TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

竹島の夕べ

2023年10月27日 | 私の独り言
仕事が終わり外に出るとすでに日は沈み
夜の竹島の海に変わる時であった。


1日の名残りを燃やす様に空は赤く
落ちる夕日を見ることが出来なかった名残を追っていた


振り返れば竹島は黒のシルエットを残し
街路灯は海に長く光りゆらめき
私の1日の疲れを癒してくれた




日本列島を歩きました

2023年10月25日 | 私のトレッキング
今日は休日で昼から家を出て歩き始めました。
「どこへいくの?」

「今日は日本列島だ」
「?」



今日はここを歩きます。
「ここは以前に来たことがあるよ」
「そうです、ここが日本列島だ」

「何だか草ぼうぼうで怖く無い?」
「県かどこか管理しているんだろう」


日本列島へ渡る橋の街路灯のオブジェは錨だろうか
青空に生えてカッコイイ


九州に上陸して本州に渡ったら磐梯山に登っていた
出来た当初は綺麗に展示されていたが、最近は手が入らないのだろう
「もったいないね」



富士山だ!
本物の富士山は13回登っているが、
今日の富士山は入山禁止となっている
8月の初めの夜に、ここでみた三河のあちこちの花火が見えて最高だった。


そして、津軽海峡で一休み

択捉島、国後島、カムチャッカからアメリカ大陸に橋を渡ると
平原の秋の色はこの写真だった


秋の三段染めがここにもあったので写真に撮った


ついでに百合の花も綺麗だった


旅行の最後はジャングルであった
昼でもこの暗さの山で標高は20mあるだろうか、
女性一人では怖いよね
常緑樹の鬱蒼とした森林だったのです。 




出来ました!織機から切り離します。ドキドキ

2023年10月25日 | Itoさんの作品
「出来ました」
豊川市から通うItoさんが織り上がり宣言をしました。
「おー!、出来たね」


一週間に一度、教室に通って織り続けて今日は織り上がりの日となった
今までの課題は自分好みの地味目のカラー展開でしたが、
今回は原色羊毛のカラーから好きな糸と自分で描いたデザインを元に
原毛をカーダーにかけて、紡錘車で糸を紡ぎ、織り続けて来ました。


出来上がってみると想像以上のボリュームに圧倒されそうです
企画をしているうちはクッションにしようか、それともラグマットにしようか
継ぎ合わせてカーペットにしようかと考えていた様ですが、
「先づは部屋にタペストリーとして飾ってみます」

「アートは苦手なのよ」
と言っていましたが、やってみると次の展開に夢を馳せているItoさんでした。

このあとの作業は、羊毛糸の長さを揃えて切り込む作業です。

竹島で秋の日を浴びて手織体験です

2023年10月24日 | Shiozakiさんの手織り
イベントもなく静かな竹島俊成苑を眺めながら手織体験のお客様
「こんな静かな絶景の中で機織りが出来るなんて贅沢ですね、



スタッフから織物が織れる仕組みや織機の操作を教わりながら体験が進みます。
「機械を扱うので難しそう」
「糸がセットされているので思ったより簡単ですよ」
そうなんです、織機の経糸をセットする事が難しいのです。


秋の風をうけて海を眺めて三河の土地で織る三河木綿
「最高ですね」
そして自ら織った三河木綿をお土産に出来るなんて最高です



アーティストが楽器を奏でる様に、機で色を操るアーティスト、それはあなたです。
「最高です」
「楽しかったです」
今日も嬉しいコメントをいただきました。



  



初めて織った組織織り

2023年10月23日 | Katoさんの作品
手織の基本である平織で始まった手織教室初級10回コースの課題だが
Katoさんは今日から綾織りの組織の課題になります。

先週は手織織機の綜絖を4枚使う経通しを学び、
今回は綜絖の操作で綾を織る事を学びました。


2回ほど綜絖操作をやり返すと綾を織る操作と原理を理解して、
あとは組織図を確認しながら織り進めると、
綾目が織り出されて平織よりも柔らかく膨らみのある織物が現れました。


10センチほど織り進めたら綾組織を反転するとどうなるかなど、
綾組織を基本とするレバー操作から色々な組織を学ぶ授業が始まりました。





八百富神社のお祭りで賑やかな1日

2023年10月22日 | 蒲郡 竹島観光 
このところ、観光客の減少が著しい竹島海岸だが、昨日と今日は八百富神社の祭典で
お祭り屋台が出て賑やかな1日となった。



