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電気パンづくり

2011年04月23日 | 日記
4月22日(金)

 今日も中学生の提案で「電気パン」を作ることになりました。

【準備】

 ホットケーキミックス(1班で1袋)、牛乳、卵、好きな粉(ココアパウダー、ミロ、グリーンティーパウダーなど)、コンセントつきコード、ワニ口クリップ、ボール、ヘラ(かき混ぜるためのもの)、ステンレス製ヘラ(電極のかわり)

【手順】

 1.ホットケーキミックス、牛乳、卵、好きな粉をボールの中に入れて混ぜる。

 2.牛乳パックの上の部分をハサミで切る。

 3.混ぜたものを牛乳パックの中に入れる。

 4.電極になるステンレス製のヘラを2本入れる。

 5.ステンレス製のヘラ同士が接触しないのを確認して、電源につなぐ。

【パンができるしくみ】

 混ぜたパンの元(ホットケーキミックスなど)は電気を通します。しかし、金属に比べて電気が通りにくいので(このようなものを抵抗と言います。)、発熱します。この熱でパンが焼けるのです。


 材料を混ぜます。


 この班は、ココアパウダーを入れました。


 新入部員がたくさん入ったため、あちこちで作業します。


 この班は少し牛乳を入れすぎたようです。


 この班も入れすぎです。


 この班は「ミロ」を入れたようです。


 出来上がった「電気パンの元」を牛乳パックの中に入れます。


 丁寧に入れます。


 ステンレス製のヘラを2本、このように設置します。「ココアパン」になりそうですね。


 これは普通のパンですね。


 コンセントつきコードをワニ口クリップでつなぎます。


 こちらもセット完了です。


 こちらもオッケーです。


 内田先生にチェックをしてもらい、安全を確認します。先生の許可が出てから電源を入れます。


 電源を入れたところです。


 すぐにこのように泡のようなものが出てきます。これは、ホットケーキミックスの中に入っている重曹(炭酸水素ナトリウム)が電気が通ったときの熱で反応し、二酸化炭素が出ているからです。


 この班は、中からホットケーキミックスが噴き出してきました。


 この班は、大きめの泡が出ています。


 この班はなめらかな小さい泡が出ているのが分かります。このように反応するのが一番美味しいパンになる「コツ」です。
 さすが何回も経験している高校生です。


 どんどんふくれていきます。


 反応の直後です。


 3分後です。元の大きさの2倍以上に大きくなります。


 でき上がる様子を観察します。


 この班は完璧な仕上がりですね。美味しそうです。


 ステンレス製のヘラを取り出します。


 みんなで試食会です。


 美味しそうですね。食べる前には実験台の上を片付けます。


 高校生も中学生も仲良く食べます。私たち理科部は伝統的に年下の人から食べるようになっています。
 内田先生の教えで、「先輩は、後輩に優しくする」のが当たり前なのです。
 だから、理科部の中ではケンカは無縁です。


 あっという間になくなりました。


 新入生も大満足です。


 後片づけが終了して今日の感想を簡単に書きます。このブログに載せるためです。


 帰宅準備をします。これで今日の部活動は終了です。
 内田先生のお話を聞いて、全員で挨拶をしてから解散します。
 あいさつができない人は理科部には入部できませんから。

【今日の感想】

 ・今日は、自分で作ったのではなく、先輩が作ってくれました。美味しくできて良かったですし、手順も良くさすがは先輩と感じました。次に作るときは、自分も積極的に参加したいと思います。[高1]

 ・牛乳の分量を間違えて、パンが硬くなってしまいましたが、食べてみると美味しかったので良かったと思いました。次にやるときは絶対に成功したいです。[中1]

 ・電気パンを作るのは、思ったよりも大変でしたが、美味しく作ることができました。また、作ってみたいです。[中2]

 ・パンは硬くなってしまったのですが、高校生も中学生も混じって楽しくできたので良かったです。
  また、とても上手にできた班のものもあって、それを食べさせてもらったときは「同じ材料なのにこんなに違うんだ」と思いました。少しのコツと工夫は実験にとって大切だとつくづく思いました。[高2]

 ・1個失敗してしまいましたが、美味しかった。[中1]

 ・焼くのではなく、電気だけでパンができたことに驚きを感じました。上の方は少し生っぽかったのですが、今は「生」が流行なのでいいと思いました(笑)。私たちの班は「ココア」を入れたのですが、風味がとても良くて美味しかったです。味も出来具合も最高でした。さすがは先輩って感じでした。1班だけ上手く焼けなかった班があったみたいで残念でしたが、見ていると上手くできた班がその班に自分の作ったパンをあげていて何だかあたたかい気持ちになりました。今日は、入学してから初めて実験に参加できたので、嬉しかったです。[高1]

