「天空の里 いもい農場」通信

長野市芋井広瀬の里山で、自然を身近に感じ、環境・農業・食べ物を大切に思う気持ちが育まれる事を目指した活動です。

第12回活動報告「収穫の秋!」

2017年10月23日 | 活動報告
10月21日(土)天気:曇り 参加人数:大人13人・子ども7人(合計20人)
活動テーマ:サツマイモにリンゴ収穫。郷土料理「おしぼりうどん」をみんなで食べよう。
活動内容:秋野菜間引き、サツマイモ収穫、リンゴ収穫。畑の片づけ、おしぼりうどん

秋雨前線による長雨と、台風接近のはざまで、スポット的に雨が止んだ今回の活動日。雨水をたっぷり含んだ粘土のようなへばりつく土の中からの収穫作業に骨をおりましたが、無事、開催できました。

(おしぼりうどんで必須の野菜、ねずみの形をした「ねずみダイコン」)

今日の農作業は、葉物野菜の間引き&収穫⇒ズッキーニ収穫⇒ねずみダイコン収穫⇒サツマイモ収穫⇒リンゴ収穫というように、収穫中心に実施しました。先に、コマツナ・チンゲンサイ・コカブ・ホウレンソウの間引き&収穫。大き目の野菜を間引きを兼ねて収穫し、小さめはさらに成長するよう残しました。今回、ワンちゃんの参加もあり、いもい農場から市街地を見下ろす景色を眺めていました。いい景色だワン(^^♪

(写真上・左:全員で間引き作業。写真左:シニア大学生と一緒にズッキーニ収穫。)

5月に植えたサツマイモ(ベニアズマ)を収穫しました。植え付け後の日照りで、100本植えた苗のうち約40本が枯れて消滅してしまいました。これも自然の摂理、いもい農場でこまめに様子を見ることができない故の宿命。残ったサツマイモを傷つけないよう掘り起こしました。水分をたくさん含んでいる土だったので、シャベルに粘土質の土がへばりつき、重く大変な作業となりました。次回、掘り起こしたサツマイモを焼き芋にして味わいます。

(サツマイモ収穫。ラグビーボールのような大きさのサツマイモが数多く出てきました。)

地主の和田さんの手で大切に育てていただいたリンゴを収穫しました。いもい農場でお借りしているリンゴの木は、1本の木でシナノスイートとフジが実る、ちょっと変わったリンゴの木です。収穫適期を迎えたシナノスイートは、その名の通り甘味の強さと鮮やかな赤色が自慢の成長株品。甘くてシャキシャキとした食感が特徴の、長野県を代表する品種の1つ。ジューシーさと濃厚な甘味が、子どもから年配者まで、幅広い層に人気です(JA全農HP参照)。収穫前に、収穫方法と間違ってフジを収穫しないよう五味副代表から説明があり、一人2個のシナノスイートを収穫しました。高いところのリンゴは、子どもたちが脚立に乗って収穫しました。傷がなければそのまま出荷できるリンゴを収穫させていただくという、とても貴重な経験ができました。

(シナノスイートの収穫。今年度最後の活動日には、フジを収穫します。)

お昼は、ねずみダイコンを使った長野県坂城町の郷土料理「おしぼりうどん」を味わおう、ということで、7/15の活動日でうどん講師を務めた事務局の西沢が、事前に仕込んできました。芋井社会会館で参加者とともに仕上げても良かったのですが、運営スタッフ体制が整わず、自宅で約30人前のうどんを作りました。

(写真上:うどん玉でいもいの「い」)

おしぼりうどんは、ねずみダイコンのしぼり汁につけていただくうどんです。辛味が強いダイコンですが、味噌を汁に溶かすと甘味が感じられるようになり、人それぞれの好みの辛さでいただきます。そのしぼり汁を作るためのダイコンおろしを、運営スタッフの浦中綾子さんの娘さん、茉子ちゃん(2歳)にフードプロセッサーを使って大量に作ってもらいました。おろし金を使って、曽根康平君(11歳)と幸美さん(7歳)も、人力でサポート。今日の参加者に行きわたるしぼり汁ができました。うどんは、ゆでたてを釜揚げで取り分け、いただきました。

(写真上:おしぼり汁作り。写真下:うどんを釜揚げで味わいました。)

