雑居空間
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 ここしばらくの間眠らせてあった、レトロゲーム用にWindows 98とWindows 2000 をデュアルブートさせてあるPCを、久しぶりに起動させてみました。当初の目的は、Vista が搭載されているメインPCではうまく動かない永久保存版MSXマガジンvol.2 収録のゲームの方だったのですが、インストールだけはしてあったMignt and Magic VIII のアイコンが目に入ってしまったので、おもむろに「Might and Magic VIII -Day of the Destroyer-」のプレイを開始してしまいました。いいかげん、Might and Magic 分も枯渇してましたしねー。いいタイミングなのかもしれません。





 とにかく世界がだだっ広くて、山のように多くの敵が出現するMight and Magic シリーズ。しかし本作は、比較的ボリュームが少なめで、低難易度な作りとなっています。夏に向けて、本格的に暑くなる前にクリアしちゃいたいんですけど、どうかなぁ? あんまり急いでクリアするのも、それはそれでもったいないしなぁ。ま、いつものようにマイペースでやっていきます。

 特色として、パーティーは最大5人構成なのですが、主人公は一人だけで、他の仲間は冒険の途中でとっかえひっかえすることができる、という点が挙げられるでしょうか。MM VIII には人間だけでなく、ミノタウロスやトロール、ドラゴンなど、多種多様なキャラクターを仲間にすることができますので、様々なパーティーを自由に組むことができます。
 ただ、このシステム、個人的にはあんまり好きじゃないんですよね。仲間になるキャラクターにも強弱があって、高レベルキャラはこちらのレベルも高くならないと仲間になってくれません。となると、途中で強いキャラが仲間になってくれるようになったとしても、やっぱり低レベルから長い間使用してきたキャラクターの方に愛着が湧きますので、なかなか序盤から苦楽を共にしたキャラクターを外すということはできないんですよね。自分好みの成長のさせ方というのもありますので、完成品よりカスタムメイドの方が良いということもありますしね。コスト面においても、レベルアップやスキルアップ、呪文を覚えたたりすることなどにも資金が必要ですから、今は仲間だけど将来的には別れちゃうかもしれないキャラクターに対して、あまり多くの金を投資するすというのもいかがなものか、とか考えちゃいますし、逆に資金を投入したから別れがたいということにもなります。
 また、ゲーム終盤でしか仲間になってくれないような高レベルキャラなんかは、せっかく強いのにあまり活躍の機会がなくてもったいないなぁ、とも思います。MM VIII ではクリア後もそのまま継続してプレイすることは可能ですが、こなしてしまったクエストはもうそれでお終いになってしまいますので、クリアした後は強敵と戦いまくってアーティファクトを収集するくらいしかやることがないんですよね。なので私も、クリア後は幾つかの確認事項をチェックすることはありますけど、いつまでもプレイし続けるということはありません。
 そんなわけで、以前プレイしたときでも、基本的には序盤から仲間になるキャラクターを最後まで使い続ける、という形になってしまっていました。しかしこれだと、やっぱりパーティーメンバーを入れ替えることができるというシステムをうまく活かせているとは言えないと思うんですよね。自分で1から作成できる固定キャラが3、4人くらい、ハイアリングで1、2人を入れ替え可能、くらいの配分の方が良かったんじゃないかなぁ。



 システム面への文句はこのくらいにして、ともかくキャラメイクです。
 MM VIII のクラスではいわゆる職業と種族とがごちゃ混ぜになっていて、人間であるナイト、クレリック、ネクロマンサーのほかに、トロール、ミノタウロス、ダークエルフ、ヴァンパイアといった、非人間キャラクターもクラスとして選択することができます。あと一つ、主人公にはできませんが、ドラゴンという超強力クラスも存在します。
 MM VIII は過去2回プレイしているのですが、1回目はヴァンパイア、2回目はミノタウロスを選択しました。やっぱりMM VIII をプレイするなら、普通の人間よりも人外キャラですよね。
 ですので今回はトロールを選択してみました。ダークエルフは人外クラスの中では比較的普通っぽいですしね。もし4回目のプレイがあるなら、そのときはダークエルフを使用することにしましょう。



