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TAKE-LOG 竹ログ

TCC・手織で絹のショールの織り上がり1

今日の竹島は雨だった。
今日は低気圧の通過に伴う雨が降り始めました。
空も雲も海も島も暗く沈んでいます。
それでも、横殴りの雨の中を元気に橋を渡って行く
若者達がいます。

そういえば卒業式も終わり、社会へ出る人、
上級学校(かなり古めかしい表現だなァ)
へ行く人、それぞれの人生の中でほんの一時、
重荷が下りた明るい心の青春の1ページを、
楽しんでいる若者達の声が響く竹島海岸でした。



竹島クラフトセンターへ行くと、夢織人アンテナショップ
手織教室第一期卒業生達が、手織をやっていました。

その中でチロルさんが絹のショールを織り上げるるところ
でした。
8枚のソウコウを使い、複雑な織り柄の入ったゴージャスな
ショールです。(写真)


「この緯糸一本入れたら織り上がりだわ」

チロルさんは感慨深く、ため息の様に言いました。

この作品も約一年の時間をかけて織り上げています。
チロルさんにとって初めての絹織物で、糸質や織り組織に
戸惑いながらの一年でしたが、立派に織り上げていました。

織物は、織りのデザインが決まると、初めに経糸を決定
し整経をして織機に載せ、筬通しとソウコウ通しの
面倒な作業をしてしまえば、後はひたすら織るだけです。

一口に言えば、経糸の支度が終わった時点で、作品の
ほぼ70%の出来不出来が決定してしてしまう怖さがあります。

それでも懸命に良い作品にしようと緯糸選びや、緯糸の
打ち込みを加減しながらの思考錯誤を繰り返しながら、
作業が続きましたが、チロルさんはその迷いを潜り抜け
ようやく完成したのです。

蒲郡市の観光の中心地竹島海岸竣成苑内にある竹島クラフトセンターの主人が投稿するブログです。

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