうです。


(ハクサイの植え穴を掘るジェニアさん)

「こんな急斜面、畑や田んぼがあるなんてすごい!」

バーベキュー前にみんなでハクサイを植え付けしながら、ジェニアさんはこう思ったそうです。ウラジオストクでは、畑は全て平地に広がっていて、山ではキノコが採れるけど、虎が出てくるのでとても危険なんだとか。あと、日本では、中山間地でもアスファルト舗装された道があり、比較的簡単に山奥の集落へ乗用車でたどり着けますが、ロシアでは砂利道がほとんどで、整備された日本のインフラにも驚いていました。

ちなみに、ジェニアさんの会社は夏休みが36日間だそうです。普段も土日が休みで、夏休みはそれとは別の長期休暇だということ(ロシアでは当たり前だとのこと)で、やはり、1週間も夏休みがない日本のサラリーマンは働き過ぎかもしれません。

(焼き肉を味わうジェニアさん(右端)ら)

長野県のシニア大学からも、受講生6人が参加しました。その一人、小林徳子さんは同大2年生で、普段は戸隠の柵(しがらみ)地区で暮らしています。「孫や子どもの世代のみなさんと一緒に活動できて、元気をもらった。楽しかった」と話していました。

(小林さん(右端)とシニア大学の受講生のみなさん)

バーベキューで使った野菜の大半は、いもい農場で採れたもの。ですが肉はさすがに家畜が飼えないので、スタッフがおいしいお肉で評判の山﨑精肉店(長野市三輪)で購入してきました。保護者のみなさんが「野菜、肉、野菜、野菜、野菜のペースで食べなさい」と言っても、育ち盛りの子どもたちはやっぱり肉が食べたい!焼けた肉を配るスタッフの浦中綾子さんの前に、子どもたちの行列ができました。

(焼き肉を前に行列をなす子どもたち)

今年もバーベキューのデザートはかき氷。事務局の西沢和宏さんがねじり鉢巻きをして、手動のかき氷器でひたすら氷を削ります。シロップは、代表の山岸茂晴さんと副代表の五味美穂子さん、スタッフの曽根佳代子さんのお手製。アズキやウメ、ビワなどが並び、アンズが1番人気でした。

(かき氷のシロップを選ぶ参加者)

焼き肉を楽しんだ後、山岸さんが子どもたちにフォークギターを披露する一幕もありました。子どもたちは興味津々で演奏に耳を傾けていました。

(フォークギターを子どもたちに聞かせる山岸さん(右端))

海外からの参加者は今回が初めて。参加者数も本年度では最多となり、にぎやかな活動日となりました。9月は稲刈りなどが待っています。みんなでがんばりましょう!(牧野)

(縁側に集まる参加者)


【次回、9/9(土)の予定】
活動テーマ:「稲刈りをしよう!」大変な農作業の後に、信州のソウルフード“おやき”を作ってお腹を満たそう。
活動内容:稲刈り、草取り、秋野菜の作付け、おやき作り



NPO2団体へジャガイモを贈呈しました

2017年08月24日 | 活動こぼれ話
天空の里 いもい農場の圃場の一部「社会貢献畑」と銘打った場所で栽培したジャガイモを、8月17日(木)に生活困窮者支援のネットワークづくりをしている「NPOフードバンク信州」、19日(土)に子ども食堂を運営する「NPOホットライン信州」に贈呈しました。
(五味副代表・いもい農場参加者からホットライン信州のみなさんへ贈呈)


(子ども食堂のお手伝いに加わりました)

いもい農場参加者は、贈呈式の準備が整うまで、こども食堂で提供する食事準備に加わりました。冷やし中華に添えるハムを星形にカットしたり、ジャガイモのガレットを生地にしたピザ作りのお手伝いをしました。この日のジャガイモ、さっそくいもい農場産を活用いただきました。

(子ども食堂に参加しているお姉さんと一緒に遊びました)

子ども食堂には、中学生から大学生まで、幅広い世代のお兄さん・お姉さんが運営に関わっています。いもい農場の子どもたちと一緒に折り紙や絵を描いたりして遊んでいたきました。子どもの心をつかむのがとても上手で、「いつまでも遊んでいたい」と楽しい時間だったようです。

(贈呈の記念写真。上:「1+1=?」、真ん中:「32-2=?」、下「あちゃあ・・・」)

NPOホットライン信州さんへジャガイモをお渡しするときに、記念写真を撮影しました。が、写真撮影する際、事務局(西沢)のかけ声に無理があったようでした。どんな様子だったかのか、Facebookでいもい農場の隠れキャラ”くるりん”の言葉からの引用です。

