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ケイシロウとトークアバウト

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鶴たちの沈黙

2025-06-13 22:27:54 | 日記
 


 
様々な仕事をするも失敗続きの林田夫婦は、
商売をする決意をかためた。
売り物は、
人に幸せを届けたいという思いから、
千羽鶴屋を営むことにした。
 
林田夫婦は店舗の借り入れの費用の為に、
親族から縁戚にまで借金して、
店舗を借りた。
店舗内のレイアウトをして、
夫婦2人で売り物の千羽鶴を3日間の不眠不休作業の末、
少しばかりやけど、
千羽鶴を店内に飾ることが出来た。
そして、
これらの千羽鶴は完売した。
 
林田夫婦は高値で売れた千羽鶴を量産しようと、
徹夜一歩前の折り作業に専念した。
千羽鶴は、
完成すれば売れるということが多かったけど、
次第に売れなくなった。
それでも、
林田夫婦は必死に千羽鶴を折まくった。
 
数ヶ月が経過した。
 
千羽鶴はひとつふたつ売れる程度になり、
結局、
千羽鶴は、
店内をびっしりと飾ることになった。
 
更に時が経ち------
 
林田夫婦は、
所狭しに店内を独占する千羽鶴を少しでも売ろうと、
期間限定千羽鶴10%オフのサービス販売をもしてみたが、
やはり売れなかった。
 
林田夫婦は、
借金返済に心を悩ませるようになった。
どうしても千羽鶴が売れないことへの焦りが強くなった。
 
そんな時、
エイジが店内に入ってきた。
しばらく千羽鶴を見回していたが、
林田夫婦に、
「こんなに千羽鶴置いてて意味があるんですか?フツー、商売って生活に必要なものが売れるんじゃないんですか?」と問いかけて来たので、
林田夫婦は、
「この千羽鶴は私たちが精魂込めて折り上げた芸術品です」と答えた。
エイジは、
「ふうん」と何気なく返事をして、
「けど、芸術品だと言ってもあんたらシロウトでしょう?」と尋ね返した。
 
林田夫婦は、
心に、
千羽鶴屋の失敗を悟ることになった。
 
エイジは、
「こんな同じ千羽鶴並べるよりも、光る千羽鶴とか鶴の鳴き声がする細工した千羽鶴なんかだったら売れますよ。人は他に売ってないモノを買いますからね」と言い、
店を後にした。
 
林田夫婦は考えた。
エイジの言うとおりの千羽鶴を折れば完売するやろう。
が、
自分らはシロウト。
そんなもん作れるはずがない。
 
林田夫婦は千羽鶴を仕舞い込み、
千羽の鶴キャンディ手作りして千羽鶴風にして、
お店に飾ったが、
直射日光で溶け出した挙げ句に、
アリにたかられてしまった。
 
林田夫婦は、
商売の難しさを知り、
夜逃げ計画を企てることとなった。
 

殺しのそなた(其方)

2025-06-12 22:45:00 | 日記




売れっ子ホストの横須賀彗星は、
50代料理家女性、
食味子(しょくあじこ)によって、
1日店外デートに申し込まれた。
この店外デートサービスは、
凄まじく高額で、
横須賀彗星にとっては、
月間売り上げナンバーワンホストへと導くものやった。

その日の夕から夜へと移行する薄闇の中、
横須賀彗星は、
寂しげに食味子(しょくあじこ)の寝室にいた。
キッチンからの食味子(しょくあじこ)の声が響き渡る。

キッチン出入り口では、
包丁🔪を手にした食味子(しょくあじこ)が、
「私だってこんな真似はしたくないの?けど、あたしと彗星は生きなきゃいけないのよ。あなたには理解できなくても」と言い、
残酷に笑い出した!
そして、
「オンナはね、愛する男の為なら平気で残酷になるものよ!」と言い、
包丁🔪を掲げ、
「あたしの決心は変わりません!あたしは彗星を愛してます!」と大声出した。
食味子(しょくあじこ)は興奮して、
「これであたしの心がわかったでしょう⁉️それなら死んで❗️」と叫んで、
包丁🔪掲げながらキッチン内に走って行き、
まな板で動いている2匹の魚🐟🐟に包丁🔪あてて、
調理した。

