以前から予約があった二人の女性が手織り体験でご来店です
三河木綿のフルコースの手織り体験をご希望なので、
和棉の登場です。
日本には昔から和棉が栽培されてきたが、この体験には棉祖神である
天竹神社由来の和棉である三河地棉を使っています。
棉を見た体験者が
「棉は家で栽培してたから見たことがあります」
と子供の頃から棉と関わり合いのある人でした。
次に綿繰り機が出てきました。
「これで綿が出来るんですか」
「出来るんじゃなくて綿に変わるんです、この道具を通って棉から綿へ文字まで変わります」
「面白いわね」
「この作業も楽しくて止められない」
次に登場したのが紡錘車である
棉打ちを施した綿に紡ぎ車で撚りを加えると糸に変わっていきます。
「あーら、不思議」
「なぜ?なぜ 不思議過ぎます」
車を回転させて綿をゆっくり引くと
「凄いわ、私の手から糸が出てくるわ」
「信じられないです」
手品ではございません、綿草から糸を作る神聖な作業です
次に出来上がった糸を織り込む機織り作業です。
織機の操作と織物の成り立ちの説明を受けながら
機織り作業が進みます。
経糸の奇数と偶数が交差する中を緯糸が通り組織が織れ
出来たものを織物と言います。
そして手織りのコースターが完成しました。
自分で作った糸を織り込んだコースターです
「きれいに織れて嬉しい」
「楽しかったです」
綿から織物までを一時間で体験していただきました。
各工程でそれぞれ10年の修行がいる技術です。
このことを、織物を見るたび、ファッションを身につけるたび、
今日の蒲郡産地の体験を思い出してもらえれば、
意味ある体験となると思っています。