大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

(仮称)おおぶ文化交流の杜 特定事業の選定 間もなく公表  

2010-07-13 23:58:05 | 未分類
まもなく (仮称)おおぶ文化交流の杜 の「特定事業の選定について」「募集要綱について」公表するので、その前に説明します、と連絡をいただき本日聞いてきました。

この事業について、税金をどれだけ使うのか、と初めから疑問視してきた私に、これから算定する、と答えてきたものについてその「これから算定」がようやくはっきりして、応札の限度額が計算の上設定されるのが、この「特定事業の選定」にあたる。
一般質問を繰り返してきた当初から私と行政当局とやりあってきたことのひとつに、この財政課題がある。

PFIという方法(設計・建設・以後数年の管理運営を一括発注・委託)で行えば、これまでの 建設だけを委託し市債を発行して建て、運営先を改めて募集し委託する というやり方より財政的に、サービス内容的に、何パーセント向上したか、これをVFM(バリューフォーマネー)というのであるが(解りにくい用語だ・・・)
最初に一般質問した当時は、20%ぐらいは効果的にできるだろうと見込みを答弁されていた。
経済危機のあおりを受けて税収が減ったから、学校建設と同一年次に市債をたくさん発行したくないから、などと理由を示して2年延期して見直しをする、と言う前は、4.9%効果的にできるといい、
今回、さらに施設規模を縮小して案を練り直した結果 6.9%効果的にできる ということになった。
最終的には落札価格で見るのだろうが、PFIは事業者が示した金額の競争ではなく、提案内容を含めた競争だと言いながら、基本計画にいろいろ甘いところがあるので、結局安いところが優先交渉権者になる確率が高いのではないか(金額優先、質の吟味はあと、ということ)、との声も耳に入っているが、果たしてどうか。

延期した間に、施設規模の見直しをした、その前後の金額の差を以下に列記しておく。
(見直し内容が適切かどうか、はここでは省略)
【収入見込み額】国の補助金+貸し室使用料+カフェなどテナント料
見直し前 12億4千万
見直し後 6億9,900万
【支出見込み額】建設+15年の維持管理委託の総額
見直し前 141億3300万
見直し後 109億5,100万
【財政負担額】支出見込み?収入見込み
見直し前 128億9,300万
見直し後 102億5,200万

まちづくり交付金は当初の見込みが誤っており、事業全体を対象にもらうことはできなかったことが事後に判明しているうえ、社会資本整備総合交付金に制度が変わってさらに国庫補助は少なくなった。これは見込み違いであったろうと推察する。
何にせよ、20年以上前から予定していながら、準備基金を一切用意していない事業。市債を発行するうえ、ローン分割払いだ。
将来に大きな財政負担を課すことになるのは間違いない。単純に102億を15年で割ったって毎年6億8千万の支出を、今の世代が拘束してしまおうということだ。
場づくり、人と人とが交わることが活力や層の厚い市民社会を作ることはわかる。その重要性も。PURCに関わっていよいよそう思う。が、そこまでの対価や経済的負担・リスクを負ってまで、「新しく建てる」ことが必要なのか?100億を越える規模で新規に。この点はどれだけ問答を繰り返しても納得がいかない。
交流する場は、民間営利のカフェでもできる。ダイニングバーでもできる。要はやりようだ。地区ごとに公民館はすでにある。空き店舗の利用やいろいろ方法はある。交流の場づくりについて、1点豪華主義で税金を投入するやり方の、他の比較分析検証が、計画当初から見受けられない。
市の図書行政全体の計画構築がなされていないことは、再三指摘しているとおりだ。

問題点の指摘は始めたらキリがないのでここらで止めるとして・・・

そもそもPFIとは。PFIだから達成できる効果は、建設を別で委託した後の指定管理者制度で達成できないか?
それは逆に、指定管理者制度が抱える問題点で、指定管理者制度でも契約時点でそこまで精査し契約条項にすれば、指定管理者制度の向上になるのでは?
PFIだからできると言っていることは、他の手法にも要求や契約、評価指標を持たせることでできないか?これは他の事業の水準向上の視点ではあるが・・・
あとは、先日もブログに書いた 障がい者雇用とそれをサービス向上に繋げるしくみ、
事業者に対して社会的責任を評価するということ
などなど、いろいろ提案型の質問を担当課に行った。PFIだけ、当事業だけでなく、役所全体が行っている多くの事業に対して、PFIのこの事業に取り組んだことがどう波及できるか、という観点に近い議論である。
今、この事業がどの段階にあるかという認識は、私も行政側も一致。

こういう意見交換は大切。今話している担当者は、この事業が終われば異動するだろう。幹部になっていくかもしれない。役所全体の視点と、今持っている仕事が全体像の中のどこにあるか、との観点を持って欲しいというところもある。
(若輩者で、行政経験もないのに大変僭越なことを申しているなぁ・・・すみません)

【今後の議決】
23年3月 来年度予算案(ただし予算案全体での審査)
23年6月 事業契約と指定管理者の指定
※その前に市議会議員選挙があり、議員改選になります。予算やこれまでの事業を良しとしてきた議員が入れ替わる機会がその前の4月にあります※



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。