 ・電子レンジやオーブンを使わずにパンが出たのですごいことだと思いました。上の方は少し柔らかくてグチャグチャの感じがしましたが、その下からはとてもフワフワで上手にできて良かったです。電気パン自体は少し甘かったのですが、美味しく食べました。[高1]

 ・美味しかったけれど、自分の作ったパンが硬くなってしまったので、もう一度挑戦してみたい。[中1]

 ・簡単な装置でしかも1時間もかけずに作ったのに、生地がふくらんでとてもびっくりしました。食べたらとても美味しかったです。[中2]

 ・初めての経験なので、最初は不安でしたが、上手くできて良かったです。[中1]

 ・私たちの班は卵が無くなってしまい、卵を入れずに生地を作ったのですが、出来上がったパンはとても美味しかったので良かったです。また、電源を入れると少しずつ膨らんでいくのがとても興味深かったです。[高2]

 ・結構美味しくできました。もう一度作ってみたいと思います。[中3]

 ・今日は、中学生だけで初めて電気パンを作ってみたのですが、結果的には硬くなって失敗しました。だからもう一度やってみたいです。[中2]

 ・電気パン、とにかく美味しかったです。前にやったときは失敗してしまいましたが、今回は自分が率先して実験を行い、結果が出せたので良い経験になりました。[高2]

 ・卵を入れた班も、卵を入れなかった班も観察していると「電気を上手く流せた」班は成功したように思えます。私たちの班は、生地の中にココアなどの粉を入れずに作ったため、純粋にパンの味しかしませんでした。これだけでも美味しいのですが、次に作るときは少し甘くした方が良いと思うので、ハチミツなどを用意したいと思います。[高3]

 ・電気を通したら、あっという間に膨らみました。その反応の速さに驚きました。[高3]

 ・電気パンは硬くなったので失敗ですが、味そのものは良かったし、いい思い出になりました。またやりたいです。[中2]

 ・よく膨らんだし美味しかったです。中学生だけで実験したのに成功して良かったです。[中2]

 

洋ランの植え替えをする

2011年04月21日 | 日記
4月20日(水)

 今日は、先日内田先生が花屋さんから頂いた洋ランの植え替えを行いました。

 【手順】

 1.プラスチックの鉢から土ごと外す。
   このとき、プラスチックの鉢を外からもむと、簡単に鉢と根が外れる。

 2.根にからんでいるバーク(木の皮を砕いたもので洋ランの土としてよく使われる。)を丁寧に外す。
   このとき、多少は根が切れるが気にしない。

 3.完全に土をとった後、根の下側にぬらした水ゴケをくっつけて、素焼きの鉢の中に株ごと入れる。

 4.根の周りをぬらした水ゴケで埋めていく。
   このとき、やや堅めに埋めるために水ゴケを入れたら割りばしで奥に突っ込むようにしてつめていく。

 5.水やりをする。
 
 6.しばらくは、水やりを少なめにして、2~3日して完全に乾いてから水やりをする。


 焼き物の鉢です。4号と5号を準備してもらいました。


 水ゴケです。前にある、小さな青い色の水溶液はハイポネックスといって水性の肥料です。
 今回は使いませんが、1ヶ月後から薄めて水と一緒に与えます。


 まずは、このようにプラスチックの鉢を外側からもみほぐしてから根ごと取り出す。


 取り出した株の根についているバーク(土)をほぐして取れるだけとる。


 一方では、このように水ゴケと水をバケツの中に入れてしっかりもみます。


 このように力を入れて水をしみこませます。


 今まで植えてあった鉢よりも一回り大きな鉢に植え替えをします。


 根の周りに水ゴケを少しずつ埋めていきます。


 1鉢目が完成しました。


 高校生と中学生がグループになって、5つの鉢の植え替えを行います。


 一番大きな株を植え替えします。


 バークで植えることにしました。


 植え替え完了です。


 みんなで協力し、いろいろと相談をしながら作業をしました。


 

 小さい株はこんな感じに植え替えました。


このように植物名を書いた札は必ず鉢の中にさします。


大きい株です。


もう一つの大きな株です。


 全部の植え替えができて一息つきました。これらの植物は職員室で管理する予定です。





一瞬で凍る液体

2011年04月21日 | 日記
4月20日(水)

