古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

遠い座敷     筒井康隆

2023-03-22 10:40:29 | 筒井康隆

「海」昭和53年10月号

 

宗貞と兵一は山の上と下に住んでいて、宗貞は遅く

 

まで双六などをやって、夕メシをごちそうになる。

 

「ごんの節」というのがうたわれるのだが、なんだか

 

怖いな、とうすら寒くなってくると、帰ることになり、

 

山の上と下で部屋で繋がっている。部屋を次々と開けて

 

のぼってゆくのだが、その次々と部屋があるかんじが

 

恐ろしい。女の幽霊の絵があったり、不気味だ。

 

整然とした部屋が次々と現れるのは怖いものだ。

 

夕餉に向けて、ただひたすらに走り抜ける。

 

筒井氏は家族に対して、なにかあったのだろうか、

 

団らんは遠かった。

 

(読了日 2023年2・5(日)20:20)

 


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