峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

パロちゃん

2005年07月31日 | お出かけ
 産業技術総合研究所関西センター(池田市緑丘)で7月30日、恒例の“子供科学博”が開かれた。正式な催しの名称は「関西センター一般公開」だが、まるで愛知万博のチビッ子版のような感じ。遠方からも親子連れでやって来る。人気のパビリオンならぬ実験会場は、整理券を求めて早くから待たないと入場できないという点も愛知万博とそっくり。

 「電池をつくろう」「ロボットをつくろう」「無重力を体感する」「光る!ウミホタルショー」など子供の興味をそそるタイトルがずらり。展示でも、実際に触れて楽しめるものも多かった。そのひとつが「世界一のいやし系ロボット・パロちゃんと遊ぼう」というコーナー。

 これは産総研が愛知万博にも出展しているアザラシ型ロボットと同じもの。「パロちゃん」は愛称だ。見た目がかわいくて、柔らかな毛並みの感触。頭をなでると、ゆっくり首を上げて目を開く。背中をさすると、手を動かし、眠そうな顔になって、やがて目を閉じる。あごを触るといかにも気持ちよさそう。
 「光の変化を感じ、名前を学習し、あいさつやほめ言葉を理解できる」というからすごい。“本物のペットのように心をいやしてくれるよ”というパネル説明も。

 産総研は1993年からいろいろな動物ロボットの開発に取り組んできた。ロボット・セラピーの実証実験を小児病棟や高齢者施設で行い、効果を確認。「パロちゃん」は3年前、世界で最もセラピー効果のあるロボットとしてギネス世界記録に認定された。だから、「世界一のいやし系ロボット」なのだ。

 色はゴールド、ピンク、若草色、すみれ色もつくっているが、池田で公開されたのは白色の2体。パロに関しては、ベンチャー企業がライセンスを受けて個人向け販売を開始するそうだ。


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