気ままぶらぶら

世間の片隅に住む、おじーさんのブログです。 嫁とのバトル、絵手紙紹介、ランチの紹介などジャンルは無節操。

食べ物はがき絵Vol.278 梅干雑記

2008年03月06日 | etegami

Ume

もう15年程前のこと

母が、ガラスの容器を抱えやってきて

30年くらい前の梅干が出てきたと言う

食べられるのか

その梅干をよく見る

水分は微妙に残っているようだ

その回りは、うっすら白くなっている

カビかと疑ったが、塩分の結晶のようだ

色も、鮮やかさは無く

渋い紫蘇の色に変わっている

なんとか食べられそう

食べてみようとなった

だれが最初に食べるかは

じゃんけんで決めた

俺だ

恐る恐る、指の先で一個つまみ

口に運ぶ

いきなり、がぶりとはいかず

口の歯の先で、すこし削るようにする

口の中に梅のしょっぱさが広がる

と思っていたが

以外に甘い味だ

むしろ、塩の味はしない

30年の歳月は、

しょっぱさも、甘さに変えたのだ

水分がほどほど残ってはいるが

中途半端な残り方だ

お世辞に美味しいとはいえない

まあ、期待ほどの美味しさではなかったが

食べることは出来そう

俺の様子を見守っていた

嫁や母も

大丈夫と解ると

次々に食べ始めた

しかしまあ

そんなに沢山食べる物でもなく

俺は2個で、もう結構

100個近くあった残りの梅干の残りは

母が、近所の人か、友人におすそ分けした

たしか・・・・

後で聞いた話では

場合によっては

1個数百円くらいで

売れたのでは とのこと

ああいやだ

そんな、梅干くらいにお金を

からませるなんて

・・・・・・・

と、その頃はおもったのだが

今になると、惜しかったなあ

どこかの造り酒屋さんとタイアップして

新酒と古梅干の試飲会でも

企画すればよかった

もちろん、会費をいただいて(笑)

なんて、春の陽気に

またまた、妄想してしまう

私tananobuであった