伝統工芸 桐たんす と ともに歩む

伝統工芸桐たんす屋
桐たんす 相徳 四代目のページです。
伝統工芸関連の情報交換の場になればいいと思います。

職人になりたいで考えておくべきこと 1

2012-02-07 13:01:03 | 職人になりたい

あえて タイトルに 1をつけてしまいましたが 2 とか 3を

書く気があるのかというとそういうわけでもありません。

ちょっと 聞かれたというか 気になる部分があったので

そこのところだけまとめておこうかと・・

 

職人になりたいんですという人の気持ちの中に

一人で黙々と仕事したいとか 何かに打ち込みたいとか そういう気持があったりします。

だから 職人になりたいんです。 ということですが

職人は 職人で芸術家ではありませんから

一人でやりたいものをやりたいようにやっていいわけではありません。

芸術家は 食えない場合も多いわけで 職人はそういうわけにもいきません。

いや 食えなくてもいいんだということであれば それはそれでいいのですけれども・・

基本は オーダーに沿って仕事するわけで

そのオーダーを自分のしたい方向に引き寄せるというのは大事なことですが

それでも みんな自分のやりたいことになるというわけにはいきません。

もう一つの問題は 自分のやりたいものをやるんだということであれば

自分の名を出して 自分で直販するという方向を考えます。

わりと 売っていくということが大変なことなのですね。

 

いろんな職人の仕事の場があるわけですが

職人になりたいの先の 自分はどんなイメージを持っているのだろうを考えないといけません。

職人の仕事とといっても 個人で完結する仕事もあれば

集団でやらなければならない仕事もあります。

集団を統括する方向に進む人もいれば

集団の中でも 自分でなければできない部分 現場を作り上げる人もいます。

 

一つ初めのうちに考えていかなければいけないのは

一人親方になれる仕事なのかどうか

独立することが可能なのかどうかを見極めておく必要があります。

まったくそういうことを考えない人もいますが

実は 自分の頭の中には 誰に使われるわけでもなく

独立して 自分のやりたいようになるんだというイメージを持って

職人になりたいんだと思っている人が多くいるのです。

そこは 冷静に考えてみる必要があります。

職人になりたいと思ったのは 実は 一人で仕事したい

自分でモノを作りたいと思っているということが 潜在的にあったりします。

だとしたら なりたいと思う職人の種類は それなりに限定されてくるでしょう。

なにが好きだから この職人になりたいという

そういう人でない場合は 自分の将来に対して持っているイメージを

今一度考えてみるといいと思います。

 

 

コメント
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