大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

【23年12月議会】賛成討論・公共施設等整備基金の設置および管理に関する条例の制定について

2011-12-21 11:00:52 | 議会
以下に討論の原稿を掲載します。
議場で発言する際に、前後の発言者の関連や直前まで見直しを重ねること、顔を見て口語を挟む場合もあり、で、実際はこのとおりの発言となっていない箇所が出てきます。正確な発言内容のご確認は会議録でお願いいたします。

【以下原稿転載】
 無所属・未来プロジェクトとして、賛成の立場で討論いたします。
 高度経済成長期に一斉に建てられた公共施設の更新問題は、全国各自治体の共通した課題であり、比較的財政的に恵まれているとされる当市においても大きな課題であります。建替えざるを得ない時期になってから、単年度の一般会計で対応することは困難であり、市債を発行して対応するとしても、その負担は大きなものとなります。そのための基金化の必要性について、私鷹羽は平成20年12月の一般質問をはじめ、予算審査の討論等を通して繰り返し述べてまいりました。また、建物の寿命を延ばす大規模修繕のための投資的経費についても、リーマンショック以降は税収の落ち込みにより圧縮される傾向にあり、投資的経費が思うように確保できない現状は、大府市の公共施設の維持に関して憂うべき状況であるとして、先の決算審査においても質疑したとおりであります。
 当市において、ファシリティマネジメント戦略会議を設置し、検討を重ねておられることは一般質問でありましたとおり承知しておりましたが、このたびようやく基金を設置するとして提案されたことを歓迎し、賛成するものです。
 まずは平成30年度までの7年間で計画的に積み立てていくとして、当初予算から確実に確保していくとのことで安堵するものでありますが、今後建替え更新していくにあたり、基金を整備したことで全ての解決になるわけではありません。現在持っている公共施設の役割と利用状況、ニーズを精査し、住民サービスは維持したまま施設の統廃合をしたり、あるいは公設公営という経営形態から公設民営や、施設の寿命と共に民設民営へシフトするなど、実際に建替えに着手するまでの間に詳細な多方面からの検討が求められます。
 また、基金を積み立てていくための試算について、取得価格をベースに同規模のものを建替えた場合として算定されたとのことですが、機能の複合化による統廃合など視野に入れた、一定の建替えのルール、目標を持ってやっていくとすると、金額は必ずしも試算のとおりとはなりません。建替えの方針や計画づくりも、早々に打ち出していかねばならないと考えます。その過程において、市民に市の公共施設の現状について仔細に説明していくことも欠かすことはできず、対応を求めるものです。
 さらには、このたびの基金は公共施設の中でも建物に対するものであり、水道下水道の施設・管路の更新や、道路橋梁に対して働くものではなく、こうしたインフラ系の更新問題も今後の当市の課題となって残っている点は注意が必要として申し上げておきます。
将来負担が膨大になることを予測し、計画的に対応をしていこうという、当提案の目的を評価し、賛成の討論といたします。

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