小学生のお姉さんと幼稚園の弟の二人が綿繰りをしていました。

小学生は2年生の廣中さんでした。

廣中さんは昨年春に三河地綿の種を蒔いて栽培して来ました。
昨年の秋に収穫した棉をもってきて、棉繰り体験の最中でした。


キーコ♪キーコ♪と音を立てながら回る棉繰り機に畑で採れた
地綿の一房を入れると
あーら!不思議、反対側に種が取れた棉がポトリと落ちました。

「わー!種が取れたよ」
「綿も取れた]
昔の人は畑で採れた棉を使って、布団の綿に使ったり
紡いで織物を織ったりしたのです。


廣中さんは出来た綿を使って手紡に挑戦しました。
TCCの主人に手伝ってもらいながら一生懸命紡いで
見事に糸が出来上がりました。

「わー!出来たー」

[おー凄いぞ、」

TCCの生徒さんたちの声が上がります。


これが正真正銘の三河地棉の、三河木綿の糸の出来上がりです。

[この白い糸が、将来、幸せの赤い糸に変わりますように」

とTCCの主人から糸を渡されて喜ぶ廣中さんでした。
次は自分が作った糸を使って三河木綿の手織に挑戦だ。
