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ビジネスにも料理にも役立つ“ネタ”が満載!社労士・診断士のコンサルタント立石智工による経営&料理ヒント集

企画通過:Blogが本になるまで(2)

2006-04-14 | 出版への道
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さて、今日は4月2日のエントリの続きのお話です。

運がよいことに、仕事での東京出張にあわせて出版社とのアポイントを取ることができました。そこで、出張に行く前に過去のブログを打ち出して、資料として持参しました。

もちろん、「もしこの機会にブログが本になったら良いな~」とは思っていました。しかし、この時点ではもし本格的に出版を狙うとしたらどのように企画をまとめればよいかということすらわからない状態でした。私の中では「この段階で無理に『売り込み』をかけてしまっては、きっと受け入れてもらえないだろう」と考えていました。

その時、私は2冊の「書籍に書かれていたコトバ」を思い出しました。一つ目は「勝ち組の営業部門には『聞いてこい』という指示がある」というもの。これは、前勤務先での上司である酒井英之氏の著書「勝ち組になる会社なれない会社」に書かれているものです。相手に受け入れてもらうためには、相手の「求める利益」にあった「提案」が必要となりますが、この「提案」をするためには、まず「聞く・知る」ところから始めなければならないということを改めてココロに刻み込みました。

そして、もう一つがいとう伸師匠の「営業は『つかみ1秒、あと楽勝!』」に出てくる「『売りたい!』というオーラが強いほど、モノは売れなくなる」というコトバ。ココロの中ではもちろん「出来れば出版につなげたい!」というキモチはありましたが、この言葉を愚直にとらえて、「まずは、とにかく出版に関する話を聴くことに徹しよう」と考えたのです。

この2つの言葉を胸に秘め、東京で出版社の方とお会いする時には、とにかく「出版するということはどういうプロセスで進んでいくのか?」ということを純粋に取材するというキモチでお会いしました。

待ち合わせ場所は東京駅。お互いの携帯で連絡を取り合いながら、6時過ぎに合流して地下の喫茶店に入りました。そこで、改めてお互いの自己紹介をすませた後、「取材」に入りました。

「取材」は概ね1時間強。「子育て主婦の公認会計士合格記」の出版の経緯から始まって、企画のいきさつ、本にかけた思いなど、出版にまつわる様々なお話をさせていただきました。

そして、話の流れから「あ、ブログの話をだしてみても大丈夫層かな?」と感じたので、持参していたブログ「シングルマザーの税理士奮戦記」の打ち出しも見せて、「こんなのって、本になるものなんですか?」と尋ねてみました。

すると、「『子育て主婦の~』の流れを汲む本として、出版の可能性ありますよ」とお答えが!さらには、その場で「まだ企画として会議で通るかどうかは分からないが、具体的に話を進めさせてほしい」とのお話を頂いてしまいました。

私としては、正直これほどあっさり「可能性アリ」といっていただけるとは思ってもいなかったので、喜びというよりもただただ「驚き」でした。しかし、これも最初の段階で「聞くこと」に徹したこと、そして何よりも「売り込み・押し込み」のキモチが少なかったことが、私の話を受け入れてもらえたのだと感じました。

また、このときは「2冊の本の内容を実体験してみたい」という気持ちもあったので、あえて愚直に「本に書いてあることのありのまま」を実行してみました。これがすぐに「具体的な成果」として現れたことは、私にとって非常に衝撃的でしたし、あらためて「営業での重要なポイント」を身をもって学ばせて頂くことができました。

そして、打合せの結果、出版企画の具体化に向けた「宿題」を頂き、名古屋への帰路につきました。振り返ってみれば、ここから「出版プロデューサー 立石智工」がスタートしたのです。

(また次回へ続きます。)


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