大阪市天王寺区にある「大阪国際交流センター」に出かけた。旧大阪外大の上八校舎(現大阪大学)があった“懐かしい母校跡地”の施設である。地下鉄谷町線の「谷町九丁目」駅から2㌔余り。地名を頼りに、かつての地理的な感覚を甦らせながら歩いたが、建物や道中の風景がまるっきり違う。卒業してほぼ半世紀。一変していて当前だ。
目的は3階の「フランダースセンター」を訪ねること。知人から情報を聞き、ひと目確認しておこうと思い立った。ベルギーは過去の複雑な歴史的経緯からオランダ語、フランス語、ドイツ語と英語が使われている。ただ、北部のフランダース(フランドレン地方)はオランダ語圏である。いろいろな資料があるのではないかと期待した。
話をうかがうと、ベルギーのセンターは日本との文化交流の場として1975年に誕生。5年前ここに移転した。写真展、映画祭などの文化イベント開催が主。オランダ語講習会もあったが、今はない。最近はオランダ政府観光協会と協力し、ネットによる情報提供にも力を入れている。オランダ語の原書入手は「アマゾンで発注」しかなさそうである。