DFの分類には幾つかの分類の仕方がある。
3バックか4バックか?
スイーパーもしくはリベロを置くか否か?
今、チームではスイーパーやリベロを置かない4バック、
元日本代表監督で現ジュビロ磐田監督のハンス・オフト氏が
好んで採用した4人の横並びラインディフェンス(フラット4)
に取り組んでいる。
なぜ、フラット4なのか?
以前、このブログでも書いたように
現在チームではプレッシングをチームの拠り所にしようと
練習を積み重ねてきている。
正直、まだまだ発展途上であるし、
完成には時間がかかりそうな現状ではあるが、
新人戦まではプレスの精度を高めていく方向で
継続して練習していきたいと思っている。
プレッシングにおいては
前線からの効果的なチェイシングと同時に
DFラインをいかに高く保つか、
という視点が極めて重要になってくる。
使えるスペースを可能な限り圧縮(プレス)し、
相手ボールホルダーへの寄せ(プレッシャー)を強めていく、
というのがプレスという攻撃的な守備戦術の大前提。
スイーパーやリベロを置くやり方よりも
ラインディフェンスの方がスペースを圧縮しやすい。
もちろん、リベロやスイーパーを置いても
その選手がDFラインの高さをコントロールすることは
可能だとは思う。
でも、組織で勝負せざるを得ないフラット4に
今は敢えて挑戦したい、と考えている。
現代において
子供達はどちらかといえば
自分の世界に閉じこもりがちな傾向がある。
人と一緒に何かをする、人と協力し合って何かを作り上げる、
そういった経験が不足しているように感じている。
それは今指導しているチームの選手達も例外ではない。
フラット4をベースにしたプレッシングは
DF4人の協力や中盤の選手との連動性がなければ
機能しない。
助け合わないと機能しない戦術やフォーメーションに
チャレンジすることが
今のチームの選手達にとって
意味のあることのはず・・・そう思っている。
フラット4はDFラインをどうコントロールしていくのか?
状況に応じたライン操作が求められる。
ボールが中央にあるときは
センターバックやGKがラインコントロールしやすいが
ボールがサイドにあるときには
逆サイドのサイドバックによるラインコントロールが合理的。
センターバックだけが喋るのではなく、
サイドバックも積極的にライン操作しないと
プレッシングのための高いラインは機能しない。
サイドバックも喋らざるを得ない状況が
フラット4には内在している。
11人やチーム全体が自分から行動し、
自分から積極的に喋る。
一人一人が積極的にコミュニケーションをとるべき、
というのが私自身が指導者として目指すべき方向性。
常に受身で何かをするのではなく、
自分から動き、発言することで状況が変わるはず。
また、自分から動くことで
状況は変わるし、結果的に試合に勝つこともできる。
何よりも、能動的に動くことで
試合に勝っても負けても自分自身が納得できる。
フラット4には自分達から動かざるを得ない状況が存在している。
また、綱渡りのような高いラインキープを意識することで
相手との駆け引きも意識できると考えている。
相手の目線やボールの持ち方、ポジショニングなどで
相手の狙いを予測し、
それを前提にどうすべきか、
ということを選手には考えてほしい、
そう思っている。
相手が裏を狙おうとしているならば、
その相手の狙いを感じて、
DFラインをスーッと下げるという判断もあるし、
FWがボールしか見ていないのを確認したのであれば、
反対にDFラインをスーッと上げる、
という判断もありえる。
DFラインの操作の大前提は
相手のボールの持ち方や味方のプレッシャーのかけ方を見た上での
条件反射的なライン操作にある。
しかし、状況に応じたライン操作だけでなく、
相手の狙いを感じ、相手の状況を把握した上で
敢えて状況に反したライン操作をすることもある。
例えば、カウンターを受けた状況で
裏を狙おうとする相手のFWを意識しながらも、
相手ボールホルダーがスピードアップしようとして、
ボールタッチが大きくなった瞬間に
DF全員で相手ボールホルダーに寄せていきながら、
相手の使えるスペースを圧縮し、
