古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

わたしのグランパ   筒井康隆 

2016-10-18 16:37:59 | 小説の紹介
№179


文春文庫。



ムショに入っていたおじいちゃんが十五年ぶりに


娑婆に出てきて、孫娘との思い出深い日々を過ご


すという話しである。やたらとヤクザが出てくる


が。設定の頃は88年か、バブル期で、地上げ屋な



どがモチーフとして出てくる。グランパは狡猾に



立ち回り、いろいろやらかす。そこらへんも読み



どころなのだが。その背景に校内暴力やいじめな



どの時事問題も的確に挟み込んでくる。2h20



mくらいで読み終わってしまったが……充実した内



容だった。いつも筒井作品には驚かされる。

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