僕は、みんなからアニキン、または兄金蔵と呼ばれている。
僕の報告事項はこうだ。
最近すれ違う人、特に若い女性に二度見されることが多くなった。若いとき、こんなことはありえなかった。
この年齢になってやっと春が訪れた。そう断言しても過言じゃない。人生捨てたもんじゃないと思う今日この頃なのら~~!!!^^
その時、僕の目に涙がにじんだ。そんな顔は誰にも見せられない。そっとうつ向いた。いつもの毅然とした顔に、、、、、、うっうっ、、、、、!^^;;。
これで、グーちゃんに自慢ができる。年齢だけは僕が勝っていた。だが何故か後塵を拝している気がしていた。それは疑念でなく事実だった。だけど、悪あがきと解りながらも、そんな筈はないと首を振った。すると、弛んでいた頬がさらに伸びきって風になびいた。かつて一斉風靡したお笑い三人組。その一人一龍斎アンポンタンは僕なのだ。だからグーちゃんに負ける訳がないのだ。だが、打ち消しても打ち消しても怒涛のごとくに現れるグーちゃんのドヤ顔。彼は僕のことを何とも思っちゃないだろう。だが、僕はすごく気になっていたのだ。
ぐふふふふ。しかし、ついにやってきたのだ。
彼のドヤ顔劇場、引導を渡す日が。これで終わりだ。^^
にじんでいた涙を拭いた。すると歪んでいた視界もスーッと晴れていった。あー清々しい。
若い女性がまた僕を見ていった。ぐふっ。さらに意を強くする。
ん? 今度は婆さんが見つめている。ま、いっか!
僕は老若男女に、モテる……、いや男は嫌いだ。老若女女にモテる。そう、それでいい^^ ん? 女女と書いてメメとも読む。ん? どこかで聞いたことのある名前。ニタッ!!
老若男女。若いメメと、老いたメメにモテる? う、う、ふふふふふ!!!^^
何か思い出すなぁぁぁ、、、、、う、う、う、う、。忍び泣く!^ ^;;
下半身を見ていた婆さんの視線が元に戻った。
「爺さん!あんた、笑っていたと思ったら泣いたりと忙しいね、それよりチャック全開だよ」
うむ、君もそう思ってたか?
君は観察力が鋭い。
いいこいいこ!!!
本当に良き相棒ですね
三度も見れば、惚れるよ。夢桜舞ちゃま。
なんてったって、彼は一世風靡のお笑い三人組。その中でも一番の人気者。
ただね、たまに、チャックベリーとかチャックウイルソンだったりするから、気をつけてくださいね^^
今回はアニキンさんの話ね。
私だったら三度見してあげてもいいわよ(笑)