古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

博士の愛した数式    小川洋子

2019-03-18 22:32:58 | 小説の紹介
新潮文庫      平成15年


小川洋子さんの世界というと一種ファンタジー的な摩訶不思議な


商売やらがでてくるのですが、今回は、理数系と文学のマリアー


ジュです。


80分しか記憶が持たない、というが、よくよく考えればそんなの


成立するはずがない。狩りに、記憶が数十年前にリセットされると


してもだ。紙をクリップで貼り付けているというが、そんなのなんの


役に立つというのだ。となるが、これはあくまでファンタジーな理系


なのだ。まあ、あんまり、理を詰めると破綻してしまうだろう。


そういうのが気になって、チェスの話しとか、おれっちは途中下車し


てしまったのだが、(チェス台の下に入って、チェスをさすって話し



だった)今回はブジ終点に辿り着き、感動すら覚えました。


さすが芥川賞作家がベストセラーを書くとこうなるのかあ、と手を叩いて


ガッテンいたした次第でありやす。


                        

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