おじぃの独り言

セミリタイアして第二の人生をエンジョイするおじぃの備忘録です。

2022神奈川河川ポタリング『ニヶ領用水』⑤名所の久地円筒分水⑴

2022-10-31 05:56:52 | まちま~い

『二ヶ領用水』ポタリングは最大の名所「久地円筒分水」に入ってきました。

江戸時代、『二ヶ領用水』は多摩川から上河原堰及び宿河原堰の2箇所で取水されたのち、高津区久地で合流し、久地分量樋へ導かれ、そこで四つの堀(久地堀、六ヶ村堀、川崎堀、根方堀)に分水されていました。久地分量樋は、樋(水門)によって、決められた水を分ける施設でしたが、正確な分水ができず、水量をめぐる水争いが絶えませんでした。

そこで、昭和16(1941)年に「久地円筒分水」が造られました。『二ヶ領用水』から取り入れられた水は、「平瀬川」の下を潜り、再び噴き上がってきた水を円筒の円周比により四つ堀に分水し、各堀へ正確に用水を供給しています。

そのために、直径16 m の円筒外周部(長さ約 50.265 m)を、その各用水路の灌漑面積に応じた比率(7.415 m : 38.471 m : 2.702 m : 1.675 m)に区切って水を正確に分け流すための施設です。

多摩川から取水された『ニヶ領用水』を「平瀬川」の下をトンネル水路で導き、中央の円筒形の噴出口からサイホンの原理で流水を吹き上げさせ正確で公平な分水比で分水。円筒分水は農業用水などを一定の割合で正確に分配するために用いられる利水施設。

円筒状の設備の中心部に用水を湧き出させ、円筒外周部から越流、落下する際に一定の割合に分割される仕組みとなっています。

今まで遡ってきた川崎堀への分流です。水が勢いよく流れ出ています。

溝口堀(久地堀)と小杉堀(六ヶ村堀)への分流。

そして根方堀への分流。

1941年(昭和16年)の建造当時としては画期的な技術が投入されて造られたことから、現在は国の登録有形文化財として、本流の『二ヶ領用水』とともに川崎市建設緑政局により管理・保存されています。

続く、、、

 

ブログランキングに登録中です。ポチッとお願いします。
沖縄ランキング
にほんブログ村 旅行ブログ 沖縄旅行へ
にほんブログ村


2022神奈川河川ポタリング『ニヶ領用水』④武蔵小杉~武蔵溝ノ口

2022-10-28 06:12:24 | まちま~い

『二ヶ領用水』ポタリングは武蔵小杉を過ぎて更に直線の水路が続き、両岸は車通りの少ない今井上町緑道の遊歩道となります。この辺りの用水では大きな鮒や鯉が気持ちよく泳いでいるのがよく見えます。

そして等々力緑地辺りで緩やかな左カーブになり、再び真っ直ぐな水路となります。

途中にある「家内橋」付近でも真っ直ぐな直線の水路が続きます。

「家内橋」でも人慣れしたたくさんの鮒が歓迎してくれます。

そして『二ヶ領用水』は更に上流へ向かうと第三京浜の下を潜ります。この辺りでもたくさんの鮒の歓迎を受けます。

そして「二子塚橋」から武蔵溝ノ口の街に入ってきます。

ここから東急電鉄の線路までの500mは「溝口二子遊歩道」と呼ばれてとても風情ある『二ヶ領用水』になります。

そして『ニヶ領用水』は東急電鉄の田園都市線の高架線の下を潜ります。

更に上流へ遡って行くと国道246号線と交差します。『ニヶ領用水』は暗渠となり国道246号線の下を潜り、人間は国道246号線の上の歩道橋を通り超えます。

歩道橋を降りると『ニヶ領用水』は暗渠から現れて再びご対面です。しっかり多摩川の水は流れています。

続く、、、

 

ブログランキングに登録中です。ポチッとお願いします。
沖縄ランキング
にほんブログ村 旅行ブログ 沖縄旅行へ
にほんブログ村


2022神奈川河川ポタリング『ニヶ領用水』③武蔵小杉~渋川分岐点

2022-10-25 06:00:00 | まちま~い

『ニヶ領用水』ポタリングは武蔵小杉の街に入ってきました。

『ニヶ領用水』は「中原平和公園」の中を流れてます。

「中原平和公園」は、戦後、米軍の出版センターとして接収されていた土地が昭和50年に全面返還されたのを契機に隣接する木月住吉公園と中原公園を統合し、川崎市中原平和公園として現在の規模の公園になりました。主な施設には、であいの広場、野外音楽堂、はだしの広場等があります。「平和」をテーマにした施設として、平和祈念像、彫刻展示広場、平成4年にオープンした「川崎市平和館」があります。