今回の企画は、”秋の里山”長野市移住体験in芋井(ヤングブルー村運営委員会主催)との共催で、首都圏からの移住希望者との交流を行う予定でしたが、参加者の応募がなかったため、いもい農場単独での開催となりました。アイスブレイクで自己紹介ゲーム「4つの窓」を準備していたので、せっかくの機会、いもい農場参加者同士の親交を深めるために実施しました。これは、自分を4つの窓にみたてて自己紹介しあうゲームです。4つのお題は、「さんかしたきっかけ」「すきなやさい」「すきなこと・すきなもの」「なまえ」。シニア大学生の北原さんの「さんかしたきっかけ」は、『シニア大学で誘ってもらった参加。楽しい活動で、参加できてラッキー!』。「すきなこと・すきなもの」は『山に登って山頂でコーヒーを頂くこと』とのこと。曽根幸美さんの「さんかしたきっかけ」は『ともだちがいっぱいいるから』。「すきなこと・すきなもの」は『のうぎょうをすること』。運営サイドからすると、うれしい限りです。シニア大学生から年中さんまで、それぞれの人となりを知ることができました。

(写真上:シニア大学北原さんの発表 写真左下:全員で記入タイム 写真右下:曽根幸美さんの発表)


今年度の活動は、早いもので残り2回となりました。収穫を喜び合えるような活動を組み立てていこうと思います。(西沢)


【次回、11/4(土)の予定】
活動テーマ「白菜収穫したい(隊)!」最高の景色を見ながら、焼き芋と焼きマシュマロを味わおう。
活動内容:くらかけ豆、秋野菜の収穫、焼き芋・焼きマシュマロ・焼きネギ、生落花生を味わいます。

活動日に向けた準備作業と打ち合わせ等々

2017年10月14日 | 活動こぼれ話
五味副代表と事務局の西沢で、10/21の活動日に向けて準備作業と段取りの確認、来年度に向けた打ち合わせを行いました。その様子をお届けします。

前回は、脱穀でエンジントラブルがあったり、運営体制が手薄だったことを受けて、畑の片づけはあまりできずにいました。10/21の活動は、芋井地区にある移住体験施設「ヤングブルー村」との共催企画で、収穫作業中心に実施するため、片付け作業の余裕はありません。そこで、できることを片づけておくことで、スムースに進行できるよう、副代表とともに作業を行いました。

(上:トマト棚を撤去中。下:トマト棚撤去後。来年、こぼれたトマトの種でワサワサと芽が出てきそうです。)

サツマイモのところは、ツルを天地返しし、収穫しやすいように草を取り除きました。草除けにマルチを敷いてあっても、草は手ごわいです。ピーマン・シシトウにエダマメも片づけました。ナスは、活動日に最後の収穫を行い、片付ける予定です。ズッキーニは、まだまだ立派なものができていました。柔らかそうで、油炒めにするとうまそうです。

(上:サツマイモやピーマンの草取り後の様子。すっきりしました。下:みずみずしいズッキーニ)

サツマイモは、ところどころにツルがあります。ベニアズマを100本植えたはずですが、植え付け後の乾燥や草に負けたりして、4割ほど、消失してしまいました。普段メンテナンスできないいもい農場の宿命・・・。収穫できるサツマイモを、みんなでシェアして味わいたいと思います。葉物野菜(チンゲンサイやコマツナ、ホウレンソウ)は、牛糞堆肥をしっかり入れたことが影響してか、想像以上に立派に育っています。

(葉物野菜とサツマイモ。奥に見える茶色い山は、草の山。たくさん草を集めました。)

畑作業を終わらせ、リンゴ収穫の打ち合わせを行った後に社会会館に戻って、食材や段取りの詰めの確認を行いました。首都圏からのお客さんがあるかもしれないので、普段以上に細かく打ち合わせを行いました。その打ち合わせの中で、芋井地区の情報共有をしたり、運営スタッフ募集についてや、1月に予定している総会の中身の相談も開始し、来年度に向けた活動のスタートに立った、そんな場になりました。

(打ち合わせ資料とコーヒーとちょっとしたお茶菓子。)

10/21の活動日は、サツマイモ・リンゴ・ネズミ大根収穫に、おしぼりうどんを味わう活動を行います。お楽しみに!

秋深まる、農場の様子

2017年10月09日 | 活動こぼれ話
この数日、夏日が続いていますが、この時期、一日すぎるたびに秋が深まって、畑の野菜たちや花たちの様子も秋から冬モードへ切り替え中といったところです。農場の様子を報告します。

今年から、いもい農場とは別に、おにぎりのような形をした遊休農地を新たに借り受け、本格的に活用を開始しました。農作物だけでは面積をカバーできないので、今年1月に開催した総会で「お花畑にしよう」と決め、7月8日(土)に「天空フラワーパーク整備事業」と銘打って、ラベンダーの定植、コスモスの種まきを行いました。まだまだ名ばかりのパークですが、ラベンダーやコスモスがガッツリ咲き誇っています。自然に生えてきた(地主さんが種まきしてくれた?)ホウズキも赤く色づき、秋の深まりを感じます。もみ殻の中からヒョロヒョロと咲く白い花はミョウガ。まだまだ収穫できますが、茎・葉を切り落とし、もみ殻を追加して、来年に備える作業をしました。