竹島俊成苑にもキッチンカーが並んでハッピ姿の人々で賑わった。





今日の課題は、日本の家庭インテリア装飾の草分けの2節織りでした

2023年10月19日 | Nobutaさんの作品
かつて日本の家庭に室内装飾の概念を定着させた織物が2節織りです。
その頃、蒲郡市はジャガード織物では一宮市、江南市と並んで
日本有数の織機台数を保持している産地でした。


(竹島クラフトセンターの8枚綜絖手織織機で織ったゴブラン織り組織)

昭和40年代には床は畳敷で窓はガラス窓と障子の室内が多かった。
床にはゴブラン織にビニールをコーテイングしたビニールカーペットを敷き、
唐草紋様と花柄で西洋風のインテリアに模様替えして、窓にはゴブラン織や
2節織の織物のカーテンで飾った。

今日の、2節織り組織を織る課題に協力してくれたのは豊川市の曽田さんと
西尾市の信田さんの両先生です。


ジャガード織りの組織の織物を、8枚綜絖織機で2節織りを再現していただきました


昭和40年代のインテリア装飾の再現、懐かしさを感じ、その頃の繊維工業の
隆盛時代を思い出しました。






手織をやってみたくてお友達と竹島に来ました

2023年10月16日 | 蒲郡 竹島観光 
「手織体験は出来ますか」
二人の女性が手織体験の申し込みです

早速色糸を選んでいただき織機に向かいます。
”出来るかな?”
織機に座ると誰も少々不安げになります
「大丈夫ですよすぐ楽しくなりますよ」


「綺麗ですね、この色を選んで良かった」
一本毎緯糸を通す毎にブルーの世界が変化して来ます

「手織って初めてだけど楽しいね」


「昔の人はこうして織物を作っていたんですね」
綿花の作付けから着物を装うまで、それは全くのSDgの世界だった
また種を蒔けば綿花が実る、
それは昔から持続的生産行われていたのです。

綿を捻れば糸になり、糸を交差すれば織物に変わる
それも人間の手で作っていた、
電気も石油も使わずにエネルギーは自然から頂いたのです


「出来たわ、これ素敵でしょ」
私の手から生まれたコースターよ!

自分の手で作り上げた喜び
その笑顔は最高に素敵です。


三河木綿の手織体験をしたいんです

2023年10月15日 | Shiozakiさんの手織り
「手織体験をしたいんですが」
二人の女性が手織体験の申し込みです。

早速、織機の準備をして手織体験が始まりました。
スタッフから織物が出来る原理と織機の操作法を学びながら手織作業が進みます。


最初は慎重に織り進めていましたが、慣れるほどにリズミカルに織っています。
「凄く楽しいです」
「こんな景色の中で織れるなんて」
一段一段と緯糸が織り込まれる毎に織物が変化する様子は
現実世界を見る様でドラマが織り込まれていきます。


「出来ました」
「凄く嬉しいです」

「おめでとうございます」

小さなコースターですが、でかい世界を織る様な感覚で完成の喜びは大きいのです。







江戸時代に木綿の商いをしていた江戸家のお嬢さんの三河木綿のフルコース体験

2023年10月15日 | 三河木綿の手織り体験
一週間前に手織体験でご来店くださった女性が
「私の家に江戸時代の三河木綿があります」
の一言から始まって今日はその三河木綿を持って来てくれたのです。
三河木綿のそれも江戸時代の古布が見えるとあって私も興奮気味だった。

その、お嬢さんと友人の手織体験がはじまった。
今日は三河木綿の綿繰りと棉打ちと手紡ぎをする三河木綿のフルコースです。


手紡ぎでは糸作りの困難さを理解していただきました。
綿から糸を紡ぐ、江戸時代の人達の苦労を知って、この古布を作った人々の苦労を体験していただきました。


繊維産業は江戸時代以前から分業による工業の基礎があった。
綿から商品の布になるまで多くの分業で成り立ち、完成度の高い工業として続いて来た。

今日はその一端を体験していただき、物を作り出す喜びと、作り出す苦労が今日見せていただいた古布の中からも感じられた。
今日は良い日となった。


これが江戸期の三河木綿です

2023年10月14日 | 私の棉と織物
 「私の家には江戸時代の三河木綿と三河縞があります」
店に手織体験に訪れた女性の一言から始まった。

今日は三河木綿の古布の入った段ボール箱を持って来て頂いた。


拡大鏡で除くと江戸期の手紡ぎの綿糸が現れ
当時の人々が糸を紡いでいる様子が本当に手に取るように観察出来た。

数十点の古布木綿の中で、特に感激したのは三河地綿を紡いで織った藍染めの布であった。
「この木綿は三河地綿を紡ぎ織り上げたものだ」
和綿の感触とは違う木綿地に私が紡いでいる糸とまるで同じ特徴を呈していた。

