昨年末に閉店予定だった中環の「リッツカールトンホテル」ですが、実は閉店時期が1月末まで延びており、やっと1月31日をもって正式に閉鎖しました。
1993年の8月に香港島の中環に登場して以来、およそ14年間、熱烈なファンを持つ高級ホテルとして営業をしていました。
他の大型ホテルと比べると客室数も約200室程度と少なめで、普通一般的な高級ホテルにありがちな広い吹き抜けの豪華なロビーとは一線を画した、リッツらしいスモールラグジュリーの雰囲気の溢れる高級感はあふれるけど、落ち着いたロビーが特徴でした。ロビーではゲストがチェックインする間に軽く咽を潤したり、つまんだりできるようちょっとしたスイーツとミネラルウォーターが置かれていたり、やるなあと思ったのを覚えています。
室内はヨーロピアン調のインテリアで統一され、華やかだけど落ち着いた雰囲気。
客室に行く為にはフロントの前を必ず抜けていかなければならないので、芸能人やお忍びで滞在したい人などには、もってこいの隠れ家的な雰囲気を提供していたようで、実際に芸能人やVIPの滞在も多数だったといいます。
なかでも館内にあった広東料理「麗嘉軒(ライカーヒン)」とイタリア料理「トスカーナ」の評判は高く、もっぱらビジネスシーンでの接待などで良く利用されていたようです。
私の中でリッツと言えば一番記憶に残るのが客室にあった「ランニングマップ」。
中環周辺の走れる場所と距離などを記したものが客室におかれていたのですが、スニーカーの形をしていて可愛らしいんです。
今思えば、大型のフィットネス施設を持たないリッツの苦肉の策だったのかもしれませんが、このマップを見た時に、このホテルのゲストがランニングなどを好んでする西洋人の客層が多いんだろうなと感じたのを覚えています。
ランニングマップ表
ランニングマップ裏(現在は埋め立てが進み、この地図にかかれている地形はだいぶ変わりました)
さて、1月31日の午後6時をもって惜しまれながら閉店したリッツカールトン香港。
スタッフには3.5ヶ月のボーナスが支払われ、特にトラブルもなく、円満結業となりました。
今後はAIG保険のビルとして生まれ変わるそうです。
えー、もう香港にはリッツカールトンはなくなっちゃうの??と心配した方は、どうぞご安心を。
2009年には九龍半島側、九龍駅のほぼ真上に新たにリッツカールトンが登場予定ですのでお楽しみに!
1993年の8月に香港島の中環に登場して以来、およそ14年間、熱烈なファンを持つ高級ホテルとして営業をしていました。
他の大型ホテルと比べると客室数も約200室程度と少なめで、普通一般的な高級ホテルにありがちな広い吹き抜けの豪華なロビーとは一線を画した、リッツらしいスモールラグジュリーの雰囲気の溢れる高級感はあふれるけど、落ち着いたロビーが特徴でした。ロビーではゲストがチェックインする間に軽く咽を潤したり、つまんだりできるようちょっとしたスイーツとミネラルウォーターが置かれていたり、やるなあと思ったのを覚えています。
室内はヨーロピアン調のインテリアで統一され、華やかだけど落ち着いた雰囲気。
客室に行く為にはフロントの前を必ず抜けていかなければならないので、芸能人やお忍びで滞在したい人などには、もってこいの隠れ家的な雰囲気を提供していたようで、実際に芸能人やVIPの滞在も多数だったといいます。
なかでも館内にあった広東料理「麗嘉軒(ライカーヒン)」とイタリア料理「トスカーナ」の評判は高く、もっぱらビジネスシーンでの接待などで良く利用されていたようです。
私の中でリッツと言えば一番記憶に残るのが客室にあった「ランニングマップ」。
中環周辺の走れる場所と距離などを記したものが客室におかれていたのですが、スニーカーの形をしていて可愛らしいんです。
今思えば、大型のフィットネス施設を持たないリッツの苦肉の策だったのかもしれませんが、このマップを見た時に、このホテルのゲストがランニングなどを好んでする西洋人の客層が多いんだろうなと感じたのを覚えています。
ランニングマップ表
ランニングマップ裏(現在は埋め立てが進み、この地図にかかれている地形はだいぶ変わりました)
さて、1月31日の午後6時をもって惜しまれながら閉店したリッツカールトン香港。
スタッフには3.5ヶ月のボーナスが支払われ、特にトラブルもなく、円満結業となりました。
今後はAIG保険のビルとして生まれ変わるそうです。
えー、もう香港にはリッツカールトンはなくなっちゃうの??と心配した方は、どうぞご安心を。
2009年には九龍半島側、九龍駅のほぼ真上に新たにリッツカールトンが登場予定ですのでお楽しみに!
思いきや あれはリッツの工事だったのか!
ようやく謎が解けた!!ありがとう
年度末が近く 自分も忙しい日々ですが
tamagominさんも頑張ってください
やっぱり閉店だったんですね・・。
ガイドブックにも載ってないし、
HPでも検索できなくなってて・・
ショックです。
5年ぶりに香港へ行けることになり、
ひさしぶりのリッツを楽しもうと思っていたら・・。
・・でも。
行ってなくてショックっていうより、
いいかもしれません(涙)。
この記事のおかげで助かりました。
来週から香港です。
リッツはありませんが(涙)楽しんできます!!
しばらく潜伏しており、コメントが遅くなりました。ごめんなさい。
リッツだけでなく、それぞれのホテルやレストランといった場所にやっぱりいろいろ思いでがありますよね。。。
それがある日突然、気持ち良いぐらいさっぱり無くなってしまって、まったく別の物が登場するというのが香港らしいとはいえ、どことなく寂しいものがあります。
香港の変化を見ていると、まるで男を振って、これまでの恋愛をすうべてリセットして新しい自分に生まれ変わってスタートする女性のような潔さを感じる時があります。
むやみやたらな感傷にはひたらず、ひたすら前だけを目指す。。。
だからこその香港のたくましさや強さがあるのかなあい気がしないでもありません。
ホテルの撤退の内幕が報じられておりました。
>むやみやたらな感傷にはひたらず、ひたすら前だけを目指す。。。
その基準になるのは、結局は収益性ということの
ようです(asahi.comの記事によれば)。
ビジネスとしては、当たり前の行動に過ぎないと
いわれてしまえば、その通りなのですが…
ただ、収益性だけを追求してしまったら、残るもの(=採算がとれないような伝統的なものや文化遺産など)は残りにくくなってしまうのも確かですね。
そのバランスはどっちがどうと一概には言えないかもしれませんが、「常に進化(=変化)しつづけること」こそが「香港」なんじゃないかと、個人的には思っております。。。