「ジャガイモを植えつけから収穫まで関わったいもい農場の副代表・参加者からホットライン信州さんへ直接手渡し。お渡しする記念写真撮影で、事務局が「1+1=?」とありふれたかけ声かけたら、シーンとしちゃったので、「32-2=?」って声かけしたら、考え込んじゃった様子。そもそも、答えは「2」にならないじゃない。事務局、頭固いわあ。」

(NPOフードバンク信州さんへお渡ししたジャガイモ)

フードバンク信州さんへは、8月17日(木)、長野市栗田にあるフードバンク信州の事務所へ約15キロを持参し、贈呈しました。

(8月19日のこぼれ話、第3回・朝活を実施しました)

8月19日(土)の朝5:00、雨で順延となっていた朝活を実施しました。あらかじめ、ジャガイモ収穫後の畑に苦土石灰とコープ店舗から出た食品残さを活用して作られた牛糞堆肥を施肥・耕運しておいた所に、マルチを敷いて、翌週の植付け準備。涼しいはずの朝ですが、蒸し暑く、汗だくになっての作業。秋野菜でも諸団体で活用いただけるよう場所を確保しました。



引き続き、天空の里 いもい農場の活動で栽培した野菜を通じて、少しでも地域で必要としている方のお役に立てばと思います。(西沢)


第3回の朝活、順延。マタモ、アメ!

2017年08月12日 | 活動こぼれ話
8月12日(土)5:00から、第3回朝活を予定していましたが、昨晩の猛烈な雨で中止とし、事務局で様子を見に行き、8月19日(土)に順延した朝活の段取りと、8月26日(土)活動日に植えるハクサイやダイコンのレイアウト確認をしてきました。畑の様子や、雨の影響など、報告します。

(田んぼの土手の草刈り、草に覆い尽くされた”おにぎり畑”)

朝活に先立ち、8月10日に山岸代表で田んぼの土手と、リンゴ畑の草刈りを行いました。たまにしか地元のお手伝いができないので、草だらけにしてしまって申し訳ないなあ、と思う中で、少しでもできることで地域のお役立ちにつながればと思います。

(花がたくさん咲いているラベンダー。これから冬越しの策を考えていきます。)

”おにぎり畑”の横にフラワーパークとして整備したラベンダー。道路工事用の防草シート、ナイス働きで、草の勢いに負けず、順調の生育しています。

(田んぼの稲穂とアゲハチョウ)

稲穂が出そろい、順調に生育している様子です。後述いたしますが、大雨で畝が崩壊した田んぼが多い中、無事でほっとしました。

(綿花)

立川さんから譲り受けた綿花。こちらも雑草に負けず50㎝くらいの背丈に育っています。そろそろ支柱を準備して、さらに生育を見守っていきたいと思います。

(ハクサイとキャベツの幼苗。日照不足で小さめ。8/26にいもい農場で定植します。)

写真撮影場所は自宅に移り、事務局宅でハクサイを育苗中。ハクサイ120ポット、試験栽培のキャベツを20ポット。いもい農場の作付けのレイアウト、年々効率よく畑を使えるようになってきたため、栽培数を昨年の約1.5倍に増やしました。

(秋野菜の種。今年は種のメーカーをアタリヤ中心にしてみました。)
秋野菜の種を準備。定番の品種たちですが、よく見るとアブラナ科ばっかり。


(雨で満水となった旧芋井小第二分校のプールと豪雨被害の様子)

昨晩8月11日(金)の雨は、局所的に豪雨となり、芋井地区のとなり戸隠・鬼無里地区に土砂災害警戒情報が発表、併せて避難勧告も発令されるなど、気の休まらない夜となりました。昨晩中に、朝活中止判断をし、当日は事務局だけで様子を見てきた訳ですが、芋井地区の一番低いところを流れる裾花川は、MAXの水位で流れていました。初めて見る水位、濁流で不安を駆られながら、芋井広瀬地区に向かいましたが、道中の洞地区で、土手が崩れていたり、土砂流出、棚田の畦が崩壊など、あちこちで豪雨の爪痕を目の当たりにしました。幸いにも、人的被害はないようで、天空の里 いもい農場の圃場にも影響は無かったわけですが、収穫を目前にした田畑の被害には、農家さんの心情を思うと、心が痛みます。

今後も行政から発せられる情報や、地元在住スタッフと連携して、参加者の安全を第一に活動が運営できるよう、努めていきます。(西沢)


