ハワイのキラウエア火山噴火についてはかなりの溶岩流が有る様です。
「ハワイ キラウエア火山噴火 溶岩流」で検索をかければすぐにわかる事なのでここでの引用例は省略します。
そこで知りたいのは「今回の噴火で流れ出た溶岩の総体積」です。
これはキラウエア火山に限りません。
最近は目立つ火山噴火が多発しています。
今月3日にはグアテマラのフエゴ山で大規模噴火が有り火砕流で犠牲者が出たようです。
果たして最近数年間の火山噴火で地上に噴出されたマグマなどの総体積は、世界全体で果たしてどれだけなのでしょうか。
そのデータを調べているのですが、全体総量を把握できるデータは得られていません。
何故そのようなデータを知りたいのか?と言うと、それは「マグマなどが地表に噴出された分だけ地中深くの体積は減っているはずだから」です。
地中深くの体積が減って地表の体積が増えるとトータルでは余り変らないのかの知れませんが、プレート境界部で下に潜り込む方のプレートが滑り込みやすくなり、例えばM8以上の地震が世界全体で一時よりは減って来ている、と言う事になっているのかと考えています。
EMSCでデータ開始してからのM8以上の地震は次の通りです。
引用開始(一部抜粋)
https://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes
2017-09-08 04:49:21.2 15.02 N 93.81 W 72 8.1 OFFSHORE CHIAPAS, MEXICO
2015-09-16 22:54:31.8 31.55 S 71.58 W 20 8.3 OFFSHORE COQUIMBO, CHILE
2014-04-01 23:46:47.0 19.68 S 70.85 W 20 8.1 OFFSHORE TARAPACA, CHILE
2013-05-24 05:44:48.0 54.91 N 153.34 E 598 8.3 SEA OF OKHOTSK
2012-04-11 10:43:09.0 0.81 N 92.45 E 10 8.0 OFF W COAST OF NORTHERN SUMATRA
2012-04-11 08:38:35.0 2.37 N 93.17 E 10 8.4 OFF W COAST OF NORTHERN SUMATRA
2011-03-11 05:46:23.0 38.30 N 142.50 E 22 9.0 NEAR EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
2010-02-27 06:34:14.1 35.89 S 73.04 W 30 8.8 OFFSHORE MAULE, CHILE
2009-09-29 17:48:11.2 15.42 S 172.13 W 10 8.1 SAMOA ISLANDS REGION
2007-09-12 11:10:21.5 4.40 S 101.36 E 10 8.4 SOUTHERN SUMATRA, INDONESIA
2007-04-01 20:39:55.0 8.33 S 156.90 E 10 8.1 SOLOMON ISLANDS
2006-11-15 11:14:15.2 46.66 N 153.35 E 30 8.3 KURIL ISLANDS
2005-03-28 16:09:32.5 2.16 N 97.17 E 10 8.6 NORTHERN SUMATRA, INDONESIA
2004-12-26 00:58:50.7 3.50 N 95.72 E 10 9.3 OFF W COAST OF NORTHERN SUMATRA
引用終了
2007年あたりから2012年あたりが多かったのに比べ、2013年以降は平均すると年に1回も発生していません。
「大地震が発生するとそれだけプレート境界面の固着が外れた事になり滑りやすくなると言うだけでなく、地中深くのマグマなどが溶岩や火山灰、ガスなどになって地表や海中、大気などに移動する分、その地中深くの部分の体積が減り、それでまたプレート境界面が滑りやすくなって更にまた火山噴火が発生しやすくなる。」と言う事を個人的には想定しています。
それならば「最悪の場合、火山噴火の世界的暴走が起きるのか?」と言うとそれは判りません。
ただ「火山噴火が静穏化して来た後からプレート境界面などでの地震はどちらかと言うと次第に発生しやすくなって行く」と言う事は想定して良いのかも知れません。