快気分析

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仕組みとアプローチ -  「鉄砲の三段撃ち」が実際に有ったと更に思ったもう一つの理由

2023-07-02 12:39:42 | 家康
 長篠の戦いにおける「鉄砲の三段撃ち」は実際に有ったと考えている理由については以前に記事にした通りです。
 少部隊がそれぞれ「鉄砲の三段撃ち」をしていた事例と言うのは長篠の戦い以前に既に有ったような歴史的文献も有るようです。
 ですが「少部隊ではなく大中部隊クラスがタイミングを合わせて鉄砲の一斉三段撃ちを出来た」と言うのはこの「長篠の戦い」が初めてだった可能性は少なくないと考えています。
 「少部隊ではなく大中部隊クラスがタイミングを合わせて鉄砲の一斉三段撃ちを出来た」という理由については「鉄砲の総数を知られないようにした為」と言う旨を以前の記事で書きましたが、そう言う面も大きいと思っていますが、更に論理を追跡すると次の様な背景が分かって来ます。
 それは「鉄砲の一斉三段撃ちの規模がタイミング的の同時であるほど、敵方である武田勢の馬にダメージを大きく出来た」と言う事です。
 武田勢の騎馬軍団が騎馬で馬防柵で阻止されて突撃出来なくとも、「馬防柵を倒す為にはまず縄などを使って馬防柵先端に引っ掛けて、それを馬を使って引っ張って倒す」、と言う事は当然のように戦闘現場では試行されていたでしょう。
 ところが「鉄砲の一斉三段撃ち」で馬が驚いて武田軍の思うように動かないとなると、「馬防柵を縄掛けしてから馬を使って引き倒す作戦が実行出来ない」となるわけです。
 なのでやはり「鉄砲の2段撃ち(タイミング取りが無理)や4段撃ち、5段撃ち(タイミング取りがムダ)」とかではなく、「鉄砲の3段撃ち」なのは「ワンツーはタイミングの合図も兼ねた一斉射撃で、三段目のスリーは大中部隊がそのワン・ツーの間隔に合わせたタイミングで一斉三段撃ちを実行出来た」と言うのが当時の戦闘現場では最も有効だったと考えています。
 


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