ボール奪取するというやり方もある。
先日のチャンピオンズリーグのマッチデイ1、
ディナモキエフ対アーセナルの試合においても
ディナモキエフのカウンターに対してアーセナルのDFが
高いラインキープから上記のような方法で
ディナモキエフのボールホルダーからボール奪取していた。
フラット4自体もDF間だけでなく、
中盤の選手との連携も必要になってくるので
簡単ではない。
さらに、フラット4を高い位置で保とうとするのは
かなりの練習が必要になる。
さらに、
相手との駆け引きをを意識した上でのライン操作は
高度なものになる。
しかし、
フラット4におけるライン操作によって
サッカーにおいて必要な駆け引きといった部分を意識するというか
意識せざるを得ないのであれば、
リスクはあってもラインディフェンス、フラット4にチャレンジしたい、
そう考えている。
チームの失点対策と同時に得点力不足解消ということで始めた
高いラインを意識したフラット4だったが、
状況に合わせた判断をすること、
その過程で
味方と助け合うこと、
相手と向き合い相手との駆け引きを意識すること、
こういったサッカーの本質的部分と
選手自身が向き合ってほしい、
そう思っている。
できることならば、
サッカーのエスプリを選手達が意識し、
試合や練習で表現できるようになってほしい。
攻撃では、技術やオフ・ザ・ボールの質が高くないと
そもそもヘッドアップできないので
相手との駆け引きといったことは意識しにくいが
まずは守備面からやっていければと考えている。
守備が単に身体を張るだけのものでなく、
判断をベースにした知的な作業であるということを
選手達には意識してほしい。
そうすれば、守備がもっともっと面白くなるはず。
また、守備の楽しさが攻撃面においても波及していってほしい。
狙いをもって、気持ちを入れて、プレーし、
同時に相手との駆け引きを楽しむのがサッカーであり、
ボールスポーツだと思っている。
相手との駆け引きがなければサッカーではない。
相手との駆け引きの存在しない対人スポーツは存在しない。
まだまだ、道は遠いが
選手達の成長を信じてフラット4のラインディフェンスの練習を
積み重ねていきたい。
3バックか4バックか?
スイーパーもしくはリベロを置くか否か?
今、チームではスイーパーやリベロを置かない4バック、
元日本代表監督で現ジュビロ磐田監督のハンス・オフト氏が
好んで採用した4人の横並びラインディフェンス(フラット4)
に取り組んでいる。
なぜ、フラット4なのか?
以前、このブログでも書いたように
現在チームではプレッシングをチームの拠り所にしようと
練習を積み重ねてきている。
正直、まだまだ発展途上であるし、
完成には時間がかかりそうな現状ではあるが、
新人戦まではプレスの精度を高めていく方向で
継続して練習していきたいと思っている。
プレッシングにおいては
前線からの効果的なチェイシングと同時に
DFラインをいかに高く保つか、
という視点が極めて重要になってくる。
使えるスペースを可能な限り圧縮(プレス)し、
相手ボールホルダーへの寄せ(プレッシャー)を強めていく、
というのがプレスという攻撃的な守備戦術の大前提。
スイーパーやリベロを置くやり方よりも
ラインディフェンスの方がスペースを圧縮しやすい。
もちろん、リベロやスイーパーを置いても
その選手がDFラインの高さをコントロールすることは
可能だとは思う。
でも、組織で勝負せざるを得ないフラット4に
今は敢えて挑戦したい、と考えている。
現代において
子供達はどちらかといえば
自分の世界に閉じこもりがちな傾向がある。
人と一緒に何かをする、人と協力し合って何かを作り上げる、
そういった経験が不足しているように感じている。
それは今指導しているチームの選手達も例外ではない。
フラット4をベースにしたプレッシングは
DF4人の協力や中盤の選手との連動性がなければ
機能しない。
助け合わないと機能しない戦術やフォーメーションに
チャレンジすることが
今のチームの選手達にとって
意味のあることのはず・・・そう思っている。
フラット4はDFラインをどうコントロールしていくのか?
