古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

驚愕の曠野     筒井康隆

2023-03-23 13:23:48 | 筒井康隆

平成3年

 

実験色の濃い冒険短篇。表題作。小説とはなんであるかの

 

さまよいみたいなものが、この路頭に迷ってしまったような

 

現代社会と符合し、浮かび上がらせる。

 

この不思議な物語の行く末はどこだろうと、そこには、明確な

 

答えなどはないだろう。綿々とした長大な物語がそこに横たわって

 

いるのみだろうからだ。

 

この紙芝居じみた、第332、333、334、335巻飛び飛びに

 

なった第599巻。

 

この捉えどころのない物語はどこかで誰かを待っているのだろう。

 

想像力の羽根を持った王子様が王女を待ち続けるだろう。

 

        (読了日 2023年2・14(火)15:16)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遠い座敷     筒井康隆 | トップ | ブータンしあわせ旅ノート ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

筒井康隆」カテゴリの最新記事