TAKE-LOG 竹ログ

サモエドの毛を紡ぎ織ったのよ

浜松市天竜区に北方犬サモエドの毛でショールを織った女性がいる

蒲郡市の竣成苑の竹島クラフトセンターで開催した御座の市の日に

犬のお散歩にと愛犬サモエドと訪ねてくれた福岡さん、

そこで実演していた和綿の手つむぎ作業を見て、

「犬の毛も糸に紡げますか?」

この一言で物語は始まったのです

「先生、犬の毛を紡ぎたいという人が居るのですが」

「紡げますよ、私は何でも紡いじゃいますから」

何んてジョークから始まったこの作業だ

先生の指導でスピンドルから始まった手つむぎだが

これじゃ間尺に合わないと紡錘車を購入した福岡さん

練習に羊毛の手つむぎから始まったが

気持ちは愛犬のサモエドの毛を紡ぐ目的だ

”好きこそものの上手なれ”

がむしゃらだが彼女の織りたい一心に応援する

愛犬の毛で織りたいと紡いだ糸を織機にかけて製織に入る

糸が切れるのも何のその

一心には天にも通じた

出来上がった織物がこれだ!

サモエドの毛を織物で触った人は少ないと思うが

この手触りは 雪原を思わす柔らかさと滑らかさだ

雪のように手が滑るが暖かさは毛は生きているのだ。

写真では表せない純白なのだ

 

長く柔らかい毛はモヘヤー

羊毛とは違う毛質は私の経験にはない未体験のものだった

寒い氷河期の地球で人類の先祖はこの犬の毛をまとい

命を守ってきたのに違いないと思わす迫力を

サモエドの毛を纏ってそう思った。

今愛犬のサモエドのショールを身に付けて

幸せいっぱいの福岡さんだが

すでに頭の中は次の作品を描いていた。

 

「先生これも織りました」

おー、斬新な織りだ。

「この織物変でしょ?」

と彼女は言った。

「いや、私はこの作品を好きです」

”織りたい、織物を知りたい”

そんな想いの中で一生懸命の作品には力があるからだ。

 

一つの企画から次の展開を描くことは楽しい

それは挑戦であり冒険であるが人間はそれを楽しむ動物である

 

自分の作品を身に纏う女性は自負に満ちた美しさがある


蒲郡市の観光の中心地竹島海岸竣成苑内にある竹島クラフトセンターの主人が投稿するブログです。

コメント一覧

TCCの主人
愛犬サモエド
コメントありがとうございます。これからもわたも 糸も 織りも頑張ってください。
サモエド飼いのFさん
先生、素敵に紹介していただいて本当にありがとうございます!
この記事は私のこれからの励みになります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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