1513年に興福寺の記録に三川と特記されていた木綿は三河地綿であった可能性も考えられるのだ。(私の推測である)

現代は木綿の種の移動が容易となり、地方独特の木綿種の存在は少ないが、三河木綿は西尾市福地の天竹神社の神事として残されたおかげで、三河種のその特徴が種別できる




ガラ紡糸で何を織ろうか

2023年10月12日 | 私の棉と織物

竹島クラフトセンターは臥雲辰致の紡機が動く手織教室である

私は毎日臥雲辰致式の紡糸を使った企画に思いは馳せる

 

手紡ぎの糸をガラ紡機でと、始まった事だが

15番手の糸が出来る様にまでなった。

竹島クラフトセンターの手織教室に設置されたこの紡機で

出来た糸を眺めては番手を測ってガラ紡機の調節に余念が無い

何を作ろうか、

妻と私のブレザーでも織ろうか

それにしても、臥雲辰致の紡機は手紡ぎの原理そのままに追求し

もっとも人間に近いではないかと想えるほどの動きをする機械である。

私はそれを常に毎日眺めているが飽きたことはない。

 

 

 

 


手織りで今日もアートしてます

2023年10月12日 | Itoさんの作品

「ここを織り直したいです」

作者のItoさんの織機に掛けられていたのは下の写真だった

きっと、思い余って変更を言い出したのだ。

作品の中央の部分の色糸を変えたいという、

「大賛成です、出来上がってからあそこを変えれば良かった。と作品を見るたびに後悔するよりも、今直すことは良いことです」

描き直して、織り直して、完成に近づける

それは約束事のない自由なもの作りだから 

自分のアートだと言うなら変えるべきなのだ。

「こんなに変えてみました」

おー!、変わったね、いいね、

良かった良かった。

嬉しくなる様に作品が変わりだしました

これからの作者の変化が楽しみだ

 

 

 

 

 

 


Osukaさんは真田紐を織っています

2023年10月09日 | Osukaさんの作品
「バッグのベルトを作りたいです」
の一言から始まった。

「信州の真田に古くから真田紐という織物がある
 和調の織り方だが日本の味わいのある織物だが織ってみるかい」


織り幅は3センチ程だが、戦国の武士の使用に耐える強さが魅力である
「私はバッグの紐に使います」
とOsukaさんは言いますが、私は織れて来る真田紐に魅せられてしまった。


他の生徒たちも触ってみては
「わー!凄い、固く丈夫そう」
「緯糸一本通るごとに板筬で締め上げてるから」

一本通してはグイッと締め上げながら織るOsukaさんも自分の世界に没頭だ。



Oguraさんの綾織組織で織っています

2023年10月09日 | Oguraさんの作品
今日は綾織組織の織物を織っているOguraさんの作品です。
以前、綾織のダイヤ地紋で綿マフラーを織っていたが今回も自分で作図をして
綿マフラーを織る企画です。
ご自分で組織図も意匠図も作図しており、整経も經通しも図を基本に進めて来て
今日は試験織りの日となりました。


経糸は私が綿の30番手を合糸した糸があったのでそれを整経しました。
緯糸は、作品で要求する密度を保つために色々と糸の候補を探して糸番手を探ります。


「これが良いと思います」
と、見せてくれた絲通しで番手もOKが出て織り始め
本当の三河の糸で三河木綿の組織織りが始まりました。
「組織図から描き上げてそれを織物に織り上げるという、ものつくりの醍醐味を味わ 
 えて世界で自分だけの織物を作る喜びを味わえる様になりました」
すでにOguraさんは織物の世界に没頭しています。

織りのひと時を、我を忘れ 時を忘れ 自分の世界に没頭して心を解放する、
そんな時を楽しんでいるOguraさんです。