はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

木南晴夏が来ないかな

2022-01-27 04:44:04 | ベーカリー店

私の妹夫婦は

横浜の戸塚駅近くで

 

『ぷちらぱん』という店を営んでいる。

手造りベーカリー店である。

 

実をいうと

私はまだ一度も訪れたことがないのだから

我ながら呆れてしまう。

 

いずれは行こうと思うのだが

パンを買うために

茨城から横浜まで行くなんて

と躊躇してるうちに

30年がたってしまった。

 

聞くところによると

ラスクが流行した時に

当店のラスクは

スマッシュヒットしたらしいので

おいしいんだろう。

一応、店の主である義弟はドイツで修業したので

ドイツパンと掲げている。

しかし

いまどき

いろいろな分野に職人と呼ばれる人はいるが

パン職人ほど

頑固はいないでしょうな。

「今これが流行っているから」

「日本人の味覚にはこうしたほうが」

と私を含めてアドバイスしても

「俺はそういう軽佻浮薄な意見に左右されないんだ」

「本物のドイツの伝統にのっとった納得のゆくものを作るのだ」

「俺が客の舌にあわせるのではなく、客の方が俺の作るパンを愛するように

味覚のレベルが上がればいいのだ」

若い頃は頑としてこの姿勢を変えなかった。

 

ところがさあ。

やはりそうもいかないんじゃないの。

現実は。

というわけで

最近は作りたいものと客が欲してるものの

一致するようなそこそこのパンで

手堅い商売をしてるようである。

 

私が一番好きなパンは

さいの目型のチーズがゴロゴロ入った

小さなラグビーボールの形の

シンプルなパンで

いくらでも食べられる。

 

子どもの頃

新幹線の車内販売のサンドイッチには憧れましたねえ。

なあに、べつに特段豪華というわけではない。

薄っぺらなキュウリのやつ、玉子サンド、薄っぺらなハム

がコンパクトな長方形の紙の小箱に収められている。

ところが

けっこうこれが当時の値段としちゃ高かったような気がする。

ガッツ石松が上京した時

チャンピオンになったら

ランニングの際、いつも香りだけをかいで通り過ぎる

あの喫茶店のコーヒーをがぶ飲みしたい

というのがモチベーションの一つになったと聞いたことがあるが

私の場合は

いっぱしに稼げるようになったら

わざわざ新幹線でサンドイッチを

20個ぐらい購入して

腹いっぱい食らいたいと

思ったものです。ハイ。

 

というわけで。

いつか

木南晴夏が

『ぷちらぱん』に

来ないかしら。