岩切天平の甍

親愛なる友へ

Little Birds 2

2007年02月08日 | Weblog

日頃から、撮影というものはどんな物を撮っても、自分自身が写るものだと思っている。
リトル・バーズを見ていて、撮影についていろいろ思うところがあった。
このドキュメンタリーの被写体は、もちろんイラクの惨状なのだが、同時に撮影している作者の感じている事、考えている事が、多くは同意を、そして時には苦をもってありありと伝わってくる。
何故こっちへカメラを振ったのか、何故ここでズームしたのか全て分かる。
一つ一つのショットに、後ろに立つ撮影者の人間性がそのまま現れている。

毎日毎日職業としてやっている自分はと言えば、つい安易な技巧、クリシェに走ってしまう。
プロとして技巧は必要だが、被写体に不誠実な心や人間の浅さはそのまま映像に写ってしまう。
「撮影は人ナリ」
人間を磨くことが大切だ。

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