峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

ナイチンゲール像

2007年03月25日 | お出かけ
 阪急「川西能勢口駅」ホームに“駅付近の施設・見どころ”の表示があり、一番下に「ナイチンゲール像」の案内。駅の近くなら、ぶらぶらしていたら“出会う”かも…。探すともなく、歩いてみた。

 駅の周囲は広い道路が走り、ショッピング街にはおしゃれな店も多い。ターミナルなので人も集まり、けっこう賑わっている。ところが、少し離れると一変する。特に山手に向かう閑静な住宅街は、まさに“田舎の雰囲気”だ。
 川西能勢口駅から宝塚方面、雲雀丘花屋敷駅へ線路沿いに細い道が続いている。歩いて6、7分。緩やかな坂道を上ったところに「栄根寺廃寺跡」の公園。阪神大震災で薬師堂が全壊し、今は仏堂跡と須弥壇の復元された平面石が残るだけ。「ナイチンゲール像」は、その裏の広場に建てられていた。

 右手に灯をかかげるようにして持った等身大(約175㌢)の像。台座の下には「FLORENCE NIGHTINGALE」とあるが「救苦観世音」の文字も刻まれている。
 像のそばに経緯が書かれていた。岡山市出身の宗教家・中山通幽が病気入院していたさい、献身的な白衣の天使に感激し1936年に建立。ナイチンゲールの博愛精神と仏教の慈悲とが相通じるとして、仏名を添えたそうだ。

 ナイチンゲール(1820-1910)はイタリア生まれのイギリス人。1854年3月、クリミア戦争に看護婦として従軍、看護の総責任者となって活躍したのは有名。語学や数学、芸術にも優れた才女で、看護学校創設に尽力した。右手に灯を持っているのは、夜回りの姿を表しており、ロンドンの聖トマス病院の看護学校(1860年設立)に記念像がある。川西に建てた像は、そのロンドンの像を原型にしたものだという。

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