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ケイシロウとトークアバウト

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オンナたちのディナー

2025-05-06 22:46:00 | 日記




ツバメちゃんとモミジちゃんは、
人生初の超高級おフランス料理店で、
至高のディナーをいただく計画を半年前に立て、
それを
いよいよ実行に移す日が訪れた。

ツバメちゃんとモミジちゃんは、
父親のスーツ上下とネクタイ着用して、
ハイヒール履いて超高級フランス料理店に来た。

ギャルソン(ウェイターのこと)によって席を案内される2人やったけど、
ギャルソンは冷ややかに、
「こんなお高級なお店になぜ男装など?」と尋ねると、
モミジちゃんは、
「高級フランス料理店ではネクタイ着用のはずにござりますよ」と答えた。
ギャルソンは、
「アンクロワイヤブル(フランス語で信じられないの意)!それは男性のお客様だけです」と軽蔑して、
メニュー表を置いて去って行った。

ツバメちゃんとモミジちゃんは、
メニュー表を見ながら、
それがフランス語で書かれていたことに困り、
大声で、
「ギャル曽根!ギャル曽根!ちょっと来てちょうだい!」と言った。
すぐにさっきのギャルソンが来て、
「マトモアゼル!私はギャルソンと呼ばれます。ギャル曽根じゃございません。レザンコンペトン(フランス語でおバカさんの意)」
ツバメちゃんは構わず、
「おメニューの文字の解読がお不能なのよ。フレンチデンデンムシをおよこしあそばせ」と言った。
ギャルソンは、
「フレンチデンデンムシ???マドモアゼル。それはエスカルゴではござりませんか?」と問い返すと、
モミジちゃんが、
「ブルゴーニュ地方ではそうお呼びあそばされるんでしたっけ」と答えた。
ツバメちゃんは、
「それからあたくしたち腹がふくれあそばされてるのでウミガメのおスープはご遠慮させていただきミドリガメのおスープを代わりにいただきとうござります」と言った。
ギャルソンは含み笑いしながら🤭
「マドモアゼル。おフランス料理店にあって単品のご注文はお受けいたしてござりません。また、ミドリガメのおスープなるものもござりません。おフランス料理店にあってはコースにていただくのがお常識にござります」と言った。

ツバメちゃんとモミジちゃんの顔色が曇った。
そして、
「ギャル曽根。コース料理はお高くあそばされるので食後に皿洗いをすることで食費の代わりとおさせあそばせ」と言った。
ギャルソンはムッとして、
「マドモアゼルはポーブル(フランス語で貧しいの意)なお身の上と存じあげます。あなた方のなすべきことはここをお立ち去りなさることに存じ申し上げます。レザンコンペトン(おバカさん)」と言った。

そこに高級ドレス姿の上品な高齢の女性が来て、
「ギャルソン。どうしたことですか?」と尋ねた。
ギャルソンはうやうやしく、
「これは、これは、マダムフランソワーズ梅田。このマドモアゼル方はコース料理をお口に出来ないポーブル(貧しい)なお境遇に存じ、ここから立ち去ることを提案させていただきました」と答えた。
マダムフランソワーズ梅田はツバメちゃんとモミジちゃんに、
「あたくしがこのお店のオーナーのマダムフランソワーズ梅田でございます。せっかく当店にお越しくださったんです。ナニか私がご馳走いたしますからそのままになさられてくださいな」と言い、
ギャルソンにナニゴトか小声で話した。
ツバメちゃんとモミジちゃんも小声で、
「ただ飯をいただきあそばされて幸せに存ずるわ」と喜び合った🤩🤩
ギャルソンはツバメちゃんとモミジちゃんにうやうやしく、
「マドモアゼル。先程は失礼いたしました」と詫びた。
ツバメちゃんとモミジちゃんはギャルソンに、
「レザンコンペトン(おバカさん)」と言った。
ギャルソンは構わず、
「マダムフランソワーズ梅田からお食事を与えよとのことですので、すぐにお持ちします」と言って去って行った。
が、
すぐにギャルソンは戻って来て、
「お召し上がりください」と言って、
以下の物を2人に差し出した。
⬇️




ツバメちゃんとモミジちゃんかあ然としていると、
ギャルソンは、
「シャンゼリゼ通りにあります日本料理店より取り寄せましたどん兵衛にてござります」と言った。
2人はどん兵衛に箸🥢を付けて食べ出して、
「トレビアン(フランス語で素晴らしいの意)!!」と声に出して感動した🥹🥹



まどろみの地方バス

2025-05-06 00:14:00 | 日記




とある田舎町にある安食堂丸めろに働く洋子は、
都会に出てお買い物した。
そしてバスに乗り終点で降りて、
30分ほど歩いて丸めろに帰る予定やった。

洋子がバスに乗ると、
席は満杯やったから、
洋子は吊り革持って立っていた。
いつかは空くやろうと思って席を見たが、
席に座った乗客はみんな熟睡していた。

丸めろの洋子は思った。
季節の良さに気候の気持ちよさに加え、
バスの運転手のドライブテクニックが一流やった。
立っている洋子もついつい眠気に襲われる🥱
また、
立っている乗客は目当てのバス停で降りるのに、
席で熟睡している乗客は1人も降りる気配がなかった。

終点に到着。

丸めろの洋子が降りようとしても、
席で熟睡している乗客が目を覚さないので、
運転手が「終点です❗️」と大きく場内アナウンスした!
すると席の乗客達は目を覚まして、
パニくり出した😨😨😨------
席にいた誰もが終点まで乗る予定はなかったことがわかった。
「ナンで起こさんのや⁉️」と口々に運転手に怒るも😤
そんなことは運転手の知るところやなかった。

狼狽する乗客達に運転手は、
「このバスはここから始点に向かいますので、終点で降りられる方は早く降りてください」とアナウンスしたので、
丸めろの洋子は降りた。
すぐにバスは始点に向かって走った。

丸めろの洋子は実感していた。
あの地方バスは、
季節が良く気候が気持ちよい初夏や秋に、
社内で一番腕のいい運転手を出して、
気持ちよく運転して、
乗客を眠らせて商売してるんやないかということを。
この地方バス会社の稼ぎ時かもしれないとする丸めろの洋子の考え通りに、
多くの者が同じ考えを持っていたことが後でわかったという。
(そうしているというバス会社の証拠はないけど🤔)