雪深い山にも、待ちに待った花の季節が訪れたようです。
ひたすら耐えていた植物たちが、雪が消えた場所から順に咲き出していました。
日当たりの良い場所で早くに咲き始めたナエバキスミレは、少しばかりお疲れモードでしたが、
雪渓脇では新鮮な花を見ることができました。
観察会のこの日は雨予報、覚悟を決めて合羽にザックカバーの完全防備での出陣、
いつ降ってもおかしくない空模様でしたが、幸い、雨が落ちてきたのはバスに乗った後だったので
思う存分、花を楽しむことができました。
【シラネアオイ】
【トクワカソウ】
トクワカソウはイワウチワの変種で、葉の付け根部分が
クサビ形になることで区別しているようです。
【ユキワリソウ】
淡いピンクが愛らしいユキワリソウ
【ベニサラサドウダン】
見頃はあと数日先ですね!
【ムラサキヤシオ】
【イワカガミ】
葉がずいぶん大きいですね~オオイワカガミなのでしょうか?
【イワナシ】
【ウスバサイシン】 【ミクニサイシン】
撮影時は気づかなかったのですが、この個体は花色が緑色ですね。
ウスバサイシンの花は茶褐色との先入観で、あまり真剣に観察してこなかったのが残念です。
追記:花色に気を取られていたのですが、ウスバサイシンは数種に分けらているようで、
ミクニサイシンは、萼筒内壁が紫色にならず、萼筒の開口部が強くくびれるのが特徴のようです。
花の特徴と撮影地からミクニサイシンと訂正しました。
下記のHPを参考にさせていただきました。 ↓
http://jousyuu2.sakura.ne.jp/mikunisaishin.html
http://www.wildplants.sakura.ne.jp/ribenkarui/mikunisaishin.htm
ご指摘くださったMさんありがとうございました。
【ナエバキスミレ】
風に煽られて激しく揺れるナエバキスミレ。。。
風と天気もイマイチなので完全には開いてくれませんでした。
滑りそうな雪渓上に足を置き、必死で撮った数枚ですが、どれもブレブレでした^^
【ミヤマスミレ】
美しい紅紫色のミヤマスミレ、この独特の花色が好きで何度でもカメラを向けてしまいます。
【スミレサイシン】
スミレサイシンに出会ったのは何年ぶりでしょう?
2009年の佐渡以来かな…だとすると5年ぶりです。懐かしく感じたのはそのせいだったのですね!!
【シロバナスミレサイシン】
葉柄、花柄とも緑色のものををシロバナと呼ぶようでうが、こちらは残念ながら
やや褐色がかっていました。
でも、花色は白なので 、シロバナスミレサイシンで、ま、いっか~~^^;;
【ヒメシャガ】
ヒメシャガは蕾もたくさんあり、これからが本番ですね!!
【クモイイカリソウ?】
こちらは葉は展開していませんね! ↓
蛇紋岩地ではクモイイカリソウとキバナイカリソウの両方が自生しているようです。
クモイカリソウの葉は、茶色の縁取りが特徴で、刺毛や鋸歯はないとの表記もありますが、
刺毛があるタイプもあるようです。
撮った画像を拡大してみるとほとんどが刺毛有りのようです。
肉眼ではよく見えないので、ルーペで確認して両方を撮影しておけばよかったとちょっばかり後悔しています。
ちなみに、数年前に至仏山で見たクモイカリソウ(左) ↓ は 鋸歯や毛はありませんでした。
【縁に毛がないタイプ@至仏山】 【今回出会った、葉柄や葉の縁に毛があるタイプ】
追記:その後の調査で、クモイイカリソウとキバナイカリソウは花の位置が
葉の上か下で区別していることがわかりました。
至仏山のクモイイカリソウは確かに葉の上に花が咲いていました。
クモイイカリソウ@至仏山
というわけで、最初に掲載した画像は花が葉の下なので、どうやらキバナイカリソウのようです。
蛇紋岩といえば、この花ですね!
【ホソバヒナウスユキソウ】
咲き始めの新鮮なホソバヒナウスユキソウに出会えて感激でした
【ショウジョウバカマ】
【サンカヨウ】
【ユキザサ】
雪国の花たちは健気で力強いですね。
今回はなかなか見ることのできない、ヒメシャガやホソバヒナウスユキソウ、クモイイカリソウなど
盛り沢山で感激でした!!
出会ったスミレは、ナエバキスミレ、ミヤマスミレ、スミレサイシン、ツボスミレの四種類に加え、
シロバナスミレサイシンまで見ることができて、素晴らしい観察会でした!!
今週末は上越国境の山を狙っています。
日曜日しか車が使えないので、天気が心配ですが…
たぶん同じ山かな?下から登る予定ですがワープ派?
クモイイカリソウはここで一度見たきりで、
また会いたいと思っていたけれど間に合うかな~
今週末はお天気も良さそうなので、十分に楽しめそうですね!
クモイイカリソウ、咲き始めもあったので十分に間に合うと思いますが…場所が違っていたらゴメンですm(_ _)m
そういえば、長野のピンポイントにしかないあのスミレは遂に金網で囲われてしまったそうです。
7月の至仏山は確かに開花してますよね~
40年近く前の話で恐縮なのですが、当時開通して間もない新幹線で博多から東京へ、上野から夜行列車とバスを乗継ぎ一人で憧れの尾瀬に大清水から入りました。
6月の初旬の週末だったと思います。
尾瀬沼~燧ヶ岳と登り、最後に登った至仏山でホソバヒナウスユキソウに出会った感動を思い出しました。
たった一輪ですが、今回と同じような産毛におおわれた赤ちゃんでした。
今は7月からの入山しかできませんが、当時は山の鼻からのピストンも可能でした。
>あのスミレは遂に金網で囲われてしまったそうです。
そのようですね!
鹿の食害から守るためですから仕方ないですが、残念ですね!