「天空の里 いもい農場」通信

長野市芋井広瀬の里山で、自然を身近に感じ、環境・農業・食べ物を大切に思う気持ちが育まれる事を目指した活動です。

2016年度の締めくくりと2017年度の準備をしました

2016年12月08日 | 活動こぼれ話
事務局の西沢です。
2016年度の活動の締めくくりと2017年度に向けた準備として、11月26日に牛糞堆肥の施肥と米ぬかを撒いて耕耘を。12月4日には、芋井社会会館の大掃除を行いました。

先ずは、11月26日の報告です。

牛糞は、松本市波田町の三村牧場さんから提供いただいたもので、コープ長野稲里店やコープ安曇野豊科店、塩尻青果集品センターなどの食品残さを処理して作った発酵促進剤を牛糞に混ぜて作ったものです。施肥できる量は、松本市から芋井までを車で運べる程度で、施肥総量が全然足りません・・・。そのため、牛糞堆肥に含まれる微生物のエサの補完となるよう、新米を精米したときに副産物として出た米ぬかも撒きました。


この時期の施肥は、土本来の姿に戻すために行います。芋井の畑は、冬期間、雪に覆われ土が凍み上がらないので、土壌微生物が冬期間活動を続けることができます。牛糞を施肥した土の中では、土壌微生物の力によって、①肥料を作る②土を柔らかくする③空気中の窒素を根から吸えるようにする④人口化学物質の分解⑤病害抑制物質を作る、等、土の中でいろいろなことが起こるといわれています。
※参考文献 JA北信州みゆき「四季の彩り11月号」


耕運機に土が絡んでしまうほど湿った土でしたが、なんとか作業を終了。2017年度、良い状態の土で作物が育つことを期待したいです。

続いて12月4日の報告です。

今年度の活動の締めくくりとして、会場としてお借りしている芋井社会会館の大掃除を行いました。昨年、台所と障子の張り替えを重点に行い、今年はトイレを重点に掃除を行いました。


トイレの換気扇を取り外し、隅々まで掃除。


トイレの洗面台も磨き上げます。ちなみに、社会会館のハンドソープや食器洗い洗剤、トイレクリーンなどは、全てコープ商品です。


蛍光灯カバーも外し、中の埃も吹き上げました。


普段、なかなか手が回らないトイレ掃除を集中して行い、見違える程、綺麗になりました。


社会会館の和室の障子は計12枚あります。昨年は8枚、今年は4枚を張替え、2年越しで全てを張替えました。おかげで、穴は全て無くなりました。


第3号となる壁新聞を作成しました。以前、子どもたちに「来年やりたいこと、来年育てたい野菜」と題して絵を描いてもらってあったので、それを模造紙に貼り付けて完成させました。いわば天空の里いもい農場の未来新聞。第2号を外し、第3号を掲示しました。

 
お昼は、坂城町で仕入れてきた本場のねずみ大根を使って、おしぼりうどんをして味わいました。その他、キンカンの甘露煮、くらかけ豆のお浸し、パンダ豆の煮豆、漬け物、干し柿などを持ち寄り、この時期の味わいに舌鼓。

大勢で食べる昼食は、楽しく、且つ、おいしくいただけました。このように、食を大切にしながら環境を考え、微力でも地域にお役に立てるような活動を、来年も引き続き展開したいものです。


おまけ

新たな遊休農地の活用ということで、上の畑「通称:おにぎり畑」を借り受けて、来春から本格的に活用を始めます。
今年、野沢菜や、ハクサイ、ダイコン、カブなどを試験栽培しましたが、土地の栄養不足からか、虫にほとんどを食べられてしまって上手に育てることができませんでした。その反省を活かして、来年は、豆を主力とした栽培をスタッフの間で検討しています。また、柿、ミョウガ、ワラビ、ウドといった、多年で栽培できるものの有効活用をはじめ、メロンやイチゴなどの果物系を育てたり、お花畑でラベンダーを植えようか、など、いろいろアイデアを出し合っています。

楽しい活動の組み立ての準備を進めていきますので、今後とも、天空の里いもい農場をよろしくお願いします。



天空の里いもい農場 第14回活動日報告

2016年12月02日 | 活動報告
11月19日(土)天気:雨 参加人数:13家族43人+和田さん(地主さん)、小池さん・古川さん(地域おこし協力隊)、北村さん(芋井支所)
【活動内容】
9:00~10:00 収穫隊(リンゴ・ハクサイ・ダイコン・ホウレンソウなど)
9:00~11:45 料理隊(料理作り・おはぎ作り・とうじ実演)
12:00 大収穫祭
14:00 閉講式