 今日は中学生のリクエストで「一瞬で凍る液体」に挑戦します。


初めにゴム手袋をして、氷と食塩を混ぜます。


 結構大変です。


 よくかき混ぜます。


 食塩の入った氷の中に炭酸ジュースのペットボトルを入れます。


 完全にペットボトルのフタが隠れるくらい氷と食塩を入れます。


 中に入っているペットボトルは4本です。


 10分してからレモン系の炭酸ジュースで実験してみました。
 見事に失敗です。


 もう一度食塩を加えて氷で覆います。


 再度レモン系炭酸ジュースで実験してみます。
 あまり凍りません。何がいけないのでしょうか。


 少しだけ凍りましたが、「一瞬」ではありません。


 ブドウ系の炭酸ジュースで実験すると、中身が吹き出してしまいました。


 今度は慎重にフタをあけます。


 注ぎます。


 すると、若干凍ったようですが、フタをあける衝撃で中身が凍ってしまったようです。


 最後にもう一度レモン系炭酸ジュースで実験します。少し凍ったようですが、ペットボトルの中から凍っているので、実験は成功とは言えません。

【今回の実験の仕組み】

 氷と食塩を混ぜると-20度まで温度が下がります。
 つまり、冷蔵庫の冷凍室くらい冷えることになります。このように温度が極端に下がるものを「寒剤」といいます。
 寒剤の中で急激に冷やしたペットボトルの中の液体は、見た目は凍っていませんが、少しの衝撃で凍るような状態になっています。だから、コップに入れたり、氷の上にかけるだけでシャーベットのようになるのです。
 
 しかし、何分冷やせばうまくいくのかは、データもないので、手探りの実験だったのです。
 次回やるときは、いろいろと調べてやってみようと思っています。 理科部一同

【感想】一部抜粋

 ・炭酸ジュースはペットボトルの中で凍ってしまいました。冷やし過ぎなのかもしれません。[中1中2]
 ・あまりはっきりとした結果が出なかったので、もう一度挑戦したい。[中1]
 ・結果的には何かとても失敗したようでしたが、何度も取り組んでいる先輩の姿を見ると、とても楽しい気持ちになりました。[高1]
 ・7時間目まで授業があったため、ほとんど実験できませんでした。入部してから初めての参加でしたが、幼なじみの友達が偶然いたので出会いとは奇遇だと思いました。[高1]
 ・成功したのか、失敗だったのかはっきりしない実験でした。[高3]
 ・何度も失敗しましたが、最後にはうまくいったのでよかったと思います。凍らせたジュースはとても美味しかったです。[中2]
 ・ペットボトルのキャップを開けた瞬間に中身が吹き出してきたのでびっくりしました。[中2、中3]
 ・今日はいろんなハプニングがありましたが、誰もあきらめず、また楽しくできたのでよかったと思います。[中2]

洋ランを頂きました

2011年04月18日 | 日記
4月18日(月)

 4月17日(日)に、内田先生が中村区のスーパーに買い物に行ったときの出来事です。
 偶然、花屋さんで、今年花が咲き、花が散った「洋ラン」を見つけました。
 そこで、花屋さんの奥さんと内田先生が話をしているうちに、奥さんが高蔵高校出身だとわかったそうです。
 内田先生は私たち理科部の人たちに「命の大切さ」を教えるためにも色んな生き物の「世話」を教えてくれます。
 花屋さんとの会話の中でその話になり、花屋さんのご好意でデンドロビウムとオンシジウムとシクラメンを頂くことになりました。

 
 頂いた植物です。
 前列がデンドロビウム、葉が細長いものがオンシジウム、左奥の大きな鉢がシクラメンです。
 
 
 このデンドロビウムはバルブが切れています。
 来年は花が咲きそうにはありませんが、大切に育てたいと思います。

 4月20日(水)の部活動にて、全ての鉢を植え替えしたいと思います。

アイスクリームづくり

2011年04月18日 | 日記
4月5日(月)

