トントン、会社のドアを叩く音がする。
「はい、どうぞ」
なかなか入ってこないので、女の子がドアを開ける。
一体誰だろう、と想像した。
ぬっと現れたのは、なんと、うす汚れた素浪人の姿で敬礼をする阿仁金蔵似のお爺さんだった。きっと、若いときはギター侍にそっくりだったのだろう。
「こうもり傘の修理はいかが？」
あたりをはばかりながら遠慮深げに囁く。
「は？、、、、、、あの、うちは、、、、結構です」
女の子は、笑いを堪えて言う。
「あのお、だったら、洗濯板を使用する手洗い洗濯も請け負っております。猿股やズロースも洗います。なんかないでしょうか」
「……少々お待ちください」
気の毒に思ったのか、女の子が僕のそばにやってきて経緯を話した。
チラっと僕が目をやると、すでに視界から消えていた。
「猿股とズロースかあ？ うむ。傘直しだけでもやってもらいなさい。ほら、壊れたビニール傘あるだろ？」
「……あ、はい」躊躇しながら返事が返ってくる。「あのう、臭いんです」と眉間に皺を寄せる。
鼻をつまみ悪臭対策をした女の子は、二本の傘を持ってドア向こうに姿を消した。
朦朧とした表情で戻ってきた女の子は、「いませんでした」とひとこと言うなりイスに座り込んだ。
今日も清々しい一日だ。朝、税理士の先生がウキウキ顔で現れた。打ち合わせが終わったら、これから週一のミーティングをする。そして、昼食を終えたらシアトルに行きその後図書館に行くつもりだ。
＞「あのう、臭いんです」と眉間に皺を寄せる。
鼻をつまみ悪臭対策をした女の子は、二本の傘を持ってドア向こうに姿を消した。
これは、キミに対して臭いと訴えていることは、誰の目にも明白だ。
キミの目をじっと見つめて訴えていたろう？
だから、すぐに顔をそむけて鼻をつまみ悪臭対策をした。
そしてドアの向こうに逃げたのだ。
＞朦朧とした表情で戻ってきた女の子は、「いませんでした」とひとこと言うなりイスに座り込んだ。
キミの加齢臭でもうろうとしているから、戻ってきても、すぐイスに座り込んでしまったというわけだ。
しかも、イスの上には、キミがわるさをして置いておいたグチャグチャにかんだガムがあったから大変なことになってしまった。
なお、その日、ボクは代官山方面で、ゴムひもを売っていたのでアリバイ成立だ。
せっかく純文学路線できてたのに、キミ本来のコミック路線に戻したのか？？
それは素晴らしい！！
この冒頭の文を読んでみると、君は、自分で自分のことを大好き!と言っている。今度は僕に、キミも好きかい？と訊いてきている。わはは本舗だ。
変わった人だ、と言いたいが、自分を好きというのはとてもステキなことだ。大賛成だ。
ん？もしかして、誰も好きになってくれないから、せめて自分だけでも好きに，，，，，，？なんていうことかい？
それでしかたなく僕へ「キミも好きかい？」と問いかけてきたんだね？ 可哀そうだから、イエスと返しておこう＾＾うれしい？＾＾
＞そういうわけで、キミの解釈は勘違いな部分があるので、ここで訂正しておこう。
で、そういうわけでって、どういうわけなのよ？！＾ ＾；；
困ったときの、「そういうわけで」。困ったもんだ！＾ ＾；；
＞＞朦朧とした表情で戻ってきた女の子は、「いませんでした」とひとこと言うなりイスに座り込んだ。
＞キミの加齢臭でもうろうとしているから、戻ってきても、すぐイスに座り込んでしまったというわけだ。
いや、あれは僕の口臭だよ。、、、、お～～い、何を言わすんじゃい!^ ^;;
＞なお、その日、ボクは代官山方面で、ゴムひもを売っていたのでアリバイ成立だ。
ん？ 代官山？ あの、有名な悪代官が住む山かい？ そこは、知ってるよ。素浪人月影兵庫とギター侍が、あの代官山に突撃したって話も。よく知ってるだろ？
全体的に今日の切り返しはイマイチ、僕が勝っていた。体調悪いのか？ 大丈夫か？
このあたり、阿仁金蔵には負けませんよ!!＾＾