TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

ゴブラン織りに想いを込めて

2023年09月30日 | 竹島もの作り教室
かつての蒲郡産地の主力装飾織物だったゴブラン織りです。
緯糸3本を一節にして、ジャガード織機で織っていた。

今回も16枚綜絖手織機を使って柄を織り出そうとしている。


柄を織り出すために、織物設計図と意匠図と組織図を作ります。
これら織物を織り出す旅に出る地図と磁石のようなもので、
自分で組み立てた通りに織り上がった時の達成感はたまらないもので、
経糸100本に一本の狂いもない様に組み立てられているか検証の作業中です。




アートする心で遊びましょう

2023年09月30日 | Itoさんの作品
染めた羊綿をブレンドして糸を作る、紡ぎ上げた時、誰にも出来ない自分の糸が出来る
画家が絵の具を混ぜてパレットと同じで私たちは糸を作る。


アートだ!爆発だ!
「師匠、私には無理です」
無理だから私は言うのです。
「だって」
これは教室内の会話だが
織り始めてみたら
「おー!爆発するかもしれないぞ」



わんわんの小便が積もれば芝生を枯らす

2023年09月30日 | 私の独り言
芝生を歩くと何故か芝生が枯れたところがある、
街灯の柱の下や、石が組まれた階段のところだ。


枯れ葉となった芝生を公園管理の人が草刈機で刈り取ってくれていた


小さな犬の小便だが、集まると芝生も枯らすのにビックリだ。
きれいな芝生で誰でも入れる希少な公園だけに大切にしたいものだと思う、

これから秋の観光シーズン、子供達の遠足はここでお弁当を広げるのです。





今日は機材のメンテナンス日

2023年09月30日 | 私の棉と織物
昨日潮位の話をブログしたら、今日は台風発生となった。

今日は機材のメンテナンスの日なのでガラ紡機の掃除だ



筒の回転と撚り上げの速度を微調整するベルトが沢山あって
緩むと糸の仕上がりに影響するので注意しているが
時にはベルトが切れたりしていて気を使うが今日の調子は上々だ。
この夏の暑さは機械にも微妙な狂いが生じて神経をつかった。


現在は洋綿と三河地綿を紡いでいるが気をつけないと糸になってからでは
見分けがつかないので手のひらと指先の感覚で区別しているが、顕微鏡が
必要な時もある。


現在綿番手で平均15番手の糸が出来ている


ゆっくり紡ぎ上がっている糸を見ていると、なぜか神経が安定するのは不思議だ。
モーターは一定に回転するが筒の回転はそれぞれの筒の、綿の重さや糸の太さによって
動きは違っているのので、雑多なリズムとハーモニーの不協和音は、私を引きつけて止まない。

良い品質を保つには良い原料素材作りが大切なことを痛感する。

潮が高いぞ!

2023年09月29日 | 蒲郡 竹島観光 
夕方ガラ紡機の掃除に疲れて教室を出る
最近はコロナ危機の時よりも観光客の姿も減って寂しい竹島海岸である。


夕方になっても観光客の姿は少ないままで
寂しい1日が過ぎてゆく


波打ち際まで来ると
「あれ!、潮が高い」
と妻が言った
言われてみると満潮時だがいつもよりも潮位が高い異常潮位に近い高さだ

台風の接近が怖い思いで水面を見た。



久しぶりに山を歩く

2023年09月22日 | 天竜散歩物語
7月8日に山に登って以来私は山に入ってない
年寄りには毎日高温危険日が続き歩く意欲を削ぐ

最高気温

32度を下回った15日私は山に入った。


何と嬉しいこのシダ類の緑
住宅街はカラカラ砂漠なのに


足元にはこんな花が咲いている
誰がデザインしたのかこの色彩に驚き見つめる


いいね、あの山道の向こうに新しい風景が展開する
私の脳は要求する
もっと歩け もっと登れ と


緑の中に白い花びらに紫のおしべを配置した
私は思わず見入ってしまう


今年の夏の暑さと湿度は最高だっただろう


染め物に使うコブナグサの群落に生えたきのこだ


おー!なんと言う毒々しい姿だろう


名前は知らない山のキノコだが
色は地味だが形も機能も自然の中で生き残る作戦を身につけている


シダ類に覆われた中で紫色の花を咲かす
自然界では交配が全てなんだな
色気で異性を誘うのは人間も同じだよ


みずみずしく白く開くキノコ
目立てば食べられてしまうのに
いや、毒を持っていれば平気だろう



こちらはどうよ、
目立たないから大丈夫なの?
うーん確かに地味だな


似た様な条件で開いたキノコだが
これは毒毒しいな〜
でも誰かを誘ってる赤さだな


落ち葉を押し退けて開いたばかりの白いキノコ
キノコも菌類なんだ
地中は菌類の天国なんだね


オオカミを祀る山住神社のお札だ
私の祖父は狼の存在を知っていた
「山の見回りで小屋掛をしていると夜中にオオカミが小便を飲みに来た」
「夕方になると狼の遠吠えを聞いた、低音が響いて恐ろしい声であった」