この後、
横須賀彗星と2人で、
ソテー風に料理された先程の2匹の魚を、
食味子(しょくあじこ)は満足そうに食べた。
横須賀彗星は、
「やはり味子先生の魚料理サイコーですね」とほめると、
食味子(しょくあじこ)は、
「食後はおベッドであなたに愛欲の調理をするわ」と言ったので、
横須賀彗星は、
「構いませんけど、きょうで枕は3回目ですから、凄く高くなりますよ」と答えた。
食味子(しょくあじこ)は軽く笑い、
「味付けにはあたしはゼニを惜しまなくてよ」と言った。

横須賀彗星は白ワイン飲みながら、
心に、
「朝早く呼びつけられて、一緒に釣りに行って、魚料理前の三文芝居の後は、高級感あふれる魚が食えて良かった。それに枕サービス3回だから、今月の俺の売り上げは娼利の大勝利!!俺の彗星バブルが店を乗っ取る日も早いぜ」と呟いた。


オンナの逃走

2025-06-12 00:40:00 | 日記




あるレストランで、
会社の親睦会が開かれていた。
20人程の予約客の男性7名が、
区切りの良いところで立ち上がった。
トイレに行く為やった。

それでトイレの前までやって来ると、
中からオンナの慌てた声が、
「誰も来ないと言ったじゃないの⁉️」と響き、
すぐにドアが開いて、
まりやぎ似のしのぶが慌てて出てきた。
しのぶの背後から若い男性の声が、
「こら❗️逃げるな❗️クソアマ❗️」と叫んだ!
が、
しのぶは駆け去って行った。

7名の男性はあ然としつつ、
トイレに入ってガク(愕)😱が入った❗️

アンと😳
全裸のイケメンが、
個室と個室の取っ手に、
ロープで両手を広げる形で縛られていた。
ズバリ、
ナニもかも見える状態やった。

縛られたイケメンはカズマという20代青年で、
しのぶと愛し合って、
トイレでしのぶに両手を縛ってもらってのPlayをしようとしたことを話した。
7名の男性達は、
ただただ呆れていると、
カズマは、
「ハヨほどけ❗️バカタレが❗️」と怒鳴ったので、
7名はムッとして😠
連れの予約客達に、
「おい❗️トイレに来いよ❗️」と呼びかけた!
カズマは慌てて、
「馬鹿なことを言うな❗️」と怒鳴った!

たくさんの人たちがトイレに来て、
全裸で両手を縛られているカズマを見て赤面した。
そこに1人のメタボ男が、
「俺がこいつのロープを解く」と言ってカズマのそばに来た。
そしてロープを解こうとした時、
カズマと目が合った。
メタボはカズマの胸に頬擦りした。
カズマはメタボに、
「お前、ナニしよんや⁉️」と言った。
メタボは顔を離して、
「すぐにロープを解きます!」と言って、
カズマの股間に手を当てたので、
カズマは、
「お前、どこ掴みよんや⁉️」と言った。
メタボは真っ赤になって手を離した。
カズマはメタボに、
「それがロープか⁉️俺のイチモツやろが⁉️ハヨ、個室のロープを解け❗️脂肪の塊❗️」と怒鳴った!

こうしてメタボによってカズマは解放されたが、
カズマにとっては、
消えることのない黒歴史となった。

そして、
しのぶが逃走しなければという思いと、
しのぶとPlayをしなければという思いが、
カズマの心を責め苛むんやった。



カチカチの価値

2025-06-11 00:42:00 | 日記




上画像は犬の光る首輪や。

カッちゃんがダチの家から帰るとき、
時間は夜になっていた。
急いで家に帰ろうとしたら、
犬を散歩させている中年男性がいた。
が、
この中年男性の首に光る首輪が巻かれていて、
連れている犬は普通の首輪やった。

