“ママノリア日記

ママノリアの独り言

死を凌ぐのは生きること

2010年03月30日 | アリノママノリアの日々
この子は、モデルとして27、8年前にINAXのポスターのタイアッップに選ばれた子です。あるきっかけで、その子と、そのお母さんに出会いました。

そのお母さんがくれたメールをこのブログに載せる許可をいただきました。

僕は、世の中の裏と表を感じながら、自分自身にできること、歌うことを、またひとつ考えました。

皆さんもに何か感じていただけたらと思います。

~ママノリア タッキーへ~
何年か経って、この子がどうしているかな?発病12年?今年に入り、確実に脳の委縮が

MRIで綺麗に映し出されていました。そうなってから、来年 再来年は、寝たきりになってしまうかも

それが明日かもしれない。

でも でも 生きていて欲しいな~

何年か経って、活躍した時

こんな病気の子がいて、こんな親がいて、っと思いだしてね。

日本は、どんどん障害者全てに制度が厳しくなっている。

介護も同じだよね。だから、介護疲れでこの世を捨ててしまう人が、増えていくんだよ。

政治家 何してる!!!!!と吠えたくなるよ。

まだまだ、知らない人の多い色んな難病

日本、世界 みんな戦っているよ~

一番に大変なのは、難病に罹り、死と向かい合っている人

勿論、ガンも・・・・

そして、私だけではない、その家族の方々の苦労

病気だけでない、不慮の事故で、亡くなった方たち

世の中、色んな人がいるよね。

でも、実際、そういう立場にならないと、解んないよね。

健康 愛 希望 夢 挑戦 戦う 負けない 挫けない 

真直ぐに生きようよ。時間を大切にして

真面目に歩めば、きっといつかいいことあるよね。

私が先に死ぬ訳に行かないから、いつまでもいつまでも希望(病気が治る薬ができるまで)捨てない。



脊髄小脳変性症(ドラマ:1リットルの涙)

ドラマの主人公は、小脳の委縮だけで、知能に障害が出なかった・・・・だから自分が進行していく身体に

日々悩み悩み過しながらも、苦しかっただろう、切なかっただろう、言葉に表せない位、この病気を恨んでいただろう

でも、彼女は一杯の日記、絵を残し、天国に行った。

私の子供は、同じ病気でも、小脳・脳幹・大脳 全てが委縮する。脊髄小脳変性症の中でも

一番絶ちの悪い種類 そして、遺伝性 99.9%という確率で

でも、あの子は、自分が何の病気だとか、寝たきりになるとか、全く知らない。

だから、私は、助かっているんだ。

どんどん知能が低下していくから、もっともっと解からなくなる。

だから、だから まだ、あの子も私も幸せ。

私だけじゃない、病気の子を抱え、生きている親は、わが子だから、どんなに苦しくてもできること。

自分が変わってやれたらと言う思いを胸に、一生懸命、わが子の為に生きている。

五体満足がどれだけ幸せか、みんな気がつく事もなく、生きている。

それが、一番の幸せなのに、そういう人に限って、不平不満言う。

でも、仕方ないよね。普通に日々過している人の方が、多いのかも知れない。



タッキーのこれから、陰ながら、応援します。

明日のお米に困ったら、すぐにSOS!!!!!

栄養取らなきゃ、脳は活性化しないぞ~

以上




子の死を待つ親の気持ちは、想像しただけでも計り知れないです。
簡単な言葉はでてきません。
「死」という響きにまさる、言葉は「生きる」しかない。
でもそれが許されない。子供と自分が入れ替わりたい、でもそれができない。


僕は、歌の無力さと儚さを感じています。
歌は一瞬です。
でもその一瞬が、心にいつまでもいつまでも、響き続けることができたなら。


いやできるかもしれない。
そうしたい。そうしてあげたい。


出会えたことに感謝します。