第8回活動報告「ジャガイモ収穫したい(隊)!」

2017年08月06日 | 活動報告
8月5日(土)天気:晴れ 参加家族:7家族23人
活動テーマ:「ジャガイモ収穫したい(隊)!」超!新ジャガを使った絶品カレーつき
活動内容:草取り、畑の耕運、ジャガイモなどの収穫、カレー作り




(大豊作だったジャガイモ。みんなで山分けしました)

「天空の里 いもい農場」は5日、長野市芋井広瀬の芋井社会会館を拠点に、畑でジャガイモを掘り、みんなでカレーライスを作って味わいました。県内外の7家族23人が参加。今年のジャガイモは、店舗から出る食品残さを使った牛糞堆肥の施肥や、土寄せ、草取りなど手塩にかけたせいか約5メートル四方のブルーシートが山盛りになるほどの大豊作。参加家族で山分けした他、17日に生活困窮者支援のネットワークづくりをしている「NPO法人フードバンク信州」、19日に子ども食堂を運営する「NPOホットライン信州」に贈呈する予定です。



(草刈りに汗を流す米田さん)

「暑いです!」。東京都在住の会社員米田義成さんは作業着姿で草刈りに汗を流しました。まず、生い茂った雑草をむしり取り、土の中に埋まったジャガイモをみんなで掘り起こしました。ソフトボール大のジャガイモも出て来て、「大きいね」と声が上がりました。みんなで手分けして野菜を切り、ルーと一緒に煮込んで食べました。


(採れたての野菜をみんなで切りました)


▽手をつないで帰ろう


(手をつないで農道を歩く子どもたち)

炎天下のため、全体の作業時間2時間のうち子ども達は前半の1時間で畑から引き上げ、芋井社会会館に戻りました。約500メートルの細い農道の脇は、急斜面が広がります。落ちたら大けがをしそう。浦中遙子さん(6)が年下のみんなに「みんなで手をつないで帰ろう」と声を掛けてくれました。大人たちが作業を終えて芋井社会会館に戻ってくるまでの間、遙子さんが子どもたちに絵本「ろくろっくび」などを読み聞かせてくれました。みんな真剣な表情で耳を傾けていました。



(絵本をみんなで読みました)



▽芋井支所職員や地域おこし協力隊員も参加


(あいさつする北村支所長補佐)

「芋井は市街地から近い。今は人口減少の一途をたどっているけど、地理的な優位性を行かせば可能性は大きい」
ジャガイモ掘りに参加してくれた長野市芋井支所の北村俊英・支所長補佐はこう話します。北村支所長補佐は同市風間出身。建設部などで市内のまちづくりに関わり、長野冬季パラリンピック事務局の経験も。芋井支所での勤務は、昨年4月に支所長補佐として着任したのが初めて。「地域の人によくしてもらいながら、芋井のまちづくり、将来を考えています。いまの芋井の最大の課題の一つは、高齢者の足の確保」と北村課長補佐。「『天空の里 いもい農場』の活動にも積極的に関わっていきたい」と話していただきました。


芋井を活動拠点にしている地域おこし協力隊員の小池将太さん(27)=大阪府出身=と古川悠太さん=埼玉県出身=も活動に参加していただきました。

(ジャガイモ掘りに汗を流す小池さん)


▽みんなで料理を出し合おう


(あいさつする山岸代表)

「みんなが収穫物をどんな風に料理するか、今度作ってきたり、教えてたりしてほしい」
山岸茂晴代表はいつも、農作物を調理して、昼ご飯に振る舞ってくれます。この日はモモのシラップ漬け。「みんなで色んな野菜を作って持ち寄ったら、いろんな交流が生まれるのではないか」。確かに普段、農作物を持ち帰ることが中心。どんな料理が出てくるか、期待してみましょう!


▽天空の里版「農業」クイズダービー


(農業をテーマにクイズ大会をしました)

「ダダン! 世界で一番作られているリンゴの種類は何でしょう」
事務局の西沢が司会者を務め、農業をテーマにした7問のクイズ大会をしました。世界一の生産量を誇る品種は「ふじ」。この問題に唯一正解できた曽根幸実さんが1位に。賞品に今日とれたての大きなズッキーニを選びました。ちなみに2位は幸実さんのお兄さんの康平君。


(クイズ大会に優勝した曽根幸実さんと2位の康平君)


(クイズ大会で3位だった参加者)

(牧野)


【次回、8/26の予定】
活動テーマ:「野菜が主役!夏野菜バーベキュー!&子どもの縁日!」スタッフ特製シロップ選び放題!豪華な特製カキ氷、味わえます。
活動内容:草取り、白菜・大根作付け、夏野菜などの収穫、夏野菜バーべーキュー