早いもので、今年度最後の活動日となりました。今回の活動報告は、最後の収穫の様子を西沢から。料理と収穫祭の様子を浦中からお届けします。

今年度14回目の活動日。前後の日はとても天気が良いのに、狙ったように「雨」。ですが、収穫祭の料理使う野菜たちは、全員畑にいるので、雨中、野菜収穫を担ってもらえる有志を募り、収穫隊を結成して畑で収穫を行いました。予定していた牛糞堆肥と米ぬかの施肥をしての耕運は、延期としました。


ホウレンソウは、下処理をしながら収穫。石灰が足りなかったようで、小振りではありますが、野菜価格高騰の折り、ありがたい畑の恵です。

 
ホウレンソウの他、カブ、小松菜、チンゲンサイ、ハクサイ、ダイコン、聖護院ダイコンの全てを収穫。マルチを剥がす所まで作業して畑の作業を終えました。

 
リンゴ(フジ)を収穫しました。地主さんから出荷用の木をお借りしているため、鳥が突いたり、木の枝がこすれて傷が入ったもの、小振りなリンゴを選んで収穫。収穫祭で食べるために選びに選んで収穫をしました。出荷用ということで、一つ一つが大切なリンゴたち。作業に当たっている子どもたちの選ぶ目は真剣でした。

芋井地区のリンゴは、標高600メートル前後で寒暖の差が大きく、南斜面の太陽をたっぷり浴びて育つため、ひと味もふた味もおいしいリンゴが育ちます。収穫まで大切に育てていただいた地主さんに感謝の気持ちを込めながらの作業でした。


冷たい雨の中、カッパを着て最後の収穫を行った「収穫隊」。雨の中の作業、良い思い出になりました。


社会会館での料理チームは、給食のおばさんになった気分で、約50人分の調理をしました。
本年度の活動で培われたチームワークにより、あうんの呼吸で次々にとれたて野菜を主役にした料理が出来上がっていきました!
(料理に熱中しすぎて、写真がありません。。。)


大広間では、まずはおはぎ作り。

炊きあがった餅米をボールに入れて、半殺しにする作業から始めました。
子どもたちも積極的に参加して、おいしいおはぎになるよう思いを込めてつぶしました。


今回のおはぎは、中にあんこを入れて、餅米で包み、まわりにきな粉をつけました。
あんこは、代表の山岸さんの手作り。
サツマイモ入りと栗入りの2種類があり、食べる前から「おいしそう!」と思わず声がもれていました。
 

最後の料理は、「おとうじ」。
長野県では、昔、野菜がない冬の時期のごちそうとして、お客様がいらした時などに作られたお料理とのこと。
山岸さんからの説明を真剣なまなざしで聞く、子どもたち。


おつゆの中でうどんを温める方法を習い、説明を聞き終わった後に、各々順番におとうじを作りました。
お野菜とおいしい温かい料理に感謝していただくという言葉をかみしめながら、丁寧に作っている姿が印象的でした。


いよいよ大収穫祭の始まりです。


最初に、来賓の方々から一言ずつお話をいただきました。

地主の和田さん。


芋井支所の北村さんと、地域おこし協力隊の小池さんと古川さん。


待ちに待ったお昼ご飯。全員で「いただきます!」


多くの笑顔とにぎやかな話し声に包まれた社会会館、何とも言えない幸せいっぱいのひとときでした。

食事が落ち着いた頃には、本年度を振り返るビデオ上映会。
たくさんの写真を見ながら、「楽しかったね!」「おいしかったね!」という声があちこちから聞こえてきました。

ごちそうさまの後には、今年度の活動を振り返っての感想を参加者の皆様に発表していただきました。
芋井の活動に参加して良かった!ありがとうございました!という声をたくさんいただき嬉しい限りです。
 

充実した活動になったのは、何より参加者の皆様が積極的に活動に参加して、盛り上げてくださったからこその結果なので、
皆様の感想をお聞きしながら、感謝の気持ちでいっぱいになりました。


閉講式で、今年の参加者のみなさんと記念写真を撮影しました。
「来年も来てくれるかな?いいとも~♪」


2016年度の活動を無事終えることが出来ました。
参加者のみなさん
和田さんをはじめ、地域のみなさん
活動を応援いただいた全てのみなさん、
本当にありがとうございました。

2017年は、天空の里いもい農場の前身である「コープながのいもい野遊び塾」スタートから、15周年を迎えます。
もっと楽しく、もっと地域のための活動を目指して活動を組み立てて参りますので、来年もよろしくお願いします。
m(_ _)m


天空の里いもい農場スタッフ一同