大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

第2回臨時議会「指名推選には指名理由を!」

2010-05-11 23:58:40 | 未分類
本日は大府市議会 第2回臨時会でした。
議会人事のための臨時会で、21人の議員を7人ずつ、「総務」「建設消防」「厚生文教」の常任委員会に割り振り、それぞれの委員長を決める日でありました。
すでに議員全員の委員会の割り振りは事前調整済みで(4月16日日記参照)正副委員長を決める手続きを委員会ごとに集まって行います。

で、予め相談済みの議員の配属が発表され、「形式上」委員長を決める席でのこと。
指名推選(地方公共団体の議会で、議長・副議長などの選挙に際し、議長や特定の者が指名した者を議員全員の同意によって当選と確定する選挙方式=大辞林)
という方法を取るのですが、
「○○委員を指名します」「異議なし」で一瞬で決まってしまいます。

どうしてこの人を指名するの?
ああなるほど、そういうわけなら了解です。

というプロセスがないのです。
これまで、どうせ密室で予め決めてあることだから、と、議会のお約束年中行事、と思っていましたが、
それでは、市民の「どうしてあの人が委員長なの?」という疑問に答えられません。
(私は事前協議に関わっていないので、そもそも事前協議してるんだろう、ってのも推定でしかないわけですが)

そこで!
「どうしてこの人を指名するの?」を、委員会議事録に残そう!

委員長を指名推選により決めます、との言葉の後で、私は発言許可を求め、
「もとより委員の皆様を信頼申し上げているから、指名推選に異議はないけれど、
指名なされる方には、その理由についてお示しいただきたいがいかがでしょう?」
と提案しました。

制止する発言がなかったため、
「では指名される方は理由も言ってください」と進行したのでした。
委員長を指名した方は「7年間(議員活動を)見てきてお願いしたいと思った」
副委員長を指名した方は「適任と考えたので」
とそれぞれ一言ずつ添えて指名されました。

もっと「なるほど」と思う理由を聞きたいと思いましたが、
まずは前例のないことを認められたことで今回はよしとしよう、と問い返さずにしておいたら、
閉会後「せっかく理由を聞きたいと言ったんだから、理由になってないと追求して良かったのに」と何と指名と理由を述べられた議員から。でも決して「理由を求めたことに対するお小言」ではありませんでした。
もう一人理由を述べて副委員長を指名した議員も「他に言いようがないからなあ」と、閉会後苦笑していました。

根回しなしのキラーパスでしたが
こういうことが案外さらっと通ってしまうところに、
時に「某区ほどではないが暗黒議会」と言われる大府市議会、
まだまだイケルと思うし、キレイごとかもしれないけれども同じ議会にいる議員同士できるだけ信頼しないといけないと改めて思った次第です。

もちろん、最も望ましいのは、
全員協議会や会派代表者会議を非公開のウラ会議にしておかず、正式会議として傍聴可の公開会議にしてしまうこと、
議長選挙は立候補制にして、立候補演説を聴いてから投票 にすること
など(上記のことは議会改革のすすんでいる地方議会で次々取り入れられています)で、今回のようなことは本来して当然のことだと思うのですが。