 今日は、新入生向けにアイスクリーム作りに挑戦します。

 【準備】

  牛乳、生クリーム、砂糖、食塩、氷、脱脂粉乳、泡立て器、ヘラ、スプーン、洗面器、ボール

 【作り方】
 
 ① 牛乳をボールに適量測りとり、砂糖と脱脂粉乳を入れる。入れる量は各班で相談して決定する。

 ② ①を泡立て器で良く溶かす。

 ③ 洗面器に氷と食塩を入れる。

 ④ ③に②のボールを入れ、ヘラでかき混ぜる。

 ⑤ ボールの壁面から凍り始めるので、それを取りながらかき混ぜ続ける。

 ⑥ 自分の好みの堅さになってからスプーンで食べる。


 大量の食塩を内田先生が仕入れてくれました。


 メスシリンダーで牛乳を測ります。実験器具で作るアイスクリームです。


 次に生クリームを測ります。


 それぞれをボールの中に入れてかき混ぜます。


 次に砂糖を測り、ボールに入れます。


 脱脂粉乳も測ってボールの中に入れます。


 砂糖の代わりにこのような粉末も入れてみます。


 全ての材料が入ったら、もう一度かき混ぜます。


 次に、卵の黄身と白身を分けます。男子は、生まれて初めて体験したそうです。


 一方で、洗面器に大量の氷を入れます。


 その中に食塩を入れます。


 卵の黄身を入れてよくかき混ぜたら、この洗面器の中にボールを入れて、またよくかき混ぜます。
 すると、ボールに触れた部分から冷えて固まっていきます。


 とにかく根気が必要です。
 周りの洗面器の中には食塩が大量に入っています。
 だから、この食塩や氷がアイスクリームの素に入らないようにしなければなりません。


 交代でかき混ぜます。


 いつの間にか、グループごとに人も集まっていきます。


 今日使った材料や器具です。手の空いている人が片付けをします。


 洗面器もボールもこのように外側に霜がつきます。


 きれいにして、かき混ぜを再開します。


 楽しそうですね。


 かなり固まってきました。


 ココアパウダーを入れてみました。

 
 固まってきたのでヘラに持ち替えます。


 ほぼ、どの班もできあがりに近づきました。


 こんな感じになってきます。ここまでくると、後の堅さはそれぞれの班員の好みで決めます。


 みんなで試食会です。この班は「バニラエッセンス」を入れてみました。


 取り合いになります。


 「ミロ」を入れたものです。


 それぞれが完食です。


 おいしそうですね。


 感動です。


 食べた後は、しっかりと掃除します。


 今後、何を実験するのかを相談します。
 水曜日は、「一瞬で凍るジュース」を行う予定です。
 「でんじろう先生」もよく似た実験をテレビでやっていました。

【今日の感想】一部抜粋

 ・アイスクリーム作りは何回も行っていますが、今回の仕上がりが一番よかったのでうれしかったです。[高2]
 ・作業は大変でしたが、とても楽しく、おいしかったです。[中2]
 ・とてもおいしかった。今度は抹茶味を作って食べてみたいです。[高2]
 ・自分で作るから楽しいしおいしい。ぜひ、家でも作ってみたいです。[高2]
 ・一所懸命かき混ぜて作ったら、あっという間にみんなで食べてしまいました。うれしいのと同時にちょっと悔しい気持ちになりました。[中2]
 ・本日は、皆さんがとても張り切って実験をしていたのがとても印象的でした。出来上がったアイスクリームはとても美味しかったです。私は混ぜるのには参加しませんでしたが、楽しそうに混ぜているみんなを見ているだけで、自分も楽しい気持ちになりました。[高1]
 ・とても美味しかったのでまたやりたいです。[中1複数、中3]
 ・柔らかくて美味しかったです。お店で買ってくるアイスクリームより舌触りがとてもなめらかでした。[中1]
 ・僕は、氷と食塩だけでアイスクリームができるのかと不思議に思っていましたが、本当にアイスクリームができてびっくりしました。後で寒剤といって、-20度にもなることも知ったのでよかったです。[中1]
 ・私は、ずっと写真を撮っていたのであまり作業には参加しませんでしたが、アイスクリームはとても美味しかったです。[中1]
 ・今日は体験入部で来ました。すごくいい体験ができてよかったです。[中2]
 ・久しぶりにアイスクリームを作って、とても楽しかったです。また、友達も来てくれたのでうれしかったです。[中2]
 ・いろいろなものを各班で工夫して混ぜたので、それぞれのアイスクリームの味があってよかったと思います。特に、卵が足りなくなって、卵なしのアイスクリームも作りました。そのアイスも成功し、なかなか美味しかったのでよかったと思います。今回は、みんなでボールから直接スプーンですくって食べましたが、次回はコーンやカップを用意して、本格的にやってみたいと思います。[高3]
 ・今日の実験はとても甘い実験であった。少し柔らかめなアイスで食べましたが、次回は他の班のようにもう少し硬くするためにもう少し混ぜたいと思います。[中3]