goo blog サービス終了のお知らせ 

快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -   F35の墜落原因を更に考える 例えば高度計の機能限界や漁火

2019-06-18 08:10:49 | 地震 津波
 今月11日と12日に記事にしたF35の墜落原因と空間識失調との関連です。
 その後も良く調べて見るとどうも最近の戦闘機は、仮にパイロットが空間識失調になってもそれをパイロットが認識した場合、パニックボタンを押してしまえば水平かやや上昇に自動的に飛行できるそうで、海上ならば当然墜落は避けられたはずだと言う事のようです。
 では何故墜落したか?ですが、起こりうる事象は次のどれかしか有りません。

1.パイロットが意識喪失、或いは意識低下していた。

2.パイロットは意識喪失、或いは意識低下していなかったが、空間識失調を認識できていなかった。

3.パイロットは意識喪失、或いは意識低下しておらず、空間識失調を認識できていたが操縦しても墜落回避できなかった。
 3-1.パイロットはパニックボタンを押すほどの事ではなく計器飛行で対応できる判断していた。
   3―1―1.計器が正確に真の高度などを指示していなかった。
   3―2―2.計器は正確に真の高度などを指示していたがパイロットが誤認した。(あまり考えられないが、以前に操縦していた機種とは機体や計器の動作特性が異なる場合には可能性としてゼロではない。)

 3-2.パイロットはパニックボタンを操作したが正しく制御動作しなかった。

4.上記の中で組み合わせが可能な事象が有りうる場合はその組むあわせ。例えばですが、途中までは空間識失調だったがそれに気がつく前にあまりの急降下による高度の急変での気圧変化か或いはそれに対応できなかった酸素供給システムの状況で意識レベルの低下や意識喪失になるケース。

 以上の通りかと考えています。
 1についてはネットなどで見ていると諸説有るようで酸素供給装置の故障などを挙げている向きもあるようですが私は専門家ではなく、これについては詳細は調べきれないのでこれ以外の点について起こりえる場合について考えてみたいと思います。
 まず2のケースですが、その原因と想定できなくもないケースを挙げたいと思います。
 当日は晴間が見える天気だったようで、月齢は3.8と新月に近かったのですが、しかし完全に新月ではなく高度が高く、気象条件も良ければ有る程度は月が見えていたと考えられます。
 ならばその月を指標にすれば空間識失調にはならないのではないか?と思うかもしれませんが、月に雲などがかかるかどうかと言う状況では刻々と状況が変化します。
 なのでそれまで月が見えていたはずが突然見えなくなった、と言う事はかんがえられなくも有りません。
 そしてもう一つ空間を誤認する可能性の有る状況がもしかしたら有るのかも知れないと考えた事が有ります。
 それは漁火や海上を航行する船舶の照明です。
 例えばですが、排他的経済水域(EEZ)を調べて見ると、墜落現場からかなりの距離ではありますが、排他的経済水域(EEZ)の境界ラインが有ります。
 当時は4月ですからサンマやサバの国内EEZでの漁は解禁されておらず、大規模な漁火はあまり考えられません。
 しかしEEZの外側である公海上では禁漁区が無に等しいエリアが多く、そこへ外国漁船が日本のEEZで解禁になる前に獲ってしまえとばかりに多数集まり、集魚灯などを使って漁をしてたのを、月と誤認するケースと言うのは少なくとも今後はリスクとして考えられるかも知れません。
 次に3―1―1のケースですが、あれだけ短時間の間に数千メートルと言う急降下をした場合、大気の静圧を検知する高度計が果たして瞬時に正確に高度を検知しそして表示、制御に反映できるのでしょうか?
 音速に近い速度で急降下している機体がどうやって大気の静圧を正確に検知する事ができるのか? と言うのは疑問です。
 なので音速に近い速度で一度有るレベル以上の急降下が始まった場合に、高度計がどれだけ遅れなく検知、表示、制御に反映できるのか?と言うのは明確にしておいた方が良いのかもしれません。
 そもそも高度計が瞬時に正確に検知できるものなら、パイロットが何もしなくても高度の急変がわかりそれをパイロットに警報で知らせたり、或いはパイロットが意識喪失しても自動で墜落回避する制御がかけられるはずですが、実際にあのような墜落をしたのですから、どこが高度の検知や制御の限界かなどを明らかにしておくべきなのかも知れません。