「中原平和公園」を過ぎると広い道路の綱島街道と交差します。ここから真近に見える小杉タワー郡は凄まじいもの感じます。

続いて上流へ進むと桜の名所となります。

そして東急電鉄の東横線・目黒線と交差します。このあたりから見てもそびえ立つ小杉タワーの姿は凄まじいですねぇ。

『ニヶ領用水』は暫く武蔵小杉の街中を真っ直ぐ直線に流れてます。

途中いくつかの商店街を横切ります。

そして武蔵小杉の街外れにある「今井南橋」で「渋川」と分流します。

「渋川」は、『二ヶ領用水』の水を鶴見川支流の「矢上川」へと流すために開削した人工河川であり、ここの水門から「渋川」が始まります。

水門の先から下流方向を見た風景は、川沿いには桜が植えられており、この付近の桜は今井桜と呼ばれて名所にもなっています。

この「渋川分岐点」には「渋川と水車」と称する説明板(川崎歴史ガイド)があり、この辺りには明治中頃まで用水を利用した水車が複数あり、精米・製粉に使われ、その製粉により近隣の素麺業に利用されたと言われています。

続く、、、

 

ブログランキングに登録中です。ポチッとお願いします。
沖縄ランキング
にほんブログ村 旅行ブログ 沖縄旅行へ
にほんブログ村


2022神奈川河川ポタリング『ニヶ領用水』②大鹿橋~御幸跨線橋

2022-10-22 08:37:57 | まちま~い

『二ヶ領用水』ポタリングは、南武線の線路を挟んで「ニケ領用水余剰水取水口跡」の反対側を起点に取水口を目指して遡っていきます。

最下流の橋は「大鹿橋」でここから川崎堀を上っていきます。

『二ヶ領用水』沿いの道は、レンガ造りのよく整備された道で快適な遊歩道が続いています。

1kmぐらい進むと「御幸跨線橋」に到着します。

『二ヶ領用水』は線路の下をポタリングは線路の上を通ります。

「御幸跨線橋」の下には東海道の大動脈で横須賀線・湘南新宿ライン・JR貨物線が通っています。

又、「御幸跨線橋」の上からは武蔵小杉のタワーマンション群がよく見えました。

そして次に目的地である武蔵小杉を目指して更に上って行きます。

次に『二ヶ領用水』は住宅街を通る東海道新幹線と交差してその下を潜ります。

続く、、、

 

ブログランキングに登録中です。ポチッとお願いします。
沖縄ランキング
にほんブログ村 旅行ブログ 沖縄旅行へ
にほんブログ村


2022神奈川河川ポタリング『ニヶ領用水』①ポタ起点「ニヶ領用水余剰水取水口跡」

2022-10-19 04:09:29 | まちま~い

全長32キロの『二ヶ領用水』の名は、旧稲毛領川崎領の二ヶ領の農地に水を引くために江戸時代初めに建設された人工用水です。用水は慶長14年(1611)に代官小泉次太夫によって完成しました。それまで、この二ヶ領は水利事情が不便で、水田工作による農業生産基盤が脆弱でした。二ヶ領用水完成により、米の収穫量が飛躍的に伸びたと伝えられています。百年後、欠損、荒廃が進んだ状況になりましたが、享保9(1724)年、本格的改修工事を経て現在にいたっています。明治以降は、横浜水道の開設(明治6年)などにより、飲料水、工業用水としても利用されました。また、生活用水としても、近年まで利用されていました。中野島から取り入れられた水は、紺屋前の堰に至り、ここから新田堀、高田堀、水車堀、東堀、鮒堀などに分かれて、登戸一帯の耕地を潤しました。堰の名として残る「紺屋」も用水を利用した藍染め屋が近くにあったことに由来しています。現在も、市北部では農業用水として、あるいは、環境用水として利用されています。

稲毛・川崎ニヶ領用水の開渠部の最下流の「二ヶ領用水余剰水取水口跡」から中野島と宿川原の多摩川の取水口まで遡ってみました。

先ずは「二ヶ領用水余剰水取水口跡」のある横須賀線新川崎駅からアプローチです。

そして300mぐらい離れた南武線鹿島田駅

この辺りの駅前はタワーマンションの高層ビルが建ち並び開発が進んでいます。

そして目指すは「FUSOグリーンガーデン」。

「FUSOグリーンガーデン」は、川崎市が管理運営する配水所の土地を有効活用するために整備された多目的広場。フェンスで囲われた芝生の広場の管理は、地元の大企業であるトラック・バス製造会社が担当しており、公園の名の一部には企業名称が使われています。芝生の広場は誰でも自由に出入りして遊んだり散策したりして楽しめれます。

そして対面に「ニケ領用水余剰水取水口跡」があります。意外と知られていない歴史遺産です。『二ヶ領用水』の川崎堀は南武線の平間駅と鹿島田駅の間の旧平間浄水場の横で、ここで大師堀町田堀とに分かれます。

農業用水としても価値のある『二ヶ領用水』ですが、日本初の工業用水の取水口でもあったとの事です。稲毛・川崎二ヶ領用水余剰水取水口跡と書かれた解説板が設置されています。

右から左の流れが『二ヶ領用水』でしたが取水口になります。ここの主の鴨が遊んでいます。

『二ヶ領用水』のかなりの部分は現在暗渠化されてしまっているようで、この分水点以降の町田堀もその例外ではなく遊歩道になっています。一方の大師堀にはごく僅かながら流れを確認できます。

暗渠化された大師堀の上は親水公園の遊歩道となって散策を楽しめます。

遊歩道は府中街道を挟んで更に下流へ続きます。

続く、、、

 

ブログランキングに登録中です。ポチッとお願いします。
沖縄ランキング
にほんブログ村 旅行ブログ 沖縄旅行へ
にほんブログ村