私は、まだどこかに生きていると信じているが、昭和時代に入りダム開発の飯場に犬を持ち込み、ダム完成と共に飼い犬を放置して山を去り、犬は山犬となって、狼と交配したか、ウイルス感染して絶滅していったのか、里山に人間と共生して生きていた動物なのに、残念ながら学者の研究が少なすぎる。
狼も大地震もデータ頼りで実際を知らなすぎると100歳の母は言う。



今年の彼岸花

2023年09月22日 | 天竜散歩物語
明日から彼岸の入り
もう暫く歩いてないね

梅雨前から猛烈な暑い日が続き
お年寄りには危険な気温の日々

どこにも出て歩いてないからと
今日は歩きに出た


あれ、彼岸花が咲いている
”この草は何を基準にして咲くのだろう”


百日紅の花も
自然は正直だね
とは言ううものの
彼らは何を基準にして咲き始めるのだろう


茗荷の花も咲いている
気温だろうか?太陽の動きだろうか?


河原に咲く彼岸花
毎年必ず咲いている不思議
人間とは違う自然の知らせがあるのだろう



人間は自然の生き物ではないのだろうか
温暖化とやらを作り出し
自然を侵害している
えらい迷惑だな


春が来た基準は春の桜
気温に合わせて咲き始める
入学式に咲いてたり咲いていなかったり
それは春の大問題で騒ぐのだ




友達を迎えに来て竹島で手織体験をしました

2023年09月19日 | 蒲郡 竹島観光 
竹島クラフトセンター手織教室の生徒さんを迎えに来てくれて
待つ時間が出来たのでコースターの手織体験をすることになりました。
早速、好きな色糸を選んでいただきましたが、

「これと、これにするわ」
迷うことなくカラーが決定して織機に座ると機織りがはじまりました。

初めての手織で少し神妙に始まりましたが、小気味良い織りを見せてくれて
最後の煩雑なふさ作りも難なく房作りもクリアーして
見事なコースターが出来上がりました。


出来上がったコースターを掲げて記念撮影です。
おめでとう御座います。


手紡ぎ糸でお包を作ります

2023年09月19日 | 浜松市天竜区と壬生織木綿
浜松市で栽培している綿を紡いだ糸で織物を織るという生徒がいる、
山間地域の人たちにかつてあった木綿の栽培と手織文化を再興したいと
奮起している女性である。


浜松市天竜区で開催されていた壬生織り木綿の会のメンバーでしたが
コロナ肺炎感染非常事態発令で浜松市の公共施設も使用できなくなり
やむなく解散状態となったが
彼女はその中でも木綿の栽培を続け、糸も紡ぎ続けその糸を使って
赤ちゃんのお包みを織ることになったのです。

教室の生徒の手紡ぎの糸だけに番手の不安定もあって筬の選定が難しく
今回は手紡ぎ糸を双糸に撚りあげて使っています。





綿作り糸作りが工業の原点だ

2023年09月17日 | 浜松市天竜区と壬生織木綿
浜松といえば楽器とオートバイと繊維で発展した地域だ。
天竜は私の故郷でもある

そこから毎週、綿作り、糸作り、織物作りを習いに通って来る女性が二人いる
二人は天竜の山間地に暮らす人々に古来から続く技法に基づき綿の栽培から織物作りまでを残そうと始まった。


仲間と栽培を続けた綿花(和棉)を今日は綿打ち作業

個々に孤立して暮らしている人々に、綿を中心にした心の拠り所を作ろうと
活動が始まったのだ。
綿と糸だけに拠り所とは良い言葉である。


数年間の間に紡ぎ続けた糸を筬に通す作業をしました。

出来た織物は天竜の古い地名である壬生に因んで”壬生織り木綿”と言う


何と言う気候になって来た竹島

2023年09月17日 | 私の独り言
今朝も暑い朝の出勤となった
異常な暑さだ、80年近く生きて来たがこんな夏は知らない


写真は朝10時、気温33度の竹島俊成苑の様子だ
人影もまばらで観光客は少ない
もうすぐ秋の彼岸だと言うのに本当に秋が来るのかしら


プランターの綿の木も暑さで萎れて来た

綿の木も秋の到来を待っているのに
乾燥と大雨の長い夏はまだ続くのか

春と秋が1ヶ月だけではファッション業界も大変だ




太い綿糸で何を織ろうか 織機はキャンバスなのだ!

