大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

7月30日 知多北部三市議会議員研修会

2010-07-31 15:41:50 | 未分類
昨日更新できず、遅れましたが今ごろ更新です。

昨日は、午前中は大府児童老人福祉センター夏祭り、でしたが、私はスケジュールが詰まってしまいお伺いできませんでした・・・
児童センターのみなさま、ご案内をいただいていながら申し訳ありませんでした。
昨年の児童老人福祉センター祭りでは、シニアの活動サークルの方が子どもを対象に行っている教室に入れていただき、楽しく作品作りをしたのを覚えています。そんな空間と時間を思い出し、なんとか、と思っていましたが、午後遅れるわけにいかないこともあり、参加できませんでした。

午前中の予定を駆け足で済ませ、お昼からは「知多北部三市議会議員研修会」です。
6月議会で休会中の付託案件として議決されている「公務」です。
お題は「日本の食料と農業を考える(食料自給率を引き上げるべきか?)」。講師は南山大学経済学部教授 花井 敏 氏。
自給率が大変だ、といささか画一的な論に触れることが多いので、タイトルからはそうではない気配があり、楽しみに始まりました。

カロリーベース自給率は、肉類の輸入が多ければ跳ね上がるもので、それ自体がどうなのか、という議論は承知していましたが、今日新たに知ったことは「国際的に食料自給率を問題視しているのは日本だけで、自給率をデーターで持っている先進国はない」ということ。それほどに問題ではないから数値をはじこうとしない。そこで「主な先進国の食料自給率(比較)」というのを作るのに、日本の農水省が、各国の生産値などのもとの数字を調べて、計算して用意するのだそうです。
(そもそも、輸入依存が危険であろう原油=生産活動のエネルギー源=はほぼ全量輸入なのに、食料を取り出して危機感を煽るのはどうかと言われて見れば確かにそう)
地産地消にしても、自給率にしても、供給元の一元化を進めることはリスク分散の観点から危険。外交政策的に、多くの交易先を持つことには意味があるでしょう。
そして、日本の食品が安全か?というコマでは、日本の食品安全基準はEUやアメリカなどと比べそれぼど厳しいというものでなくむしろそうでない側面があり、一方輸入には厳しい安全基準を設けているから、国産が安全で輸入が危険と単純に断罪することは誤りである、と。
ということで、食料全体で言う自給率や農業再興は問題ではないが、コメについては、農地が持つ自然・社会環境の保全機能として高い価値があり、その価値を保護・促進する意味で米作の保護振興が必要であろう、というのが花井氏の結論でありました。

私としては、目からウロコというほどのものではありませんでしたし、具体的に事例や数値を示して「自給率論争」に反旗を翻されたのは楽しい時間でもありましたが、
なにより意義があったと思うのは、この業界(議会人)は、凝り固まった見方が巾を利かせ始めると、容易に転回できるものではない業界ですから、そんな諸先輩方に、流れに掉さす論を講師の立場で示していただく、ということに意義を感じた次第です。
ものごとにはいろいろな側面があり、違った見方も論拠を示されればなるほどということになる。
頭から「そんなはずはない」と言い切れるものではないのですよ。

と、勝手ながらそんな感想を持ちました。



帰宅したら、有難いことに、某新聞社から原稿の依頼のメールをいただいておりまして。
拙い者ですが、お声がけいただけるうちが華、とお受けした次第。


あ、お知らせ遅れましたが、私の拙文を出版物に掲載いただきました。というお知らせ。
日本経済新聞社「日経グローカル2010年7月19日号(No.152)、「奮闘地方議員」という2ページです。



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