古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ふとした表紙に    フィリップ・K・ディック

2021-01-24 12:09:38 | 小説の紹介

小川隆・訳   「ゴールデン・マン」ディック傑作集3所収

 

舞台は火星、住んでいる人間たちがいて、出版社

 

をやっているマスターズさんにワブ革装の本に誤

 

りがある、とクレームが8件ほど来る。ワブとい

 

うのは、永遠に生きる動物らしく、皮も本体が死

 

んだあとも生き続ける。そして、そのワブという

 

のが、勝手に文章を変えてしまうというらしいのだ。

 

それで、マスターズさんはいろいろなもので試し、

 

聖書で試したりもする。

 

発想が奇特でいい。だれもこんなこと思いつかな

 

いだろう。SFの真骨頂である。18Pほどの短い

 

短編。

 

フェイマス・サイエンス・フィクション誌 

 

1968年夏号。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 妖精の王    フィリップ... | トップ | リターン・マッチ    P・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小説の紹介」カテゴリの最新記事