2023年09月16日 | Itoさんの作品
TCC竹島クラフトセンターの手織教室では太い綿糸を使った織物を企画している生徒さんがいる。

何を織るのだろう


「うどんの様な糸ですね」
うどんの様な糸を経糸にセットしているのは豊川市から通うItoさん、何を織り出すか今のところ推測だが織物のボリュームから思うと敷物ではないかと思う


「緯糸はまだこれから紡ぎます」
「えっ!緯糸はまだ出来ていない?」
織りながら緯糸を紡ぐって織りの進行状況で色を変える可能性もあるってことだ。
「アートだね」
「絵画でも、描きながらパレットで色を作っていく、あれと同じです」
うーん、これはアートそのもので織機はキャンバスなのだ。



竹島に稲妻が走る中で機織りでした

2023年09月11日 | Itoさんの作品
今日は朝から雷雨の中の竹島海岸です
雷雲の接近と共に黒雲の中で稲妻が光る
瞬間、身体が固まる


瞬く間に芝生に水溜りが出来て雨量と共に大きくなる
私は排水の溝を掘り雨水の侵入を防ぐ、

教室内では手織の技術を学ぶ生徒が作業をしている
「綿畑で作業をしてたけど落雷が怖くて逃げてきました」
と、三敬(株)の社員の柘植さんが来て機織りの勉強が始まった。

柘植さんは現在風通織りを織る勉強中です

「今年の気象は異常だわね」
「先日は竹島に落雷のマークがついていた」


素麺のような綿糸を織る準備の織機はItoさんの作品です
「何を織るのですか」
「まだ言えないです」
と言って笑う
その時!稲妻が光り全員首を竦める



「何を織る準備ですか」
と再度尋ねると
「クッションを作ります」
と答えてくれました。
この様子は投稿していきたいと思っています。


竹島に三河地綿の花が咲く

2023年09月11日 | 私の独り言
20数年前に西尾市(旧福地村)天竹神社から頂いた三河地綿の種から
今年も芽を出し、花を咲かせています。





この綿の特徴から三河白木綿が全国に知れ渡ったのです。
 三河なのに和綿だ、洋綿だ?、とんでもない!

なぜ、今三河地綿か? それはくれから投稿したいと思っています。
それは後ほど書きたいです。



三河木綿のフルコースを体験しました

2023年09月11日 | 蒲郡 竹島観光 
「三河木綿のフルコースをしたくて来ました」
手織体験を予約していた二人の女性が三河木綿のフルコースの申し込みです。



三河木綿のフルコースは綿の種取り作業から糸を紡ぎ出来た糸をコースターに織り込むと言う三河木綿の体験です。

早速、綿繰り機の登場です
「この機械なのよ3Dプリンターで作ってみたけどなかなか上手くいかなかったです」
「そうですか、機械の素材も関係すると思いますよ、頑張ってください」
などなど話しながら、綿と糸が簡単に分離してしまう様子に感心しきりだった。


「これなのよ、これを一度やってみたかったです」
スタッフの指示にしたがってそろりそろりと綿を引くと
「あら、糸になってるわ」
「不思議です、私でも糸が出来たわ」
お二人は糸紡ぎが出来ることに感激です。


出来た糸を織り込む手織体験になりました。
スタッフから織物が出来る原理と織機の操作をしながらメカニズムを学びます。
「糸が出来るのも驚きですが、実際に織てることに驚きですよ」
昔の人が代々技術を引き継ぎ改良されて来た結果が現代の織機なのです。


お二人ともブルーのカラーを選んで、その中に自分で紡いだ糸を織り込んでいます。
「感激です、自分の糸が織物になってます」
先ほどまで植物だった綿が、今織物になって、コースターという生活用具に生まれ変わっています。
「これは飾っておきます。コースターには使えないわ」



「楽しいですよ、やってよかったです」
「次はもっと大きな物を織ってみたいです」
「ランチョンマットを3時間で織るコースもありますよ」



などなど織物談義に花が咲きコースターが出来上がりました。
窓の外に咲く木綿の花が咲き、実がなり、その綿をいただいて今織物になった
実に、自然から頂くという原理そのままのことが目の前に展開して
感激しきりのお二人でした。


そして、出来上がったコースターを掲げて記念撮影です。
おめでとうございます。