アパッチ蹴球団-高校サッカー篇:project“N”- 

しばらく自分のサッカー観や指導を見つめなおしていきたいと思っています。

サッカーのキック=ゴルフスィング?

2006年02月26日 21時28分25秒 | 技術の謎
以前、遠藤昌大氏がスカパーの番組の解説の中で使った
 『ダブルキック』
という言葉をテーマにしてブログを書いたことがあった。



最近、その内容を思い出させてくれる出来事があった。



先日、昔からの友人との会話の中でのこと。
 友人はサッカーと同時に、ゴルフも趣味にしている。
 自分が現在、チームにおいて〝キック〟の改善を
 練習の柱の1つ、にしていること。
 キックに関して、いまだに悩んでいること。
いろいろ話しながら、
友人の話の中でとても興味深い内容の発言があった。




以下、友人の会話の概要。

サッカーのキックとゴルフスイングは同じようには
考えられないかも知れないけど、という前置きをした上で、

『 ゴルフのスイングでは
  初心者は《ボールにインパクトする前に〝ブーン〟と音がする》
  熟練者は《インパクトした後に、〝ブーン〟と音がする》    』

『〝ブーン〟と音がする、というのは、
 [その地点で]スイングが〝トップスピード〟になる、という意味・・・』

ということを教えてくれた。




よく考えて見れば、当たり前に思えるのだが、
聞いた瞬間は「そうなの?」と言ってしまった。



『サッカープレー革命』(五味幹男 著、株式会社カンゼン 発行)。
サブタイトルは『“2軸動作”で「個を変えるトレーニング」』。



キックについて、何かヒントになる部分はないか?
と思いながら読んでいる。



インステップキックの項において、
『キックの瞬間に“軸”が蹴り足に“移動する”』という記述がある。



詳細は省くが、読んだ瞬間は「?」という感じだった。
でも、よく考えて見ると納得できる部分は多い。



例えば、[立ち足側の手]の位置の移動。
確かに、キックの前は立ち足に体重が乗っているからこそ、
立ち足側の手は、横に広げるような形でバランスを取ろうとする。
しかし、
キックした後は、
手を蹴り足側の腰に巻きつけるようにしている写真を
雑誌等でよく見かける。
[立ち足]に“軸”がない、
つまり、重心が[立ち足]にないからこそ、
インパクトの“後には”
[立ち足]側に《手は必要ない》のか?



また、[頭]の位置の移動。
体重の移動、軸の移動が『蹴り足側』に移動するからこそ、
[頭]の位置も『蹴り足の“上”に移動している』写真をよくみかける。
つまり、移動するものの上に[頭]という“重心”があるべきなのか?


[蹴り側の手の移動]・[頭の位置の移動]という2つの事実は
『“軸”が蹴り足側に、移動していること』の証拠なのか・・・・・



さらに、『2“軸”理論』においては、
『立ち足とボールとの位置関係』も多少変わってくる、という。




具体的には、
『ボールを立ち足の“横”に置かず、立ち足よりも“前”に置く』。



自分の頭の中で、電気が走る!
《ストン!》という音とともに、自分の腹に何かが落ちてきた。



さっきの友人の発言と
“2軸理論”における『ボールを立ち足の“前”に置く』という記述が
瞬間的につながった。



『インパクトの後に“トップスピード”になる』からこそ、
『ボールを立ち足の前に置く』のか?

つまり、ゴルフのスイングでは身体という“軸”を通過した後に
”トップスピード”なるからこそ、
サッカーのキックにおいては
一番スピードの出る、立ち足を中心とする身体という“軸”の前に
ボールを置くのか・・・・・?



遠藤昌大氏のいう『ダブルキック』も
たしか、
『キックした後に、フォロースルーの勢いを殺さないように、
立ち足でジャンプするような感じで、蹴り足をしっかり振り切る』
というニュアンスで使われていたように記憶している。



ジャンプして、蹴り足を振ろうとすれば、
当然、蹴り足側に体重が移ることになる。



例えば、紐に5円通貨を結んだ状態で、
5円通貨を振ろうとする場合、
手の位置は、必ず一定の位置にある、ということと
パラレルに考えられるのではないのだろうか。



このように、考えてくると、
雑誌等で、なにげなく見ていたプロ選手などの写真において、
『手の位置』や『頭の位置』にも、全て意味があった、
ということことになる。



もちろん、その選手がそこまで
『手の位置』等の意味を理解してはいなかった、
かもしれない。
ただ、なんとなく、やっていた動きかもしれない。



でも、そのような『手の位置の移動』・『頭の位置の移動』
『ジャンプして足を振り切ること』を真似することで、
キックが上達する可能性があるなら、チーム内でやっていきたい、と思う。



まずは、試しに、自分でやってみよう・・・・・


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