 そんなわけで誕生したのが、トロールの戦士・ポゾ。
 トロールは純粋なパワーファイターで魔法を使う力は一切ありません。ですので能力値は、まず必要の無い知性とカリスマを最低まで下げたあと、上がり易い力と耐久力(クラスごとに上がり易い能力があって、ボーナス1毎に2ポイントアップする。逆に上がりにくい能力だと、ボーナス2毎に1ポイントしかアップしない)を重点的に上昇。必要だと思われる器用度にも少々割り振ります。
 スキルはクラス固定であるメイスと再生に加え、Might and Magic においてはほぼ必須技能といっていい弓と、戦闘能力を増してくれる修練を選択。レザーも必要なんですけど、その辺りはどうせすぐに学んじゃうので、なんでもいいか。





 この物語における全ての災厄は、ジャデイム大陸の南部にあるレイベンショアの街に現れた、謎の男によって引き起こされました。
 何事も無い、ごく当たり前の日常を送っていたレイベンショアの人々を気にすることもなく、男は何事かをぶつぶつとつぶやきながら、何かを探っているかのように、ときおり方向を変えながら街中を進んでいきます。この端整でありながらどこか異様な雰囲気を持つ男に対して、レイベンショアの住人は好奇心を抱きながらも、当たり障りの無い距離を保ちつつ遠巻きに眺めていました。



 やがて、ついに街の広場にたどり着いた男は、おもむろに、そこに光り輝く円を描き始めます。するとそこに、巨大な水晶の柱が出現し、中心にいた男を飲み込んでしまいました。





 その様子を眺めていた何人かの野次馬が、好奇心に駆られてその水晶の柱に手を伸ばしたそのとき、突如雷鳴のような音が轟き、水晶からまばゆい光が発せられました。



 その光は爆発的な威力で周囲にいた野次馬を吹き飛ばしただけではなく、世界の四隅にある炎、水、地、風の4つの精霊界へと通じる門を開いてしまいました。これが、世界規模の大災厄の引き金となったのです。



 地の精霊界への門が開いたダガーワンド諸島では、近海の火山が噴火し、島々を結んでいた橋が全て崩壊してしまいました。ダガーワンドの中心地であるリザードマンの村・ブラッドドロップは、パニックに襲われた人々であふれてしまっています。



 マーマーウッズの森に出現した風の精霊界への門からは、巨大な竜巻が発生し、樹齢何百年という樹々を吹き飛ばしてしまいました。さらには狂えるエアエレメンタルたちが現れ、その狂気の叫び声が森の中をこだましていきます。



 水の精霊界への門が出現した土地では大洪水が発生。大量の水は谷を一つ丸々と飲み込み、そこに住まうミノタウロスの住居を水没させ、変わりに新しい内海を誕生させたのです。



 そして、アイアンサンド砂漠には炎の精霊界への門が出現。元より灼熱地帯だった砂漠は、門から噴き出す炎の壁によってより灼熱の度合いを増し、周囲にあったトロールの村を焼き払ってしまいました。

 今はまだ、それぞれの災害は一地方のみの被害にとどまっていますが、この事態を放っておけば、いずれジャデイム大陸全土、さらには惑星全体までもがこの災厄に飲み込まれてしまうことでしょう。
 しかし、今はもう忘れられた存在となっているダークエルフの予言の中に、「デイ オブ ザ デストロイヤー」という一節があります。


不和と苦悩の時が、<角笛の時代>の後に訪れん。かの時、混沌の門が口を開け、万物は無に帰さん。これは汝らにとってしるしなり。地水風炎の源が大地を闊歩し、その翼は死と破壊をもたらさん。これすなわち、最後の時、<浄化の時代>の始まりなり。<浄化の時代>始まりなば、頼れるものなし。なんとなれば、地と水と風と炎の王は、汝らに命を与える者にして、汝らから命を奪い去る者なればなり。苦悩の時に破壊の輪転を避けるすべなく、汝らの安息はただ死のみ。なれど、調和の時にあって盟約にて集いし者たちに希望あり。彼らによりて浄化を生き延び、<角笛の時代>の終焉を逃れること叶いければ、汝らさらなる平和を謳歌せん。


 これはまさに、現在の状況を言い当てた予言です。平和だった<角笛の時代>から、死と破壊の<浄化の時代>への転換点。その扉は、謎の男の手によって既に開かれてしまいました。しかし盟約にて集いし者たちの働き如何によっては、この未曾有の大災厄を回避する可能性も残されているのです。
 その、盟約にて集いし者たちのひとりこそ、われらがトロールのポゾ。まだ己の運命など知る由もない彼は、今はただの一人の若造として、地の精霊界への門が開いたダガーワンド諸島に降り立ったのでありました。

 というわけで、ようやくゲームスタートなのですが、とりあえず今回はここまで。



ポゾ レベル1 トロール



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