(左:コスモス、右上:ラベンダー、右中:ホウズキ、右下:ミョウガの花)


(綿花の葉の上でじっと一休み、カエルの”キョン助”)

天空の里 いもい農場で育てている野菜たちは、ハクサイ、ダイコン、松本1本ネギはじめ、葉物野菜、ほぼ順調に育っています。くらかけ大豆は、さやの中で豆がカラカラ言うようになってきて、まもなく収穫の時期。おひたしにして、日本酒と一緒にいただく・・・楽しみです。綿花はコットンボールの形になってきました。綿が開く、その様子がもうすぐ見られそうです。リース作りしようか、小物を作ろうか、どのように活用するのかは今後の検討事項。こちらも楽しみです。

(上:いもい農場の様子、下段左からホウレンソウ、くらかけ大豆、チンゲンサイ、綿花)

9月30日に脱穀したもみ米。当日、事務局不在だった関係で、いったん地主の和田さんにもみ米の袋をお預かりいただいていたものを、活動で使うために取りに行きました。今後の活動で味わう予定です。昨年は乾燥不良でコイン精米所を故障させてしまうトラブルがありましたが、今年は晴天に恵まれ乾燥ばっちり、大丈夫そうです。

(地主さんに愛情をこめて面倒をみていただいた、今年のもみ米)

秋の深まりとともに、来年の畑のために作業が徐々に始まっています。引き続き、活動報告のほかに、畑の様子も報告していきます。(西沢)

第11回活動報告「脱穀&畑、ピカピカ隊!」

2017年10月03日 | 活動報告
9月30日(土)天気:晴れ 参加人数:大人11人・子ども3人(合計14人)
活動テーマ:「脱穀&畑、ピカピカ隊!」
活動内容:稲の脱穀、大根等葉もの野菜の間引き、野菜の収穫



今日一番の作業は、米作りでも大事な脱穀です。5月20日に田植えをした稲の苗が、約4ヶ月程で 脱穀の日を迎えました。
朝の 始まりの会の後 早速田んぼに行き、掛けておいたシートを外し、さあ「脱穀をするぞっ!」と気合をいれ、脱穀機のエンジン始動!?・・・ところが、エンジンがかかりません。そうこうしているところへ地主の和田さんがサポートに来て下さりましたが、かかりません。



シニア大学の方の機転で 見事エンジン始動し、その後順調にハゼ掛けの稲は50分程で脱穀を終えました!

約3.5袋程の籾米の収穫となりました。シニア大学の皆さん、箕輪さん、貴重な男手の力でハゼ掛けの足、横棒、米袋を棚田の上まで担ぎ上げて頂き、脱穀作業は終えました。お力、ありがとうございました。


続いて畑に向かい、葉もの野菜の間引きと、夏野菜の残りで「ピーマン」「ミニトマト」「ナス」「ズッキーニ」等を収穫しました。食べられるものだけ収穫し、次回も収穫できそうなものを残しておきました。

まだ戦力になれない小さい子どもをよく面倒見てくれた箕輪あゆみさん。子守りのおかげで 畑作業を行うことが出来、収穫野菜を抱えて畑をあとにしました。

芋井社会会館に戻って、シニア大学のお母さん方の手で、とれたて野菜のお料理です。間引き菜・間引き大根の塩もみ、巨大ズッキーニのスープ、ナス・ピーマン・ズッキーニの味噌炒め煮、サツマイモの茎の炒め煮などを作りました。

ズッキーニのスープは「美味しい!」との声があちこちで聞かれました。愛情たっぷりの究極の地産地消料理を味わうことができました。食後、コーヒーを飲みながら、最近合流したシニア大学生のメンバーの自己紹介をして、年代・世代を超えた交流が出来ました。なかなかこういった交流は少ない昨今、有意義なひとときでした。

秋の行事が目白押しの中、参加して下さった箕輪さん、春日さん、唐沢さん、シニア大学の皆さん、そして何より、農作業のさなか面倒を見て下さった地主の和田さん、ご協力ありがとうございました。(山岸・五味)

※畑の作業、社会会館での交流の様子の写真は、スタッフ体制の都合で撮影できませんでした。


【次回、10/21(土)の予定】
活動テーマ「収穫の秋!」サツマイモにリンゴ収穫。郷土料理「おしぼりうどん」をみんなで食べよう。
活動内容:草取り、秋野菜間引き、サツマイモ収穫、リンゴ収穫、おしぼりうどん
※この企画は、”秋の里山”長野市移住体験in芋井(ヤングブルー村運営委員会主催)との共催企画となります。