地球の外側の惑星で一番近い火星(Mars)も、まだまだ未知な部分が多い。早くから計画されていたNASA(米航空宇宙局)の火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター」(Mars Reconnaissance Orbitor)がいよいよ8月10日に打ち上げられる。重さ2.2㌧。太陽電池パネルを広げると高さ10㍍、幅14㍍。高解像のカメラを搭載し、火星の軌道を回りながら地表の状況、水の痕跡などを調べ、今後の探査に備えた着陸最適地も探す。
これまでNASAは火星に向け「マーズ・オデッセイ」「マーズ・グローバル・サーベイヤー」を打ち上げており、今回はその後継機。来年3月に火星の圏内に入り軌道修正して11月から観測を開始する。火星軟着陸探査機も2004年1月に到達したが、これは設計寿命が短かかった。
火星探査はアメリカが一歩進んでいる。ただ、最近は欧州も力を入れだした。日本は探査機「のぞみ」を03年の時点で周回軌道に乗せるチャレンジをしたものの、うまく行かなかった。
先月末、愛知万博に行ったとき、スペインが火星の研究に意欲的な取り組みをしているのを知った。生命の起源を調査している宇宙生物学センター(CAB)が中心。スペイン南西部Huelva(ウエルバ)のRio Tinto(リオ・ティント=赤い川の意味)付近の生態系が火星と多くの共通点を持ち、この地域の生物のメカニズムを知ることが探査機からの情報の解析に役立っているそうだ。
2016年にはスペインの火星探査機「P-tinto」を打ち上げる予定で、地上を探査する縮小ロボットがスペイン館に展示されていた(写真)。
これまでNASAは火星に向け「マーズ・オデッセイ」「マーズ・グローバル・サーベイヤー」を打ち上げており、今回はその後継機。来年3月に火星の圏内に入り軌道修正して11月から観測を開始する。火星軟着陸探査機も2004年1月に到達したが、これは設計寿命が短かかった。
火星探査はアメリカが一歩進んでいる。ただ、最近は欧州も力を入れだした。日本は探査機「のぞみ」を03年の時点で周回軌道に乗せるチャレンジをしたものの、うまく行かなかった。
先月末、愛知万博に行ったとき、スペインが火星の研究に意欲的な取り組みをしているのを知った。生命の起源を調査している宇宙生物学センター(CAB)が中心。スペイン南西部Huelva(ウエルバ)のRio Tinto(リオ・ティント=赤い川の意味)付近の生態系が火星と多くの共通点を持ち、この地域の生物のメカニズムを知ることが探査機からの情報の解析に役立っているそうだ。
2016年にはスペインの火星探査機「P-tinto」を打ち上げる予定で、地上を探査する縮小ロボットがスペイン館に展示されていた(写真)。