ヤエムグラ(八重葎) (アカネ科) 撮影地 能代市風の松原

2013年06月01日 07時03分49秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

ヤエムグラ緒言:1~越年草。

幾重にも重なり合って生え茂るので八重葎と呼ばれる。人家近くの藪や空き地に多い。

茎には4稜があり、下向きの棘が1列に並んでいる。これを他の植物に引っかけながら、上に向かって成長する。

葉は長さ1~3㎝、幅2~4㎜の広線形~狭倒披針形で、6~8枚が輪生する、本来の葉は2枚で、他は托葉が変化したもので偽輪生と言う。葉の先端は針状にやや下向きにとがり、葉縁や裏の葉脈には逆棘が密生する。

葉の脇に1ミリほどの黄緑色のきわめて小さく、目立たない4弁花をつけ、雄しべは4個で葯は裂開前は茶褐色で、裂開後は黄色。雌しべの花柱は短く2裂し、柱頭は白い。

果実は2ミリほどの球形で、2分果からなり、カギ形の毛があって衣服などに付着する。花期5~6月。

 

01.11年05月19日 ヤエムグラ 風の松原内のどこ二であります。

 

02.11年05月19日 ヤエムグラ 引き抜いてみた全草ですが、下部の茎は地面に這い匍匐し、地面に付いた部分からは発根していている。それから急に立ち上がる。根には根張りはありません。葉はこのように段々になって生長していきます。

 

03.11年05月19日 ヤエムグラ 茎の稜には下向きの棘がある。茎に稜がある。

 

04.11年05月19日 ヤエムグラ 茎の断面ですが四角と文献にはありますが、四角には間違いありませんが、四角の星形に見えます。

 

05.11年05月19日 ヤエムグラ 8枚の葉がついた個体。葉の枚数は、最初は4枚しかない。春になると次第に茎が伸び上がって節と節の間が広がり、葉の枚数は5~6枚と増え、やがて8枚の輪生となる。葉は6~8枚あるように見えるが、実際は葉が2枚で残りは托葉が大きくなったもので、偽輪生と言う。

 

06.11年05月19日 ヤエムグラ 葉の裏側。

 

07.11年05月19日 ヤエムグラ 葉の表側ですが、葉縁や表面には逆棘が密生する。

 

08.11年05月19日 ヤエムグラ 葉の先は突形に尖る。

 

09.11年05月19日 ヤエムグラ 裏の葉脈には逆棘が密生する。

 

10.11年05月19日 ヤエムグラ 葉腋や枝先から花序を出し、小さな淡い黄緑色の花をつけるが目立たない。花柄は長いようです。

 

11.11年05月19日 ヤエムグラ 本当に目立たない小さな花をつける。雌しべの柱頭は2裂して2個あります。

 

12.11年05月19日 ヤエムグラ 花は合弁花で直径1~2mm。花冠は4裂し、雌しべは1個で、花柱は短く2裂し、柱頭は白い。雄しべは4個で、葯は裂開前は茶褐色で、裂開後は黄色。

 

13.11年06月02日 ヤエムグラ 果実は2分果からなり,表面にカギ状の毛があり,服などによくひっつく。

 

14.11年06月02日 ヤエムグラ 表皮を剥いてしまうと、芋虫がくるっと巻いているような状態の種子です。 種子は分果に1個ずつ入る。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

参考文献:山渓・日本の野草

 

 

 

 

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