峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

相性

2012年01月09日 | 

   大相撲初場所が8日から東京・両国国技館で始まった。「1横綱5大関陣」の中で、大関・琴奨菊だけが、前頭筆頭の豪風に肩透かしで敗れた。大関として初の土俵となった稀勢の里は豪栄道を突き出して白星スタートとなり、明暗を分けた。格闘技では相性の“善しあし”が往々にして出る。琴奨菊は初日に苦手とぶつかったのが不運だったか。

   実力差が大きければ、番付上位が勝って順当となるケースが多い。琴奨菊と豪風の場合は、場所前までの対戦成績が910敗。大関とはいえ、五分どころか劣勢の相手。低い姿勢からの押し相撲を得意とするタイプは苦にするのかもしれない。本番前にしばらく両手を顔に当てて集中力を高めていたが、土俵では「気持ちがはやった」という。

対する豪風は「がぶり寄りの態勢に持ち込まれることだけは避けたかった」と振り返る。事前に作戦を考えていても、その通りに行かないのが相撲だ。初土俵はともに2002年。年齢は琴奨菊の方が5歳下(年はあまり関係ないか)。相性のよくない力士というのは、誰にもある。「1敗」をくよくよせずに前向きに、15日間の相撲を取ることだろう。

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