状況に応じたライン操作が求められる。
ボールが中央にあるときは
センターバックやGKがラインコントロールしやすいが
ボールがサイドにあるときには
逆サイドのサイドバックによるラインコントロールが合理的。
センターバックだけが喋るのではなく、
サイドバックも積極的にライン操作しないと
プレッシングのための高いラインは機能しない。
サイドバックも喋らざるを得ない状況が
フラット4には内在している。
11人やチーム全体が自分から行動し、
自分から積極的に喋る。
一人一人が積極的にコミュニケーションをとるべき、
というのが私自身が指導者として目指すべき方向性。
常に受身で何かをするのではなく、
自分から動き、発言することで状況が変わるはず。
また、自分から動くことで
状況は変わるし、結果的に試合に勝つこともできる。
何よりも、能動的に動くことで
試合に勝っても負けても自分自身が納得できる。
フラット4には自分達から動かざるを得ない状況が存在している。
また、綱渡りのような高いラインキープを意識することで
相手との駆け引きも意識できると考えている。
相手の目線やボールの持ち方、ポジショニングなどで
相手の狙いを予測し、
それを前提にどうすべきか、
ということを選手には考えてほしい、
そう思っている。
相手が裏を狙おうとしているならば、
その相手の狙いを感じて、
DFラインをスーッと下げるという判断もあるし、
FWがボールしか見ていないのを確認したのであれば、
反対にDFラインをスーッと上げる、
という判断もありえる。
DFラインの操作の大前提は
相手のボールの持ち方や味方のプレッシャーのかけ方を見た上での
条件反射的なライン操作にある。
しかし、状況に応じたライン操作だけでなく、
相手の狙いを感じ、相手の状況を把握した上で
敢えて状況に反したライン操作をすることもある。
例えば、カウンターを受けた状況で
裏を狙おうとする相手のFWを意識しながらも、
相手ボールホルダーがスピードアップしようとして、
ボールタッチが大きくなった瞬間に
DF全員で相手ボールホルダーに寄せていきながら、
相手の使えるスペースを圧縮し、
ボール奪取するというやり方もある。
先日のチャンピオンズリーグのマッチデイ1、
ディナモキエフ対アーセナルの試合においても
ディナモキエフのカウンターに対してアーセナルのDFが
高いラインキープから上記のような方法で
ディナモキエフのボールホルダーからボール奪取していた。
フラット4自体もDF間だけでなく、
中盤の選手との連携も必要になってくるので
簡単ではない。
さらに、フラット4を高い位置で保とうとするのは
かなりの練習が必要になる。
さらに、
相手との駆け引きをを意識した上でのライン操作は
高度なものになる。
しかし、
フラット4におけるライン操作によって
サッカーにおいて必要な駆け引きといった部分を意識するというか
意識せざるを得ないのであれば、
リスクはあってもラインディフェンス、フラット4にチャレンジしたい、
そう考えている。
チームの失点対策と同時に得点力不足解消ということで始めた
高いラインを意識したフラット4だったが、
状況に合わせた判断をすること、
その過程で
味方と助け合うこと、
相手と向き合い相手との駆け引きを意識すること、
こういったサッカーの本質的部分と
選手自身が向き合ってほしい、
そう思っている。
できることならば、
サッカーのエスプリを選手達が意識し、
試合や練習で表現できるようになってほしい。
攻撃では、技術やオフ・ザ・ボールの質が高くないと
そもそもヘッドアップできないので
相手との駆け引きといったことは意識しにくいが
まずは守備面からやっていければと考えている。
守備が単に身体を張るだけのものでなく、
判断をベースにした知的な作業であるということを
選手達には意識してほしい。
そうすれば、守備がもっともっと面白くなるはず。
また、守備の楽しさが攻撃面においても波及していってほしい。
狙いをもって、気持ちを入れて、プレーし、
同時に相手との駆け引きを楽しむのがサッカーであり、
ボールスポーツだと思っている。
相手との駆け引きがなければサッカーではない。
相手との駆け引きの存在しない対人スポーツは存在しない。
まだまだ、道は遠いが
選手達の成長を信じてフラット4のラインディフェンスの練習を
積み重ねていきたい。