カッちゃんは中年男性に、
「あなたがつけてる光る首輪は犬用じゃないんですか?」と尋ねた。
中年男性はキレて😠
「それはテメーの価値観で判断してるんやろが⁉️」と怒鳴った!
カッちゃんがたじろいで無言でいると、
中年男性は、
「テメーのカチカチな価値で人の行動を判断するんじゃねー❗️」と怒鳴って、
犬を連れて立ち去った。


カルトに負けるな!~コーン蹴り坊やのアメリカ南部お旅行ダイアリー

2025-06-10 02:16:00 | 日記




今から5年前。

コーン蹴り坊やこと三沢智彦は、
親戚の叔父さんとともにアメリカ旅行に行った。

アメリカに着くと、
叔父さんはアメリカ北部に行きたがり、
智彦はアメリカ南部に行きたがった。
理由は、
叔父さんは暑がりやからアメリカ南部は嫌やということと、
智彦は寒がりやからアメリカ北部は嫌やということやったけど、
北部と南部は単なる地理的な呼称であり、
北部に行けば寒いとか南部に行けば暖かいという単純なものではない。
(カリフォルニアやフロリダは年間を通して夏気候に近いと聞くけど)

そのコーン蹴り坊やこと智彦は、
アメリカ南部のド田舎へと行くことにした。
ここでなら誰にも邪魔されずに、
心ゆくまでコーン蹴りが出来ると思ったからやった。
しかし、
道路工事をしている気配が全くなかったことから、
智彦は、
穀物のコーン🌽を蹴ることにした。

そんな時、
トウモロコシ畑に、
アメリカ南部では日常の、
キリスト教の伝道集会が開かれた。
こうした伝道集会を開く宗派は、
迷信的色彩が強いカルト的要素が強く、
既成キリスト教会ではない別物が多い。
しかも多額の献金を要求する。
そして、
智彦が目にした伝道集会もその類いやった。

伝道師(キリスト教では神学校を出ないと神父や牧師を名乗れない)が、
キリストを信じれば全て可能だと訴え、
新約聖書の『使徒言行録』に書かれた、
毒蛇に噛まれても死ななかったパウロのように自分もキリストを証しすると言って、
副伝道師がガラス箱に入ったデカいガラガラ蛇を持ち出した。
伝道師は「ホサナ(お救いくださいの意)❗️」と叫び、
ガラガラ蛇のガラス箱に手を入れてわざと噛ませた。
そして伝道師はナニごともなかったかのように、
集まった人々と元気に讃美歌を歌いまくって30分後に死んだ🙏

集まった人々は伝道師の亡き骸をスルーして、
副伝道師に「チーティング(イカサマのこと)❗️」と大声でインネンをつけた。
副伝道師は落ち着き払って、
「伝道師様は確かに亡くなりました。しかし復活の日に蘇ります。そして復活の日はもうそこまで来ています!」と力説して、
亡くなった伝道師の遺体をそのままにして讃美歌を歌いまくった。

ここに智彦が英語で副伝道師に、
「復活の日が近いのなら、あんたもガラガラ蛇に噛まれなよ。それに死なない可能性もあるんだし」と言った。
副伝道師は智彦が日本人であることを認め、
カタコトの日本語で、
「誰や⁉️おんどれは⁉️」と尋ねた。
智彦は、
「マイ・ネーミズ・ボウヤ・コーンケリ(My name is bouya coonkeri)」とミョーな英語で自己紹介した。
(正式英語は My name is Corn Kicker Boy.ぼくの名前はコーン蹴り坊やです)
智彦のミョーな英語をよそに集まった人々は、
副伝道師に、
「お前もガラガラ蛇に噛まれろ❗️」と叫び出した!
副伝道師は急に空を指して、
「あ❗️UFOや❗️」と叫んだので、
人々が空を見上げると同時に逃げた!
が、
後で保安官に捕まったという。

智彦はこの伝道集会の出来事には無関心に、
トウモロコシ畑のコーン🌽を蹴りまくった。

そして、
この3日後、
帰国した。