日本人ヨッティーと3年ぶりの再会
3月9日(月)、St. Maartenのマリーナで帰国準備の最中、懐かしい人と会う事ができた。ヨットARCOIRISの垣見さんは、てまりより早くヨーロッパでヨットを購入しフランス沿岸から地中海をクルーズ、2年前にブラジルまで足を延ばして、最近はカリブ海に船を置いている。垣見さんとは3年前にシチリア島でランデヴーしたことがあり、その後も我々がARCOIRISの後を追う形で航海をしていた。カリブ海での再会を楽しみにしていたが、我々の突然の帰国でそれも諦めかけていたところ、数日前から同じ島のフランス側マリーナに居る事がわかり、再会することができたのだ。垣見さんも家の事情で中々航海が進まず、日本とカリブ海を行ったり来たりしているようだ。何年にもわたる長距離航海では、船の故障や家庭の事情などでクルージングの計画変更を余儀なくされることが多い。それは仕方がないことで成行きに任せて柔軟に対応するしかない、というのが我々の一致した見解だった。
5か月ぶりに、てまり陸に上がる
3月11日(水)、ラダーのガタツキの修理のため2週間ほどお世話になったLagoon Marinaからすぐ隣にあるMegayardという陸置場に船を移動。クレーンで船を吊り上げてみると、思った以上に船底は汚れていた。これでは、船底塗料も塗り直さないとだめだ。この際不安材料のあるところはすべて修理してもらおうとリストアップし、業者と打ち合わせを行った。
ひとつき半ほど船を空けるための後片付けをし、12日に近くのホテルに移動する。気が付いてみれば、2月23日にこの島に到着してから20日近くが過ぎていた。フランスとオランダが仲良く島を分割支配するSt. Maarten (フランス側はSt. Martin)は、小さい島だがカルチャーミックスによるユニークなライフスタイルが形成されている、飽きのこない島だ。
3月13日(金) オランダ側の空港から飛行機に乗り、マイアミ・オーランド経由でロスアンジェルスに向かう。
2回の乗り継ぎでロスまで15時間ほど。日本まではそこから更に11時間のフライトだ。日本と13時間の時差ということは、ほぼ地球の裏側になる訳だ。今回はロスに居る友人、北澤君の家で一休みできるので良いが、やはり日本とカリブ海は遠いということを実感する。
久しぶりにアメリカに来てみると、セキュリティーチェックの厳しさと円安のせいでモノの値段が高いのに驚いた。マイアミ空港で入国手続きを行ったが、両手の指紋認証と顔写真の登録にはじまり、係官からはかなり色々と質問を受け、入国検査に要した時間はゆうに1時間を超えた。911事件以降アメリカの入出国検査は非常に厳しくなったと聞いていたが、厳しいことで知られるイスラエルとあまり変わらない入国時のチェックだった。
マイアミ空港でランチ。空港内のレストランは値段が高いと覚悟していたが、たかがハンバーガーとビールで二人分50ドル取られたのにはびっくりした。アメリカは15%程度のチップを置く必要があるので、それを加えると6000円以上になる。スペインの安いタパスに慣れていた我々には信じられない値段だ。
ロスアンジェルスの友人宅で2日間、潮気を落とす
3月13日と14日、ロスアンジェルス郊外にある北澤邸でのんびりと過ごさせてもらった。緑に囲まれた丘の中腹にある彼の家からは、起伏にとんだロスアンジェルス郊外の山間の美しい光景を眺めることができる。使い勝手の良いキッチンやリビング、ダイニングと広々としたアウトドアテラスを持つ、我々のドリームハウスを具現化したような素敵な家だった。
北澤君の愛車、トライアンフTR4でドライブ
半年ぶりに日本に戻る
3月16日、昨年9月15日以来半年ぶりに日本に戻ってきた。
今回の帰国は色々と片付けなければならないことがあるため、慌ただしい時間を過ごすことになりそうだ。
その間に、美味しい食事や温泉を楽しみながら、5月以降のクルーズプランを再構築し、4月末に再びカリブ海に戻る予定。
てまりの現在地はこちらからご覧いただけます。
次回の「てまりブログ」は再びカリブに戻る5月以降にお届けします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます